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2011年10月22日
タジン鍋
釧路の和商市場でゲットした時しらず鮭、鶴居村の直売所でゲットした長芋、近所のスーパーでゲットした
少量パックの北海道産ブロッコリー、オランダ産のパブリカをタジン鍋で蒸し焼きにして冷蔵庫にある色んな薬味調味料で食す。素材の産地をくどくど書いたのは、食事しながら「食の安心をどう取りもどすか」をテーマにしたNHKスペシャルを見てしまったからである。
後半は討論番組で、視聴者のツイッターを表示したテロップも併せて、放射線量の現在の暫定基準値というものが子育てする女性たちからいかに不信感を持たれているかがよくわかったし、いっそ基準値を非常に厳しくするか、線量表示をきちんとすることが、結果的には風評被害を終息させることにつながるのではないかという気もした。私自身は子供のいない中高年なので、そこまで神経質になると却って子供の精神衛生に良くないんじゃないの?と言ってあげたいようなお母さんがいらっしゃるのは確かなのだけれど、そんなことを言っても人間の恐怖心は治まるものではないので、とにかくお母さんたちを安心させてあげる方策が早く講じられないと子供たちが可哀想である。
前半はインターネットの普及により、生産者と消費者を直結させる方法で「食の安心」が取り戻せるという前向きな事例が挙げられて、ゲストに登場した堤清二氏が、スーパーマーケット的な流通のあり方を自己批判するかたちで、「結局お互いの競争に目がくらんで、肝腎のことを忘れてたんですよね」というような発言をなさったのが印象的だ。
企業は互いに競争して経済的な優位を勝ち得るのが純粋な存在目的だから、「食」はなるべくそうした企業的な土壌に置かないほうが安心なのではないかという考え方も成り立つ。TPP参加を前向きに考える人たちの間には、日本の農業や漁業を海外の生産と太刀打ちできるだけの大規模な企業化の方向を目指すべきとする意見もあるけれど、何もかも大規模な企業にする方向が、日本人ばかりでなく人類を果たして本当に幸せへ導くものなのかどうか、私はいささか疑問なのであります。
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コメント (1)
暫定基準値は、目安にはなるものの放射線被害を受けやすい子どもがそれを含むものを食べたらどう溜まり危険なのかが全然わからないので母親が不安感を募らせるのだと思います。
放射線線量表示も自然な放射線と原発爆発によるものとはっきり分けられないだろうし、放射能測定だって簡易なものもあるだろうし、セシウムが危険、ストロンチウムが危険といっても沢山ある放射線元素を把握して無いし、そもそも意図しなければ全ての放射線元素をその日のうちに把握するのは離れ業的に難しいのではないかと・・・近辺に魚屋や八百屋が無くスーパーにお世話になって、宅配や有機野菜も試しましたが、スーパーよりも割高で、売るための嘘八町か?と思うものも結構あります。(断言できるほど自分がお利口ではないですけれども)子どもがいなければ、少々の放射線に怖じることなく、あーらお得と使うのですが。
大規模な企業化はすでに失敗しているのではないでしょうか?私の見知っている限りでは、農協は大規模な企業化の一例だと思います。
今から、約二十年前、何かの押し売りが農協を保障か・基準に出してきて信用されているの?不思議に思いました。その前から高い農機具を売りつけ、買い叩くか、農協が利することにしか動かないのが当たり前でしたから。
大規模で良いことは無しではないでしょうが、生産者に負を持っていくのは安売りをしたい企業のためで生産者に赤字を抱える要因になっていないか疑問です。
投稿者 nao : 2011年10月23日 02:47