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2011年09月17日

豚肉の生姜焼き

今日はQPのレシピ本を参考に作ってみた。豚肉に薄力粉をまぶしてフライパンで両面を焼き、肉の赤みが残っているうちに皮ごとすり下ろした生姜を加え、味醂と砂糖と醤油を合わせた調味料で味付け。
京都の妹はよく「そのうちきっと(ゴルフの)遼ちゃんとか、なでしこの人らは全員大臣にならはるわ。そのほうがええのんちゃう」と言ってるが、SMAPのキムタクもドラマの中だけで総理やってる場合じゃないのかもしれないと思えるような中国公演の報道ぶりである。ここ半世紀で、何が変わったといって、世の中のステータスほど変わったものはない気がするのだけれど、政治家や役人や学校のセンセが地に堕ちた反面、芸能人やスポーツマンの向上は目を瞠るものがあることを強く感じるのは、私世代から上の人たちだろうと思う。その分、芸能人やスポーツマンは優等生的に振る舞うことを余儀なくされてなんだか気の毒な感じもするのだった。ただ、こうしたことは恐らく日本に留まらないはすで、まさに脱近代的な現象といえるのではないか。近代は人類が生産性を飛躍的に高めた時代であり、生産性を高めるために近代国家というパラダイムやマスプロ教育が必要とされたわけだから、それらが隅々まで行き渡って近代化が成し遂げられたあかつきに不要となるのは自明の理ともいえて、それらに携わる人びとが顧みられなくなる一方で、生産性のモノサシでは計れない人びとが急浮上してきたのだろう。
優れた芸能人やスポーツマンが他人に感じさせるのは動物的な優性という気がするのだが、となると人類は家柄がいいとかお金持ってるとかお勉強ができるとかほとんど意味のないアクセサリーよりも、ここに来てまたもや先祖返り的な実質本位の順位ヅケをするようになり始めたのかもしれず、それはそれでいいようなものだけれど、みんながみんな動物的に優性なわけでもないので、近代的な生産性の向上というより多くの人間が参加できる共通目標を喪った時代の若い人たちは本当に大変だろうと思う。予備校か何かのTVCMで村上佳菜子のフィギュアスケート演技を見ている少年が「俺は何で喰っていくんだろう」と呟くシーンはとても印象的だ。


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