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2010年12月09日
バーニャカウダ、前菜の盛り合わせ、スカンピ海老のパスタ、蝦夷鹿のステーキほか
週のアタマに留守をしたせいか、今日(8日)は朝から色んな電話がかかってきて、中には編集者を通じて新聞週刊誌等から海老蔵問題についてのコメント依頼もあり、毎度のことながら、その件については一切お受けしない旨を伝えるはめになった。午後には日経新聞の柏崎記者が別件の用事でお越しになり、「海老蔵の記者会見はNHKのニュースまでトップ扱いにするんですからビックリですよね」とのこと。夜は翻訳家の松岡和子さんと大宮のイタ飯「イルクオーレ」で忘年会を催したが、「うちの泉(お嬢さん)と言ってたのよ。今はもっと取りあげなきゃならない大変な問題がいっぱいあるだろうに、海老蔵ばっかりやってる日本のマスコミってどうかしてるよねって」との当然ながら良識的なご意見である。で、これまた当然ながらふたりの話題は馬に集中して、「馬ときどき芝居」ってな感じの歓談でディナーを楽しみ、「わー、大宮って侮れないね~」と松岡さんは「イルクオーレ」の食事を絶賛。ワタシ的には前菜の盛り合わせが見かけは平凡
だけれど、一品一品が意外なくらい水準の高い味だったので大いに満足した。ことにイベリコ豚のパテや
芳醇な香りのイタリアンサラミが絶品。
で、世田谷にお住まいの松岡さんがわざわざ大宮での忘年会を希望されたのは、「これをあなたに見せたかったからなのよ」と取りだされた1枚のDVD。 中身は『じゃじゃ馬馴らし』のメイキング映像で、先般さいたま芸術劇場で上演された同プログラムの地方公演に向けて九州地区だけに放送されたものだとか。見ればとても良くできたメイキングなので非常に面白かったのだけれど、ラストに初日終演後の舞台裏風景が流れて、なんとそこでずうずうしく蜷川さんと話している私がバッチリ映り込んでるではないか!!!関係者でもないくせにデカい顔して妙にそれらしく映っちゃってるところが我ながら笑えました(^_^ゞ
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コメント (3)
歌舞伎ファンの私でも、NHKのメインニュースで海老蔵事件を大きく取り上げるのは納得できません。NHKと民放の区別が、ますます付かなくなって来ました。
「じゃじゃ馬馴らし」メイキング映像、うらやましいです。亀治郎さんのブログで九州で放映されると知ったのですが、録画を頼める人も居らず、残念に思ってました。歌舞伎関連の映像は、時々、関西だけの限定放送などあり、普段は東京在住の有難さを痛感しているので、こういう事もあるのは仕方ないのでしょうか。今後、放映される可能性もないのでしょうね……。
ところで明後日、日本女子大で武智鉄二演出、羽田澄子監督「東海道四谷怪談」が上映されるそうで、伊右衛門が今の坂田藤十郎、お岩が白石加代子という珍しい顔合わせで、楽しみにしています。
投稿者 ウサコの母 : 2010年12月09日 21:47
ウサコの母様、武智鉄二さんが演出された「四谷怪談」があるとは聞いていたのですが、藤十郎丈が伊右衛門、扇雀時代ですね。一度拝見したいですが、東京の日大女子大学での上映では行けない、残念です。
NHKもですが、日本のテレビ界はいつまで海老蔵さんの事を取り上げるつもりなんでしょうか。歌舞伎ファンだから余計ウンザリです。南座にもまだ中継の為にクルーとインタビュアーがいます。見る方も演じられる方も落ち着かない。
投稿者 お : 2010年12月09日 22:49
昨日の「東海道四谷怪談」と座談会、貴重な映画と非常に興味深いお話が聞けました。冒頭、羽田監督から、当時は10分用フィルムが最長で感度が悪く、怪談というごく暗い照明の下、上演中に撮影する困難さなど、撮影の経緯を伺った後、上映されたのは「伊右衛門浪宅の場」と「蛇山庵室の場」で、これしか残っていなかったそうです。上映後、お梅を演じた武智氏の娘の女優川口小枝さんを中心に座談会で、川口さんが稽古の様子や武智氏の「首」への強い思い入れ、家庭での意外な側面など語られました。当時、この舞台を巡って演劇誌上で大論戦があったそうで、激烈な批評と武智氏の反論、それに対する批判は、配布された資料で読むことが出来、その真剣な熱気は今の歌舞伎界にはないもので、新鮮ささえ覚えました。
歌舞伎以外に、映画でも何本か見た「東海道四谷怪談」ですが、今回のは初めて見る和事の伊右衛門で、最後は自分の身を切り刻んで血が飛び散り、お岩さんもベットリ白塗りの目と口が奇妙に動いて、リアルな怖さが伝わり、これを舞台で見たら、さぞやコワかっただろうと思いました。
そして、私には思い入れのある「十三代目片岡仁左衛門」と「早池峰の譜」を撮った羽田監督とお話できたことが望外の喜びでした。
投稿者 ウサコの母 : 2010年12月13日 00:31