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2010年12月18日

もんじゃ焼き、お好み焼きほか

吾妻橋のアサヒ・アートスクエアで田中悠美子さんの義太夫三味線によるミュージック・パフォーマンス「たゆたうた」を観た帰りに現代人形劇センターの塚田さんと一緒に浅草で食事。
 悠美子さんとは以前ちゃんと鶴澤姓の芸名を名乗っていた女義太夫界気鋭且つ異端児的な三味線弾きだった頃に知り合い、家が近所だったので、道でバッタリよく会って、会ったらそのまま2時間くらいは平気で立ち話をするような仲だったのだけれど(それだけでもお互い変わり者なのがわかりますが(^_^ゞ彼女は早々と女義太夫界を脱けだして、他ジャンルの演奏家とのセッションを中心に独自のパフォーマーとして活躍を続けており、今回の公演は塚田さんも興味を持っておられたのでご一緒に拝見したのであった。
 前半は義太夫三味線の伴奏による現代詩の語りや、エレキギターとエレキ三味線の共振や、モダンダンスとのセッションなど、いわゆる「前衛」的なパフォーマンスの連続で、正直いって「前衛」過ぎて、私にはついていけないところもあったが、即興により太棹三味線の弦をさまざまな方法でかき鳴らし、打ち鳴らすのをBGMにして文楽人形の特徴的な動きを髣髴とさせるモダンダンスが繰り広げられるパフォーマンスは、思いのほか見応えがあった。後半は「日高川」に取材した「KIYO-HIME]というパフォーマンスで、ここでは彼女が女優的な演技もこなし、人形振りを披露して、さらには自ら人形遣いにもなるというマルチタレントぶりを発揮するが、耳を覆いたくなるようなノイズ系の激しい電子音をバックに流しながら彼女がそれにも負けない声で義太夫節を弾き語るあたりは狂気の感じがよく出ていたし、可愛らしい清姫の人形と蛇体になった人形が共に非常によく出来ていて、扱いも巧く、プロの塚田さんをも唸らせていた。


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