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2010年12月13日

鮨&つまみ

幻冬舎のヒメこと木原さんと赤坂の鮨店「石井」で忘年会。活きがいいネタの鮨もさることながら、子持ちのせいこガニ等々盛りだくさんのつまみも美味しく戴いた。中でもオリジナリティあふれるワサビジョウユ塩で食した平目の薄造りは絶品でした(^_^)/
ヒメとは新年早々に出版が予定されている『吉原十二月』第3校ゲラの受け渡しでお会いしたのだが、その前に六本木のサントリー美術館で「蔦屋重三郎展」を共に観覧。
この展覧会のチケットは小学校の同級生クウちゃんことサントリーの久保田宣伝部長に頂戴し、私はなにしろ処女作の『東洲しゃらくさし』や『そろそろ旅に』に蔦重を登場させているから、『東洲』を担当された元PHPの熊谷氏や、『そろ旅』を担当された講談社の堀さんをお誘いしてもよかったのだけれど、ちょうど仕事のタイミングが巧く重なったヒメとご一緒した次第。 で、蔦屋はもともと『吉原細見』という吉原マップ付き情報誌の独占出版権をゲットしてのし上がった版元だけに、当然ながら吉原関係の書籍や錦絵の展示が充実しており、お互い『吉原十二月』出版に向けて格好のプレイベントとして楽しめたのだった。
またヒメにとっては蔦重の版元としてのしたたかさが某社の社長像と重なるのも面白いらしく(笑)、「いや~出版屋の考えることって今も昔もちっとも変わりませんよね~」と言いながら数ある出版物にしげしげと見入ってられたのである。今でいう自費出版物のほうが意外に豪華だったり、また今の公告並に出資額に応じて絵の大きさを変えるなど、出版は文化でもあり経営でもあるという両方の側面をきっちり押さえた展示の仕方はみごとだった。出資者アリの狂歌本などは「自費出版でもあるし、ツイッターみたいなとこもありますよね」とヒメ。「そういえば連歌なんて完全にツイッターだよね。ツイッターもそろそろ後世に残るくらい洗練されたのが登場してもいい頃かもね」と私。


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