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2011年02月01日

ホッケの干物、昨日の残り

昨日作りすぎたコーンクリーム煮をやっと食べ尽くした。
NHKの「クローズアップ現代」を見ながら食事。これまた昨日少し触れたエジプトの政治的混乱を取りあげて、内外ともに軍の動向が注視されている状況はわかったが、もし市民革命が起きるとしても、その核となりそうな人物や勢力はまだ全く見えないらしく、やはりというべきか、個のネットワークが盛んになればなるほど全体は拡散の方向へと進んで、混乱の度を深めるというパターンは、今後人類にとって避けられない運命でありそうな気がするのだった。一時的には宗教的な勢力が一部に浸透するというようなことはあっても、なが~い目で見れば、人類にはこれまでのような巨大な権力の中心というものはなくなり、ひとりひとりが発信力を備えた個として成長し、あたかも昆虫の複眼のようなネットワーク社会を形成するという図式を考えるのがベターな気もするけれど、そうしたネットワーク社会の中心はもはや人間ではなく、ハルみたいなコンピュータなのでしょうね(-_-;)




2011年02月02日

サド侯爵夫人

 シアターコクーンで三島由紀夫作・蜷川幸雄演出「サド侯爵夫人」を観る前に渋谷東急プラザの「麻布茶房」で大島さんと一緒にシーフードカレーを食す。
同じく三島戯曲の「わが友ヒットラー」と併せて同じキャスティングで上演するこの公演、瑤子夫人がご存命なら「ミシマダブル」と名づけるのは許されなかったんじゃないかと思うが、それ以上に「サド侯爵夫人」をオールメールで上演することの許可が下りたかどうかである。正直言って若干コワイモノ見たさで臨んだにもかかわらず、いざフタを開けてみれば、今回のオールメールバージョンが、意外に三島戯曲の真髄に最も近づいている点もあるように思われたのである。
観念とレトリックのかたまりのような三島戯曲の中でも、ことに「サド侯爵夫人」は登場人物がすべて観念のキャラ立ちといってもいいような作品であるだけに、生身の女性でないほうが存在がくっきりするという利点もあるし、膨大なレトリックを朗唱する体力の点でも男性が有利という点が否めないのだけれど、それ以上に私がいつもこの作品でひっかかってしまうのは主人公のサド侯爵夫人ルネという存在なのである。
サドという夫の本質と同一化したいと願う「貞淑の怪物」である彼女は「純粋の結晶」ともいうべき存在で、その点がいかにも男の三島が書いた人物であり、女の目から見れば余りにもリアリティを欠いて、脇を彩る他の登場人物と同様の観念的な存在としか感じられないため、その主人公らしいフクザツな思考や行動様式が納得できないまま見終わることが多いのだった。女優さんが演じても、この役は自身の女性性との折り合いをつけるのが難しいのではなかろうかと想像する。ところが今回、東山紀之演じるルネの登場シーンを見て、なるほど、この役はコレでいいのだ!と納得できるほど、「純粋の結晶」的な美しい輝きがあったのは驚きだった。それはつまり作り物の美しさを追及した三島にとってベストキャスティングかもしれないと思わせたほどで、三島戯曲の難解なレトリックをも十分こなすだけの朗唱術も身につけているし、肉体の柔軟性も非常にプラスに働いている。後半はさすがに息があがってセリフを張っていうようになり、幕切れのセリフなどがイマイチだったとはいえ、回を重ねる中で力の配分を巧くすれば、後半の輝きがもっと増すにちがいない。ルネの母親モントルイユ夫人は南美江の硬質な名演が記憶に新しいが、ナン様が非情の女傑を感じさせたのに対して、今回の平幹二朗は世俗の母親を代表する存在として、より生々しい女性を感じさせたのが実に面白かった。演劇の世界は男女を逆転させるのである。
意外な好演だったのは、初の女装役に挑んだ木場勝己で、朗唱の旨さによって説明的な序幕を退屈させずに済んでいる。家政婦役の存在感がここまで発揮された公演も珍しいのではないか、と思わせた岡田正の好演も印象に残る。
演出に関していうと、バロック音楽に能囃子、地謡にマーラーといった掛け合いをするBGMは面白かったが、若干文句を言いたいのはセリフ途中に能管や大皷の効果音が歌舞伎の下座のように多用される点で、ことに3幕のモントルイユ夫人とルネが丁々発止とやり合う中でやたらと使われるのはちょっと余計だったかも。


コメント(1)

2年前に、篠井英介さんが加納幸和さんほかとオールメールで「サド公爵夫人」をやっています。それを見たとき、これは男性がやったほうが納得のいく芝居になるのかもしれないと思いました。松井さんが今回ほぼ同じことを書かれているのを拝見して、大変興味深く感じました。

正直なところ、あの値段を払うことができないので見に行くことはないと思いますが、「我が友ヒットラー」も面白いかもしれませんね。

投稿者 nami : 2011年02月03日 13:10



2011年02月03日

梅山豚のしゃぶしゃぶ、豚頬肉の炙り、豚とトマトのミルフィーユ、卵かけご飯

幻冬舎のヒメと近所の豚料理専門店で食事。
今日は夕方から「週刊女性」誌の方々がお越しになり、「うちの雑誌は99パーセント女性読者ですし、この本は女性必読!という感じでしたので、ぜひ取材をさせて戴きたくて」ということで、『吉原十二月』について
いろいろと話をさせてもらった。そのあとヒメと、今日は節分だから何かそれにちなんだ食事をしようとか言ってたのに、結局どこが節分やねん!!という選択でした(^_^ヾ
『吉原十二月』はタイトル通り年中行事にちなんだストーリー展開にしていて、過去の日本社会においては年中行事が非常に大きな意味を持っており、今はそれがすっかり廃れてしまったというような話も、取材の時にちらっとしたのであるが、ヒメは年中行事に比較的関心があるほうなのだそうで,「一昨年はセブンイレブンで買った恵方巻きを食べたんですけど、あれは一度口に入れたら口から離しちゃいけないといわれたもんで、無理にそうして食べてたら途中で息ができなくなって危うく死ぬかと思いました」とのこと(笑)。
そもそも恵方巻きなるものを私は全然知らなかった口で、関西のごく一部の地域でしか食べられていなかったものなのに、それを全国的に流行らせたコンビニ商法ってスゴイ!!


コメント(1)

おはようございます。
恵方巻がここまで全国的に流行ったのは、お母さんたちが「今日は節分だから恵方巻と汁物で夕飯は終わりね♪」で済ませられて楽だから、ときいたことがあります。ちなみにうちも昨日は恵方巻にしてみましたが、少しは地元らしさを出そうと新潟特有といわれる「くるみ味噌入り太巻き」にしてみました。数十年前の私の子ども時代は普通に食べていたくるみ味噌ですが、最近ではあまりみかけず、初めて食べた子ども(8歳)は一口で「ぼくもういらなーい」。夫は「そういう習慣は新潟にはない」とかたくなに拒否。結局私の今日の昼ごはんです・・・。

投稿者 ちえこ : 2011年02月04日 08:24



2011年02月04日

ツナにら玉

昨日のQPで見た超お手軽なメニュー。ニラをさっと塩胡椒してから、缶詰のツナを入れた卵をまわしかけて蒸すだけ。上にかけるあんは醤油、味醂、酢、水、片栗粉を混ぜ合わて火を通し、胡麻油少々かけて仕上げる。
コミュニケーションツールの爆発的な進化が、それを使う人びとの民度を上回る状態は何かと厄介な事態をもたらすよな~と思わせたのはエジプトの反政府運動でなく、大相撲の八百長メール問題である。あまりにも今ドキな軽~いノリのメールには驚かされたが、まさか今までそういうことが全然ない!!と考えてた人なんてホントにいるの??って感じで、相撲協会も、だからどうなんだ!!と、いっそ開き直ってみたらどうなんだろうと思っちゃうくらいの叩かれようである。西洋の「演劇」という概念がもたらされる以前に能や歌舞伎があったように、相撲は確かにスポーツと共通する要素を多く備えているとはいっても、本来は興行という形態を取って存続を図ってきたものなのだから、そこには何かとアヤがあって当然だし、かつてはそれもすべて織り込み済みで公益法人の認可が下りていたのではあるまいか。ところが、相撲界を長らくパトロナイズしてきた右寄りの権力基盤を有した支持層もしだいに数を減らし、また高齢化し、権力的な退潮を余儀なくされるなかで、かつてその支持層に培われた精神風土を旧態依然として保ち続けたため、急速な時代の変化に対応できず、異常に近代化が遅れた特異な集団として、現代の日本にはふさわしくない公益法人と決めつけられて、危うく仕分けられそうになってるのはなんだか気の毒でもある。
とにかく日本もお金があるときは大盤振る舞いができたけれど、そのうちだんだん日本文化だのなんだのとそんな悠長なことは言ってられないと考える人も増えてくるから、古典芸能関係者なども他山の石とすべきだろう。
そういえば先日シアターコクーンの帰りに翻訳家の松岡和子さんや演劇評論家の扇田昭彦氏からNHKが劇場中継を大幅に縮小した問題について、その原因はどうやら予算の削減にあると聞いて、う~ん、ニッポンはなんだかいずこもしみったれた話ばっかりで、文化が今あらゆる面で本当に危ないな~と思ったのでした。




2011年02月05日

厚揚げの肉詰め煮

昨日のQPで見た料理。厚揚げの中身をくりぬいて、鶏挽肉とネギのみじん切りと混ぜ合わせてふたたびくりぬいた部分に戻して出汁で煮込むだけ。塩と味醂と醤油で味付け。厚揚げは湯通しして、しっかり水気を拭き取ってから二等分して皮を破らないように中身をくりぬく。鶏挽肉には酒と醤油を加えて粘りが出るまで練り混ぜておくこと。肉だねを詰める前に片栗粉を薄く付けて接着に使うこと。別に茹でたほうれん草を添える。
今日も午後からクラブに行って1鞍騎乗。先週と打って変わった暖かさのせいかレッスンの参加人数もがぜん増えて、そんなに広くない馬場になんと10頭がつながって走るというムチャな部班を組みながら、インストラクターの方のマジックというべきか、最後はなんとか駈歩まで漕ぎつけたのがスゴイ(@_@)もっとも途中で暴れそうになって退場した馬もいて、その直後の馬が常に沈着冷静なハイセイコーのお孫さんだったのでパニックにならずに済んだのは幸いだったし、私が騎乗したチア君も今日は落ち着いたまったりペースで安心して乗れました。暖かくなると馬と同様、人もまったりするのか、クラブハウスも和気藹々ムードが漂って、ああ、ここにはまだ平和で長閑な時が流れているな~という気がつくづくしたのは、宮崎新燃岳の噴火活動や、エジプトの大規模な反政府デモの映像を今週はたっぷり見てしまったからだろう。自然の脅威に関しては、当事者の大変さを思って心配しつつも、自分だってどこに住んでいようが、いつ何当事者になるかもしれないので、なんとも言えないのであるが、エジプトの政変は周辺アラブ諸国やイスラエルの情勢に混乱を生じさせて今後世界に大きな影を落としかねない様相を呈していると知ったところで、これまたこちらは何をすることもできずにただただ心配してるしかないのであった。こうして世の中の多くの人が、色んなことで、不安ばかりがどんどん募ってゆくのは情報社会の悪しき一面といえるのかもしれない。モノがどんどん溢れ、人間がどんどん欲望をかきたてられて、どんどん自己肥大化して、まとめることがどんどんできなくなっていくというのも果たしていいことなんだろうか?と思いだしたら、一体全体何かいいことってあるんだろうか……という気がしてしまいました(-_-;)




2011年02月06日

水餃子、蒸し鶏の30品目サラダ、おにぎり

乗馬の帰りに大宮駅ナカのフードシアターでゲット。
今日も夕方から1鞍騎乗。レッスン前にお会いしたMさんに「今日はビデオを持ってきたから撮ったげましょう」と言われ、そういう時に限ってあんまり巧く乗れないんだよな~と思っていたら、お相手は馴れてるはずのチア君なのに、ずっと速歩で逃げられ続けて、最後の半周でやっと駈歩になるというさんざんな出来。若いインストラクターの方から「また悪い癖が出ましたね~」と言われ、「手綱の引っ張りすぎですよね~」と答えたら、「自分でもいい時と悪い時って、どんな乗り方してるかもうわかるでしょ」とさらに言われ、そうなんだよな~同じ馬に乗ってるわけだし、どうしたらいけないかもわかってるはずなのに、なんで出来ないんだろう?と自分でも不思議なのでした。で、Mさんには「ちっとも駈けてないみたいでしたけど」と言われ、「最後だけなんとか出来たんですよ」「ああ、最後は撮ってなかったな~(笑)」てな具合でした(-_-;)
帰りのバスはいつもOさんとSさんと一緒になり、タバコを止められたOさんは私と同様最近食欲が旺盛すぎて「ちょっとヤバイんですよ」とのこと。「それにしても松井さんはホント色んなとこに行って美味しいものを食べ過ぎてませんか!」と突っ込まれ、「そういえば魚料理がいっぱい出てきて、ノドグロを丸ごと食べさせる店があったでしょう。あそこモノ凄く行ってみたいです~」とSさんが仰言ったのは泉岳寺のそばにある「紋屋」のことらしい。ところで魚といえば、ウナギの卵が世界で初めて発見されたというニュースにはビックリ!!で、発見されたことよりも、今まで知られていなかったということの驚きが大きくて、人間知らないことがまだまだイッパイあるんだろうなあという気がつくづくしました(@_@)




2011年02月07日

焼肉ドラゴン

飲食店の名前ではなく、今宵、新国立劇場で見た芝居のタイトルである。念のため。
鄭義信の作・演出で日韓合同のキャスト・スタッフを擁したこの作品は、初演の評判が非常に高かったにもかかわらず、見逃していたから今回は待望の再演で、見られて本当によかったと心から思える秀逸のステージであった。70年の大阪万博前後の時代を背景に関西の在日コリアタウンを舞台にして、イジメや立ち退き問題などを通して当時の在日の人びとの深刻な実情を浮き彫りにしたリアリズム演劇ともいえるし、またそこで焼肉店を営む夫婦と、その息子、娘たちとその恋人の織りなす一種の人情劇ともいえて、部分的には『屋根の上のヴァイオリン弾き』やチェーホフの『三人姉妹』『桜の園』、あるいは台湾映画『非情城市』を想いださせるところもあるけれど、前半の雰囲気は吉本新喜劇のノリでくすくす笑いながら見てられるのだった。ところが後半は、これからご覧になる方もいらっしゃるだろうから敢えて伏せておくが、ドキッとするシーンやしみじみと胸に迫るセリフがあって、桜吹雪の舞う美しい幕切れでは久しぶりにぼろぼろ泣いてしまった。それぞれの登場人物に深い味わいがあり、またそれを実に味のある俳優が演じていて、ことにオモニ(母)役の高秀喜には脱帽だ。劇中に70年前後の流行歌や流行語がふんだんに取り入れられているのは私たちにとってただ単に懐かしいのみならず、あの頃の高度経済成長下で、私たちは何を踏みにじってきたか、そこに何を置き忘れてきたか、それを今改めて問い直させる効果があって、その意味ではただ単に在日問題を扱ったに留まらない、普遍性を感じさせる作品でもある。




2011年02月08日

鶏の水炊き

「新三浦」みたいな白湯スープはとても作れないので(笑)、鍋に水と昆布を入れて、煮立ち始めたら昆布を引き揚げて酒をたっぷり注ぎ、沸騰したら温度を下げないように骨付きもも肉をドバッと入れず、ひとつずつ丁寧に加え、ふたたび煮立ったら塩で軽く味付けしてから野菜類を入れ、今晩はポン酢と柚胡椒で、明日は味醂と醤油で甘辛くして2バージョンで食べるというのが私のやり方です。これでも昆布だしは60度、鶏だしは95度で取るというような国家試験の問題をみごとにクリアしてるペーパー調理師なのでした(^_^)/
自宅で独り仕事をしてると、人様とご縁がある日と無い日が極端に分かれるもので、今日は朝から次々と色んな方からご連絡を戴くのがちょっと不思議なくらいでした。
その中で拙著がらみの件だけここに記すと、 まずは幻冬舎のヒメから、『吉原十二月』が重版になったという嬉しいお知らせで、これもひとえに読者の皆様のおかげですm(_ _)m 単行本を出す予定は当分ありませんので、もしまだお読みになってらっしゃらない方があればこの際にどうぞと宣伝もしちゃいますm(_ _)m
次に漫画家の伊藤結花理さんから、『吉原手引草』の劇画化についてのご提案があって、これはもし実現したらとても有り難いお話です。
その次は講談社の文庫担当の新(あたらし)さんから、『そろそろ旅に』の文庫解説をお願いした、しりあがり寿さんの原稿がメールで送られてきて、これまた著者としてはとても嬉しい文章でしりあがりさんに感謝!!講談社の文庫版としては、『仲蔵狂乱』の萩尾望都さんに次いで漫画家さんにお願いした形ですが、どちらにも素晴らしい解説を頂戴して作者冥利に尽きます。
新さんとほぼ同時に来たのが同じく講談社の書籍担当、堀さんからのメールで、こちらは『星と輝き花と咲き』がフランスで翻訳出版されるかもしれないという、嬉しいけれどちょっと意外なお話でした。何しろ女義太夫を主人公にした物語だけに、シャンソンみたいな理解を得られるのかも?とは思いつつ、太棹三味線のデンデン、チンチンとかいう擬音は一体どんな風に訳されるのか興味津々であります(@_@)





2011年02月09日

わが友ヒットラー

今夜は「ミシマダブル」と銘打ったシアター・コクーン公演の二番目狂言『わが友ヒットラー』を観劇。『サド侯爵夫人』と共に蜷川演出で、四人の出演者も変わらないことは最初からわかっていたが、オープニングを見て、装置も使い回しができるんだ~!!と妙なことに感心してしまった。ともあれ連続上演で見ると、このふたつの作品が共に「革命」を通奏低音としている戯曲であることが鮮明になる。『サド~』の背景は言うまでもなくフランス革命であり、ヒットラーはそもそもミュンヘンのビヤホールで「国民革命」を宣言した人物だ。その革命家が権力の座に就いたとたんに「左を斬り、返す刀で右を斬った」歴史的事実。すなわち革命を共にした社会主義者シュトラッサーと軍人レームの粛清された事件が、登場人物わずか四人で展開されるこの作品は、あらゆる革命後政権に普遍的な変節と、権力者が自らの過去と共に友を抹殺せざる得ない病理のようなものを極めて凝縮した形で描いているので、壮大にして且つセンシティブな戯曲であるといえよう。従ってキャスティング次第でいろいろと違った印象を与える上演になると想像されるが、今回は生田斗真という若い男優をヒットラーに据えたことで、センシティブなほうに偏った印象を受けた。ことに3幕は現代流行りのサイコパスのような雰囲気の役作りをしたヒットラーに妙なリアリティーがあったが、ヒットラーの狂気をその線で押し進めるなら、逆にあまりハイテンションのセリフばかりにならないほうがいいように思われた。レームの役も直情で一本気な人物に描かれているのは確かだけれど、演じた東山紀之がセリフを張りすぎで一本調子になった点は否めない。もっとも今日は昼夜連続公演で声の疲れもあったのだろう。ただしベテランの平幹二朗、木場勝己はさすがそうした問題は全くないのである。




2011年02月10日

豚肉と白菜とニラの塩炒め

QPで見た料理。豚肉は酒と醤油で下味し、片栗粉をまぶして先に炒め、いったん取りだしておく。火を通しすぎないのがポイント。白菜は芯を斜め細切りにして先に炒め、次に生姜の千切りと葉先、ニラの順で炒め、全体がしんなりしたところで豚肉を戻し、酒、塩、隠し味程度の砂糖、胡椒、水、片栗粉を混ぜた合わせ調味料で味付け。仕上げに胡麻油を垂らす。安い食材ばかりだが、丁寧に作ると意外なほど美味しい。
小沢クンをどうするかの件はもういい加減にしてくれ!!!といいたくなるが、今日ちょっと嬉しかったのは、小笠原諸島の聟島で人工飼育したアホウドリが帰還したというニュースである。アホウドリという呼び名は何だかとても気の毒なのだけれど、私はその昔NHK?の自然番組で、アホウドリのドキュメンタリー映像を見て、なぜそう呼ばれるに至ったかを納得し、以来とても好きになったのだった。とにかく胴体に比して、羽根が大きすぎるために却って巧く飛び立てないという、まるでギャグマンガみたいな鳥なので、昔は人間が羽毛を得るためにボカボカ殴って大量に殺戮してしまったらしい。そういえば「不思議の国のアリス」に出てくるドードーも大好きで、ロンドンの博物館でその剥製?を見たときは感動したのだったが両者に何か共通する悲哀を感じる。どうもこの手の生き物に私はなんだか弱いらしいのであるが、つまりは滅び行くべくして滅びるモノに心が吸い寄せられるのだろうか。それとも単に滑稽な感じの生き物に妙な愛着を感じるのかもしれない。たぶんカメなんかもそうだし。




2011年02月11日

大根とスペアリブの煮物

QPで前に見た料理。スペアリブの表面をカリッと焼いて、出た脂で大きめに乱切りした大根をじっくり炒めてから薄切りした生姜、酒と水を加えて30分ほど煮込んで、ぶつ切りしたネギと砂糖を加えてさらに煮込み、最後に醤油で味付けして艶よく煮込めば完成。意外に手間いらずで出来る。
見損ねていた映画「沈まぬ太陽」のTV放送を食事時に見るのは如何なものかと思いつつ、最後まで見てしまった。この作品を封切りに見た母親が、物凄くしんどかったと言い、これでは日航が潰れるのは当たり前だと言ったことも肯けたものである。
昨日は結構暖かくて、こんなんで今日は大雪になるのかしら???と思っていたら、やっぱり申しわけ程度に降ったくらいで、もちろん全然積もりはせず、今は何も降ってない状態だが、これから明日にかけてホントに降り積もるんだろうか??とにかく夏は東京の土砂降り映像が流れても、大宮はパラつく程度だったりしたので、今回も肩すかしだったりして。それとも意外に朝起きてビックリ!!!するんだろうか。雪が積もった氷川神社を社殿を撮りたいと狙っておるのですが(^_^ゞ




2011年02月12日

ワタリ蟹のパスタほか

今日も午前中は執筆。午後になって、雪は降ってないけど、乗馬は大丈夫かしら?と思いつつクラブに行ったら、馬場はドロンコでもレッスンはしっかりあって、おまけに私は専用馬の関係で夜の最終レッスンまであったため、セーターの上にはフリースと防水ウエア、下にはホカロンを貼りまくって2鞍も騎乗。雪はなくても氷雨が降り続くなか、さすがにレッスンはいつもより人数が少なめとはいえ、「うちら物好きだよね~」というオペラ歌手のSさんを筆頭に常連は皆さんお揃いで、Mさんからは拙著新刊の『吉原十二月』について「面白かった!カミさんと一緒でイッキに読みました!」という嬉しいご感想を頂戴した。クラブハウスではほかの会員さんとも何かとおしゃべりしたが、今日はたまたま受付にいる職員の女性ともおしゃべりする機会があったので、「ここのお勤めも朝早かったりして大変でしょ?」と言ったら、「でも動物がいるせいか、職場が全然ギスギスしないからいいんですよ」との返事に、なるほど、それはそうかも、と思ったのである。なにしろ人間より大きな動物はやはり人間にとってある種の脅威だから、人間同士は当然ながらいざというときの団結力が強まるし、ふだんでも人間同士が非常にほどのよい距離感を保てるような気が乗馬クラブではするのである。いっそ霞ヶ関や丸の内界隈のオフィスビル、あるいは学校なんかでも、各フロアに人間より大きな動物を必ず1頭飼育するように、法律で義務づけちゃったらどうなんだろう、なんて思ったりする。これはあながち冗談ではなく、とにかく人間も動物の一種なので、今後は動物としてのセンサーが狂わないようにする何らかの工夫が必要とされる時代になるではないかとマジに考えてしまうのだ。私が物心ついてから半世紀の間でも、人間を取り巻く環境は激変したおかげで、人間としてというよりも、まず動物としておかしくなってる人がだんだん増えてるような気がするのだった。
もっとも世間には人間好きで動物は苦手という人もいるのだけれど、乗馬クラブは当たり前だがさすがに動物好きの人が多いのである。かくして帰りに一緒になったオペラ歌手のSさんと、まだ高校生のナッちゃんとは大宮駅ナカのレストランで晩ご飯をご一緒しながら、クラブの人たちならぬ馬たちの噂話に花が咲いたのであります(笑)。




2011年02月13日

菜の花とひじきの和え物、餃子、おにぎり

乗馬の帰りに伊勢丹クインズでゲット。
馬場はどろどろでも快適な乗馬日和だし、お相手は馴れたチア君だというのに、今週は駈歩発進が巧く出来ずに沈没である。発進した瞬間に思わず手綱を緩めてしまうという悪いクセがついたのが原因だとわかってはいるのだが、どうやら大寒波の日に発進直後に飛びだして前の馬を噛もうとしたのがこちらのトラウマになって、手綱を張ることに、ついためらいが出てしまうらしいのだった。「まあ、駈歩には誰でもスランプがありますから」と慰めてくれたのは人事畑でお仕事のSさんで、常連の方々にはこうして日ごろ何かと親切にして戴いているから、バレンタイン前夜の今日はクラブハウスでチョコレートを差しあげたり、こちらも頂戴したりしたのであった。今や日本のバレンタインデーはカジュアルなお中元お歳暮といった感じです。
ところでもちろんチョコレートを差しあげたMさんとは、今週のニュースについていろいろとお話して、ネット社会が起こしたエジプト革命にしろ、愛知県の地方選挙にしろ、コミュニケーション手段があらゆる末端へ行き渡った時代に、当然沸き起こるべくして台頭するポピュリズムの危険性について何かと憂いていたのであった。どんなに閉鎖的な世界であろうとも、いや、閉鎖的であればあるほど、ネット社会はその世界をぶっ壊す方向へと人心を向かわせるのは確かだけれど、ぶっ壊したはいいが、そのあとに新たな世界を構築するところまで持っていけるのかどうか、まだ皆目見えないのが現状で、いかなる世界でもツールがお手軽ベンリになればなるほど責任所在は不明確となり、当事者の意識を伴わないまま事がどんどん大きくなる傾向にもあるのではないか、と思うとコワイ。一方で、何事もオシロウトさん化する傾向が強まるのもネット社会の特徴で、責任を持ったプロになることを長続きさせるのは難しく、また損なだけに思えてくるような社会でもあるだけに、ますます人類はどこへ向かうのか全くわからないのであった(-_-;)


コメント(1)

吉原十二月とても面白かったです!
張りと意気地の胡蝶さん、雅な小夜衣さんの対比が良かったと思います。個人的には胡蝶という名は我が芸名でもあったのでつい胡蝶さんを応援しちゃいましたけど。
武智先生についての本がでたそうです。ご存じかも知れませんが森彰英著「武智鉄二という芸術」というそうです。私もまだ読んでいませんがやっと最近先生の仕事が見直されてきたのは有り難いことです。川口秀子先生がお元気だったらと思いますが。

投稿者 ねこかおる : 2011年02月14日 15:31



2011年02月14日

鱈ちり

夕方買い物に出てなんとなく冷えるな~と思って晩ご飯は鍋料理にしたのだが、いま窓の外を見たら雪で真っ白(@_@)気象庁は土日が大雪と予想してたようだから、どうやらズレちゃったらしい。
ところでズレたといえば、GDPが中国に抜かれて世界第3位になるというニュースはずいぶん前にも聞いた覚えがあるから今日はまたなの???という気持ちで聞いたのだけれど、地球儀で見たらとっても端っこにあるこんな島国が、人口10倍もある大国を抑えて今まで世界第2位だったという事実に改めて驚いてしまうくらいで、私の世代でさえそんな風に思うのだから、ジャパン・アズ・ナンバーワンの時代に青春を過ごした40代はともかく、20代30代の人たちは、別にだからどうなの、というような感じではなかろうか。むしろ2位だったわりに、まあアメリカほど世界に迷惑をかけてもいないだろうけど、沈香も焚かず屁もひらず、といった具合で、経済力の裏打ちがあるわりに世界にそれだけの影響力も行使できなかったのではなかろうか。そしてそれは結局のところ人間的にパワフルで魅力的な人材が経済力のわりに不足していたか、そうした人たちが世界の表舞台に立てなかったせいではあるまいか。つまり日本は経済力とひき替えに、この間、何かもっと大切なものを喪っていたのではなかろうか、てなことをいろいろ考えてしまいました。




2011年02月15日

麻婆大根

QPのレシピ本で見た料理。麻婆豆腐と作り方はほぼ同じ。大根は大きめのサイの目切りにして、あらかじめ茹でて柔らかくしておく。ニンニクと生姜のみじん切り、唐辛子、豚挽肉を胡麻油でしっかりと炒め、豆板醤と甜麺醤を加えて香りが出るまで炒めてから、鶏ガラスープ、酒、醤油を注いで煮立たせ、そこに大根とネギのみじん切りを入れて、仕上げに花山椒を振って水溶き片栗粉でまとめる。挽肉は炒める前に酒、醤油、胡椒で下味をすること。
NHK7時のニュースを見ながら食べていたら、幻冬舎がようやくMBOを成立させたという報道で、いきなり見城社長の顔が画面にどアップで登場したからギョッとした(@_@)。一時は株式の30パーセント以上をケイマン諸島ファンドに横取りされて、どうなることやらと案じられただけに、めでたくMBOが成立して何よりである。最近は色んな業界でMBOが流行っている事情についての解説があったのは今後のためにもよかったが、ケイマン諸島のファンドから横やりが入っていることについて報道された時は、MBO自体の意義をこっちがちゃんと把握してなかったので、人に訊かれると困ったのであった。お茶の阪本先生があるとき新聞で見城社長の顔写真をご覧になって、「見城さんて、確か今朝子ちゃんの本を出さはった会社の社長さんやなあ?」「はあ、そうですけど」と私。「こないだの新聞に、顔が大きゅう出てたけど、ひょとしてなんか悪いことをしはったんか?」と訊かれて、その時も一瞬ギョッとして?(@_@)? 即座にそれはどうやらケイマン諸島がらみの記事だろうと判断したものの、「いや、別に悪いことをしはったんとちごて、むしろされたはるほうなんですわ」としか答えられず、きちんとわかりやすく説明することができなかったのでした(^_^ゞ




2011年02月16日

なべ家

今日は「小説新潮」のオイシイ仕事で例によって大塚「なべ家」での昼食だが、今回は幕末の京都の旅籠で出された朝食と夕食の再現で、詳しくは本誌に譲るが、ちょっとビックリしたことだけを一つ。朝食に出た焼き蒲鉾に大根おろしを添えるという食べ方が、私にとってはごく当たり前なのに、「こんな風にするの珍しいわね」と松下先生に言われてギョッ(@_@)としてたら、料理人の福田さんも、小林の姐さんも、口を揃えて蒲鉾はワサビをつけても大根おろしはフツー添えないとおっしゃるのである。そういうと、そもそも京都では焼き蒲鉾が常食だったのに、こちらではあまり見かけないことにも気づいてしまい、こんな些細ことから関東と関西の食文化の違いについてまたまた話が盛り上がってしまったのでした。で、今回は再現されなかった昼食に「玉子のふわふわ」という料理があって、いくつかある文献のうちの一つから想像すると、それがどうやらわが実家「川上」の名物料理「玉子宝楽」に似てるらしいのだけれど、松下先生は「玉子のふわふわ」で町おこしをしている袋井市に招かれていったら、それがゼンゼン文献とは違って、ある時代小説から再現したものだったのだそうで、「時代小説は文献を調べずに書いてもいいんですか!!」と私が詰問されてしまい、なんだかちょっと怒ってらっしゃるようなのだった。とにかくその小説を読んでもいない私には全く関係のない話なのだけれど、それは作家よりも、フィクションに書かれたものを鵜呑みにして、ちゃんと調べもせずに昔の料理だとして町おこしをしようとした市のほうに責任があるのではなかろうか?と思われたのでした。




2011年02月17日

ミックスちぢみ

QPで見た料理。上新粉と薄力粉を等分で混ぜ合わせて塩で味付けし、水と溶き卵を加えてちぢみベースを作る。そこに牛肉と牡蠣とワケギを入れてあとは胡麻油で両面をぱりっと焼くだけ。肉はニンニクのすり下ろし、酒、醤油、すり胡麻を揉み込んでおくこと。牡蠣は水気を拭き取って細かく切っておくこと。
NHKの「クローズアップ現代」で、豪雪災害の復旧が遅れた原因に、公共投資削減で地方の土建業者が衰退した点が指摘され、なるほど、そういうこともあるから、都市と地方をまだ一元化しては考えられないという理屈も一方では成り立つのだろうなあという気がして、民社党は今後もますます分裂ぶくみであることを思わずにはいられなかった。とにかく今の世の中は、政治に限らず、自分の見ることのできる世界がすばらしく広がった反面、誰しもが切実感をもって見ている世界は逆にどんどん狭まっていて、いずこの業界もみんな井の中の蛙の寄り合い所帯のような気がするのだけれど、それにしても、同じ党内に留まって??会派を離脱するという新人議員16名の扱いを民主党執行部は一体どうするつもりなんだろうか?




2011年02月18日

鶏すき

QPで見た料理。鶏挽肉に生姜の絞り汁、ネギのみじん切り、卵を加えて作った鶏団子を中心にネギ、舞茸、シラタキ、車麩を砂糖、酒、醤油、味醂で味付けした出汁で煮込み、最後に水菜を加えた。レシピではセリを使ったが、近所のスーパーになかったので水菜に代え、焼き豆腐はうっかり買い忘れてカット(^_^ゞ
昼間はずいぶん暖かかったのでランチしてからベランダを見たら、啓蟄には早いが、やっぱりカメらは冬眠からパッチリお目覚めで、土ぼこりをかぶって白くなった俊寛の顔はまるで犬神家の佐清!!せっかく起きたのに、強風が吹きまくってどんどん寒くなるので結局また土の下に潜ってしまいました。
ところで事ほど左様に春はもうそこまで来てるのに、本年度の予算法案は果たして国会を無事に通過するかどうか、菅政権もいよいよ予断を許さない状況になってきたようだが、それにしても、「菅降ろし」なるものは自民党で昔よくあった〇〇降ろしとはずいぶん感じが違ってる気がするのだった。派閥の領袖が現ナマの実弾を飛ばし合って陣笠議員を次々に撃ち落とすというのも、どうよ!だけれど、いわばシロウトの寄り合い所帯を露呈されても、こっちは呆然とするばかりである。
政権交代に加担する一票を投じた者として、しばらくはじっと我慢して見守るべきだと思い続けてきた人たちも、今やもうさすがに堪忍袋の緒が切れてるのではあるまいか。さりとてまたしてもあんな親父を都知事候補に担ぎだす息子を幹事長にしている党に政権を返してやるのもどうかだし、選択肢があるように見えてゼンゼンないというのは、結局のところ日本の選挙制度はただの見せかけで、実態は会社の稟議書に
盲判を捺す管理職より始末の悪い集団を抱えて、一応は民主主義国家の体裁を整えてるだけに過ぎない
のではなかろうかと思ってしまうのでした(-_-;)


コメント(4)

ご無沙汰しています。すみません。三茶におかけしたら番号がかわっていましたので、ご連絡いただければ幸いです。ここに携帯の番号を書いて 他の方がわからなければ 記入しますが、ご連絡の方法がわからないので、これを利用させていただきました。

投稿者 葛西聖司 : 2011年02月18日 23:00

自民党時代の膿を出し切るまでは、四捨五入して、いや5や6を切り捨ててもとりあえずは民主党を支持しようと思ってきました。
でもさすがに……
かといって、自民党に戻したいとも思わず、とにかく自分の生活だけでもしっかりしておいて、お国がどうなろうと大丈夫、と、すこしでもなるようにするしかないと思っています。

投稿者 ひろ : 2011年02月19日 10:30

まったく菅さんにもがっかりだけど自民党に戻るのはもっと嫌!どうしたらよいのかリベラリストと致しましては?
亀さんみたいに冬眠したい!でも目が覚めたら世の中男尊女卑の昔に戻っていたらもっと困るし!

投稿者 ねこかおる : 2011年02月20日 00:28

菅を降ろしてもそれに替わる人材は民主党にはいないし、予算の行く末も不透明。それでも世の中はなんとなく回り、国会前に国民が集結し政権打倒を訴えることもこともありません。平和といえば平和ですね。しかしこの閉塞感、なんとかならんのか!(民主党に投票した自分の責任ですが)
 

投稿者 わんこ : 2011年02月23日 10:55



2011年02月19日

カレーライス、レンコンとトマトの胡麻マヨサラダ

カレーは乗馬の帰りに伊勢丹クインズでレトルトをゲット。サラダは大昔に友だちに教わってからよく作るようになった。薄切りして茹でたレンコンを練り胡麻とマヨネーズに混ぜ合わせて細かく切ったトマトをトッピングするだけ。簡単にできてオイシイ。
今日も午後からクラブに行って1鞍騎乗。お相手はいつものチア君だが、この馬は結構なお爺さんなのにとても人気があって、カドリールをやってる若い女性のKさんもいたくご執心で、「チアコロはやっぱカッコイイですよ~」とおっしゃるのだが、確かに人間でいうとある種の男気のようなものを感じさせる馬なので私もご贔屓なのであった。その男前のチア君で、このところどうも駈歩の発進が巧くいかないから、今日はカブトの緒ならぬ拍車のベルトをしっかり締め直して騎乗し、合図も強めに送ったら好発進したのはいいが、どんどんスピードアップして鞍上でボンボン尻が弾んでしまう。どうやら発進後の足の位置が後ろ過ぎてチア君のお腹を痛める格好になったらしく、インストラクターの方の「松井さん、足もっと前に!」という注意が耳に入ったにもかかわらず、足の位置を変えようとしたら一瞬バランスが崩れてずり落ちそうになったのでヒヤッとした。もっともそこですぐにストップがかかったので事無きを得て、本人的にはゼンゼン問題なかったのだけれど、レッスン終了後に高校生のナッちゃんから「大丈夫でした~?」と声をかけられ、「どんどん速くなってるなあと思って見てたら、急に跳ねたんで」と言われてビックリ。そうか、こっちはゼンゼン気づかなかったけど、馬が跳ねたから急にこっちのバランスが崩れたんだ、つまりこっちが馬のスピードに合わせられなくて自分でバランスを崩したんじゃないんだ~と逆に安心したおめでたい私(~_~ゞ 拍車でお腹を痛くしてしまったチア君や、私の真後ろを走っていた方には申し訳ないことをしてしまったと反省もしつつ、最近は多少スリリングな目に遭ってもなんとか持ち堪えているので、今後もとにかく落馬しないことをモットーに励みたいと思っております。




2011年02月20日

蜷川幸雄さんの文化勲章受章をお祝いする会

「いや~折角の日曜日なのに、皆さん、どうも、すいません。俺も嬉しいんだけど、照れくさいんだよね~ああ、早く終わってくんねえかなあ」というぼやきに始まり、「ああ、皆さん、俺もし死んでも、葬式に来なくていいですから」というセリフで〆られた受賞者ご本人の挨拶もさることながら、例によってシュールでブキミな(笑)唐十郎の唄入り挨拶があるし、私の大好きな「にごり江」のテーマ曲を作曲した宇崎竜童自らがギターの弾き語り熱唱してくれるし、次から次へ壇上にあがって祝辞を述べるのが平幹二朗、白石加代子、渡辺謙、松たか子、市村正親、野田秀樹、大竹しのぶ、といった皆さん名優ぞろいだから、いやはや面白いのなんの。会場にはほかにも大勢の俳優や劇場関係者がどっと詰めかけていて、私がたまたま元ぴあ演劇記者の坪池さんに野田マップの『南へ』のチケットがゼンゼン取れなくて困ってるという話をしていたら、そばにスーッとその芝居を主演している蒼井優ちゃんが近づいてくるといった塩梅(@_@)蒼井優ちゃんはスタイル抜群で、映像で見るより実物のほうがずっとシャープな感じで美しい!!蜷川さんにご挨拶をした時すぐそばに渡辺謙がいたが、こちらは文字通り見あげるような背の高さに圧倒された。
それにしても坂田藤十郎丈でなく、桂米朝師でもなく、蜷川さんの文化勲章受章祝いパーティに私が出席するのも実に妙な感じで、知り合い率はめちゃめちゃに低いはずだから、どうやって過ごそうかと思っていたが、案外そうでもなく、会うべくしてお会いした松岡和子さんや扇田昭彦さん、坪池さん以外にもFT10の事務局長だった蓮池さんや演劇評論家の徳永さんや、ほかにもいろいろと演劇記者をしていた頃の知り合いにお会いできたのは幸いだった。しかし全く知り合いが見つからなくても、たぶん最後まで残っていただろうと思えるほど会の進行はスムースで、登壇した方々の話が皆さん実にみごとだったし、全く飽きない芝居を観ているようなあっという間の2時間に、さすが演出家ならではのパーティと感嘆した次第。その当の演出家は最後に再び壇上に立ち、これからは自分の本領に立ち帰って「もっと猥雑な、もっと人迷惑な芝居をやりたい」と立派な宣言をされた。今後とも、そのアグレッシブな舞台を大いに期待したいものである。


コメント(2)

蜷川さんの猥雑宣言、演劇ファンとして嬉しいです。戯曲以上の興奮が実際の上演では感じられず、「蜷川演出で是非見たい」と思い続けてきた「美しきものの伝説」と「サド侯爵夫人」が立てつづけに見られたのは夢のようですが、蜷川には旧作上演も期待しています。帝劇で震えた「にごり江」を、松たか子・蒼井優・小池栄子・秋山菜津子みたいな今の女優でもう一度見たいとか、「血の婚礼」をやるなら「盲導犬」だって見てみたいとか、評判は芳しくなかったけど大好きだった「昭和歌謡大全集」をもう一度とか。。松井さんは、今の蜷川演出で見たいと思う作品っておありでしょうか?

投稿者 よしだ : 2011年02月21日 01:06

>よしださんへ

私は今こそ革命の芝居を!という感じでペーターヴァイスの「マーラーの迫害と暗殺」を上演してほしいと思ってます。
シャラントンの精神病院で行われる革命劇を劇中劇にした作品で、以前、ピーター・ブルックの演出を映像で観た時にとても今日性があってめちゃめちゃ面白く感じられ、これを日本で上演できるのは蜷川さんしかいない!と思われたのでした。

投稿者 今朝子 : 2011年02月21日 09:45



2011年02月21日

バーニャカウダ、鶏もも肉とジャガイモ、人参、大根のポトフ、フレッシュトマトのパスタ

今日は文春の内山さんが産休直前のご訪問とあって、氷川神社へ安産祈願にお連れした。顔はちっとも変わってないし、姿も言われないとわからないくらいだけれど、もう6ヶ月とのことで、まずはおめでたい限りだが、何かと急だったので色んな問題が降って湧いたかたちらしい。まずは新居した地域に保育園がゼンゼンない!!という状況のため、またもや引っ越しを迫られる中で、何しろいずこも待機児童が溢れているため、先に家を決めるよりも、入園希望を先に出して、それが通った地域で家を探したほうがベターなのではないかという結論に至ったとのこと。「なるべく待機児童の少ない地域を選ぼうと思って、いざ調べてみると、同じ地域でも年によって相当に変わるんですよ。一時期激戦区だった杉並区なんかは劇的に改善されましたもんね」という話などを聞くと、いずこの自治体も人口増加策にやっきなんだろうなあと思われた。 「ほんと私たちにとっては子ども手当なんてどうでもいいから、それより保育園や託児所をもっと増やしてください!と言いたいですよ」と内山さんが仰言るのは無理もない。
 「こんなになるまでにまず幼保一元化をもっと進めておくべきだったんじゃないの。それがアタマの硬い官僚とアタマの古いオッサン政治家に阻まれて今日まで持ち越したのがどうかしてるよね」と私。 「そもそもこの件に限らず、官僚というのは、世の中の状況がどう変化するかの想像力に全く欠けてて、要は一番肝腎の能力に乏しく、無駄にアタマがいい人ばっかりがなってる職業としか思えないよね~」と、私がさらに言いつのれば、「でも考えてみたら自分自身だって、こんなになるなんて全く想像もしなかったですもんね。行き当たりバッタリというかなんというか(笑)」と内山さん。 「なるほど、そう言われると私もそうだし(笑)。考えてみたら、この間のニッポンは官民挙げて行き当たりバッタリで、それでも運よく、なんとかなってきた国なのかもね~そのツケが今ぜ~んぶ回って来たって感じだよね~」てな具合のオチになりつつも、お互い食べるものはしっかりと食べながら久々に歓談し尽くしたのでした。料理はいずれも自家製で、昨晩から骨付きの鶏もも肉をじっくり煮込んだポトフは我ながら上出来でした。




2011年02月22日

ブリの照り焼き、昨日の残り

いまだに獲れ続けてるらしい天然ブリを伊勢丹クインズでゲット。
朝は中国からやってきた新たな2頭のパンダが上野動物園に到着したのを大はしゃぎで伝え、夜はニュージーランドの大地震を深刻に報道した今日のTVニュースである。
若年層の海外旅行が減少したといわれながら、ニュージーランドには語学留学を含め思わぬ多数の邦人が旅行中だったことにも驚いたが、それにしても地震には人間いつどこで遭うかわからないものだとつくづく思われた。昨日はフィリピンでも大規模な噴火があったようだし、2000年以降インドネシアでは大規模な地震が起き続けているし、日本でも霧島の新燃岳が噴火して今後まだどのような余波があるとも知れず、
とにかくマグマの活動や大陸プレートの動きが、地球を縦に割った同じラインでどうも活発化しているような気がするのだけれど、地球規模の動きは人間の時間では計れないものだからして、すぐに連動してどうこうなるとは思えないにしろ、「もしいま東京とか大阪とかの大都市に大地震が起きたら日本は一体どうなるん!!」と京都のわが妹は常々とても心配している。相変わらずオザワ君ひとりをどう処分するかなんてホントにどうでもいいことで時間を費やし、今年度の本予算の法案さえ国会通過のめどが立たないなかで、景気は意外と順調に回復しているというのだから、日本はまだ安泰なのだろう。なんとか自分の目の黒いうちまでこの安泰が持ち堪えて、逃げ切りを図りたい世代の人たちが社会を牛耳っているかぎり、この閉塞感は払拭されないのだろうし、それでいてその世代の人たちの楽天主義こそが景気の下支えをしているのかもしれないので、こちらとしてはなんともいえないのだった(-_-;)




2011年02月23日

パエリヤ、海老とブロッコリーのフライぴり辛ソース、バーニャカウダほか

今日は夕方から園芸ライターの光武さんがお越しになったので手料理を振る舞った。パエリヤは専用の鍋を買って以来、意外と簡単にできるおもてなし料理である。色んなやり方を試している最中で、今回はニンニクを入れたオリーブ油で玉ネギのみじん切り、厚切りベーコンの順でじっくり炒め、そこに無洗米を加えてさらに炒め、パブリカとピーマンを足し、スープとサフランを入れて沸騰させてからアサリを加えて塩胡椒で調味し、10分ほど煮込んで火を消したあともしばらくアルミホイルで蓋をして蒸らした。フライはQPで見た料理。パン粉は細かくして使う。ブロッコリーは電子レンジで加熱しておく。ソースはケチャップに玉ネギのみじん切りとレモン汁、醤油、ハチミツ、チリペッパーを混ぜ込んで作る。
光武さんはその昔、渋谷の神南に編集プロダクションの事務所を構えていた頃のお仲間で、私が仲良くなった最初の埼玉県人でもあり、知り合った頃は北本の出身と聞いて、北本?それどこ?という感じだったのが、今では大体どの辺かわかるのであるが、そのこと自体が我ながら不思議で、まさか自身が埼玉県人になるとは夢にも思わなかった私である。で、現在は高円寺にお住まいの光武さんも、昔よく通った旧中山道の横断歩道を渡りながら、「まさかこの横断歩道を、松井さんチに行くために渡るとは思いませんでしたよ~」と仰言るのであった。熊谷高女の頃は氷川神社から大宮公園にかけてがデートコースだったそうで、「大宮公園のあたりはもともと赤松林だったらしいんですよね。明治の頃に松を大量に伐ってソメイヨシノに植え替えて今に至るんですよ」と、さすが地元民だけあって詳しい。「そのうち近くの盆栽村にもお連れしたいし、秩父のほうへもご案内しますよ~」と言ってもらえたのは嬉しい限りである。
「それにしても、松井さんはよくこっちに引っ越しましたよね~度胸あるというか、勇気があるというか、さすがに松井さんだと思っちゃった」と改めて言われてみると、確かに関西人の私には、縁もゆかりもなかった土地だから、こんなにあっさり決めちゃっていいんだろうか?と多少逡巡もしたけれど、結果、大正解!!と自信をもって言えるほどベンリで暮らしやすい町なのである。私世代にとっては町のサイズが適度だし、正直言って現在の東京の繁華街は規模が大きくなりすぎて何もかもがツーマッチな感じで、三軒茶屋に住んでいた頃からすでに、芝居を見るとか、会食するとか、何か明確な目的でもない限り、わざわざ繁華街に出かける気はせず、ふだんはほとんど三茶で用事を済ませていたのである。大宮はもちろん三茶より買い物がもっとベンリだし、池袋、新宿、上野は三茶の頃よりも早く着けるし、一番遠くなった渋谷でさえ電車乗りかえナシの40分弱で着いてしまうし、不都合な点は少しもないのであった。もともと埼玉県人である光武さんは、今回私の住まいを見て、大宮に引っ越したい気持ちがますます強まられたご様子で、「あとはうちのダンナが折れるのを待つばかりですよ~」とのことでした。




2011年02月24日

鶏肉と大根のニンニク炒め、茸のソテーおろしソース

2品ともQPのレシピ本で見た超簡単料理。オリーブ油で塩胡椒で下味した鶏もも肉、ニンニクのみじん切り、大根の順に炒め合わせて、仕上げに塩と粗挽き黒胡椒で調味。 茸もオリーブ油で炒め合わせて醤油と胡椒で軽く味付けし、下に水菜を敷いて大根おろしをトッピング。大根おろしはオリーブ油、酢、塩、胡椒マスタードで味付けしておく。
ちょうど料理を作り終わった時に翻訳家の松岡和子さんから電話があって「今うちにいらっしゃるならNHKの教育TVをご覧になって~」とのこと。このところお会いした何人かの方から「松岡さんをTVで拝見した!」と言われてたので、てっきりそのことだと思ってさっそくTVを点けたが、画面に映ったのはご本人ではなく、馬でした(笑)。「思いっきり走らせたい」と題してG1の騎手目指して乗馬の練習をする女の子のドキュメンタリー番組で、デカイ馬に乗って奮闘する姿を微笑ましく見ながら食事をしたが、それにしても、松岡さんご自身が出られた番組名と再放送日をお訊きすればよかったのに、と、あとで思ってザンネンでした。




2011年02月25日

桜エビと筍ご飯弁当、海老と春野菜のサラダ

お茶の稽古の帰りに大宮駅ナカのフードシアターでゲット。
春一番が吹き荒れた今日の稽古場では、 阪本先生のお姉様が花粉症の症状を悪化されたようで、私は以前ヤバイな~と思われた年もあったが、幸い今年はまだ今のところ大丈夫、とはいっても油断は禁物だろう。今日のお道具で気になったのは蓋置(ふたおき=茶釜の蓋や柄杓を置く道具)で、なんだか妙に洋風の絵柄だなあ???と思って見ていたら、「これはナプキンリングやねん。これを蓋置代わりに使うてはる人が結構いはるねん。外国でお茶会とかして、これが案外ちゃんと代用できるてわかったんやわ」と先生に教わって、なるほど!!と納得。そういえば外交官夫人の旧友モリも、日本にいるときはその手の趣味がゼンゼンなかったくせに、海外では盛んにお茶や生け花をやってたみたいだし、阪本先生門下もそうなのだけれど、日本の伝統的な習い事に積極的な方は、海外との交流を深くお持ちになっているケースも比較的多いような気がするのだった。
それにしても、ニュージーランド地震でいまだ安否不明の方の多くが、昨今内向き傾向が強いといわれる中で、積極的に海外交流を図ろうとするとても前向きな若い人たちであり、これからの日本を背負ってほしい、そうした若い人たちが今回の天災に遭遇されたことが、なんともいえない気持ちにさせる。19歳という若い年齢の女性が多く、甥っ子と同年齢だから、昨夜、京都の妹とも電話でその話になり、ご家族のご心痛を想うにつけても、なんとか全員無事に救出されるという奇跡が起きないものかと、ふたりして願わずにはいられなかった。


コメント(3)

松井今朝子先生

はじめてメッセージを差し上げます。私は松井先生のファンでユウキと申します。

早速ですが、松井先生の2006年4月のブログを拝読したく思っております。
再び画像付きでアップするご予定はありますでしょうか。
松井先生の2007年以降のブログは書籍として発売されていますが
2006年4月のブログは書籍として発売されていないので、ネットで、
もしくは書籍として拝読できたら幸いと思っております。
どうかご返答よろしくお願いいたします。

投稿者 ユウキ : 2011年02月26日 12:38

画像付きでアップすることは出来ないと思いますが、テキストのみ読めるようにする方法があるのかどうか、このブログの管理者に訊いておりますのでもう少しお待ち下さい。

投稿者 今朝子 : 2011年02月28日 19:32

ご配慮をありがとうございます。感激しております。
松井先生の手作り料理など、画像も大変参考にさせていただいておりますので、望みを持ちつつ、楽しみにしております。

投稿者 ユウキ : 2011年03月06日 22:13



2011年02月26日

ヂンギスカン

QPで見た料理。いいラム肉が手に入ったらオススメ。タレだけ作ればホットプレートでもフライパンでも作れる。タレは同量の酒と味醂、倍量の醤油、ケチャップ、チリパウダー、クミンパウダー(私はカレー粉で代用)いずれも少々混ぜ合わせ、中にニンニクと玉ネギスライスを入れて作る。玉ネギスライスはあとで引き揚げて薬味にする。ラム肉は焼く前にタレに浸ける。玉ネギ、長ネギ、キャベツ、もやしの順に重ねて上にラム肉を散らして火を通し、タレをつけて食す。
今日も午後から乗馬で男前のチア君に1鞍騎乗。お天気が好いわりに、人数が少なくて、非常に恵まれたレッスンだったにもかかわらず、駈歩の発進がどうも巧くいかなくて、インストラクターの方に思わず、「すいません」と言ったら、「別に謝ることはないですよ~」と笑われてしまいました(^_^ゞ先週は思いきって乱暴な発進の仕方をしたので駈歩が速くなってしまったが、今週は逆にソフトになりすぎたのが敗因なのかも。どちらも行きすぎはマズイことを、アタマではよくわかっているつもりでも、それこそ「羮(あつもの)に懲りて膾(なます)を吹く」というやつで、余計な用心をして、結果、動作が大きく振れてしまうのが一番いけないのだった。
ところで人間は情緒面でもこの手の大きく振れるということがありがちなので、今後の日本の政局がちょっと心配されるくらい、民主党菅政権の不人気は今や凄まじいものがある。確かにあまりのダラ幹(ああ、古いコトバや~)ならぬダラ菅ぶりに国民がウンザリさせられるのは無理もないし、いわゆる市民派の政治家なる存在にもガッカリ感が募ろうというものだが、かといって次にまた大きく振れて、今度は極めてアナクロな国家主義的政権を誕生させることだけは、やはり断じて避けたいものだ。今どき救国内閣を標榜する政治家なぞには、あなた方さえいなければ、国は救われます!!と言ってやりたいくらいである。




2011年02月27日

おこわ弁当、中華風春雨サラダ

乗馬の帰りに大宮駅ナカのフードシアターでゲット。
今日も夕方から1鞍騎乗。お相手はチア君で、昨日と同様マッタリしてるから、また駈歩ができないかと思いきや、前をゆく馬もチンタラしてたのに、駈歩の号令がかかった途端に跳びあがって猛ダッシュし始め、跳びあがった瞬間に後ろ蹴りするような形だったので、チア君もカッとなったのか、耳を絞って猛ダッシュしたのだけれど、今日は私も意外に落ち着いていて、噛みに行く前に、ちゃんと駈歩をコントロールできたのは何よりでした。
ところで昨日も今日も暖かで穏やかな絶好の乗馬日和だというのに、いつもメチャ込みのレッスンが意外と人数が減っていてラッキー!!だったが、その理由はひょっとしたらコレかも???と思われたのは人事畑でお仕事のSさんの発言である。「今日はスゴイですよ~もう眼と鼻を顔から外して、ゴシゴシ洗っちゃいたい。私がキリストだったら杉という植物を根絶やしにします!!ジェイソンになって、片っ端から伐ってまわりたい」なぞとムチャクチャ言いたくなるくらい花粉がたくさん飛んでいたらしい。で、そのSさんと帰りのバスで一緒になり、「松井さんのブログ読んでたら『ミシマダブル』ご覧になってたので、ああ、あれ観たかったなあと思ってたんですよ」と仰言るので、そこから色んな芝居の話になって、Sさんはなんと中高生の頃に自ら劇団を起ち上げたほどの大変な演劇少女だったことが判明(@_@)
ことにご贔屓だったのが「夢の遊民社」で、「野田秀樹の奥さんになりたかったくらい」惚れ込んでいて、まだ中学生なのに「ワルキューレ三部作」を独りで見に行き、帰宅が深夜になって親からメチャメチャ怒られたことや、進学せずにいっそ無名塾にでも入ろうとして周囲の猛反対に遭ったことなどをお聞きして、やっぱり演劇少女は何時の時代もいるもんだよな~と改めて思いつつ、演劇も乗馬も私の周囲では結構メジャーな趣味でも、世の中的には少数派だと思うから、というつもりではゼンゼンなくて、今日たまたま撮った少し毛色の変わった馬の写真を載せておきます(^_^ゞ




2011年02月28日

鶏団子の胡麻味噌鍋

QPで見たレシピをアレンジ。鶏挽肉に生姜の絞り汁と味醂で溶いた味噌、卵を混ぜ込んでしっかり練って鶏団子を作る。鍋に昆布と鶏団子を入れて味噌と酒で味付けし、玉ネギとキャベツほかにいろいろな具を入れて煮込む。QPはシメジと海老とホタテ貝を入れたが私はもっと安上がりに甘塩タラと、冷蔵庫に残っていた水菜を投入した。仕上げに香り付けの味噌と練り白胡麻を加え、七味を振って食す。白菜と長ネギよりもキャベツと玉ネギがよく合う感じで美味しい。とってもヘルシーな鍋だし、昨日と打って変わって急に冷え込んだ今晩のご飯には打ってつけの料理でした。
当事者や関係者にはアタマの痛い、腹立たしいことなのであろうが、全く関係のない私はちょっと笑ってしまったヤフーの知恵袋を利用したカンニング事件である。やった人も結構ウケ狙いだったのではないかという気もするけれど、もしそうだとすれば受験勉強なんかやらせとくのは勿体ないくらいの度胸と余裕の持ち主というべきか。「こんなことがラクラクと出来る時代に、こんなシチメンドイ問題を解かせて人を選別するなんてバッカじゃないの」と嘲笑う人間が出てきて当然なくらい、入試制度そのものがあまりにも旧態依然としていることを再認識すべきではなかろうかと思ってしまうのだった。
それにしても以前からヤフーの知恵袋は何かとヒットしてしまうので、色んな質問に色んな人が答えているのはわかるが、ウイキペディアの書き込みと併せて世の中には奇特な人もいるもんだとつくづく感心してしまう。今や世の中全般になんでもが簡単にできるので、人類の多くは知恵も体力も持てあましてるんだろうか?