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2010年12月02日
おにぎり、レンコンとゴボウと水菜のサラダ
さいたま芸術劇場で維新派の「台湾の、灰色の牛が背伸びをしたとき」を見た帰りに大宮駅ナカのフードシアターでゲット。ここは10時まで営業してるから助かります。
維新派は本来野外劇場で見るべき集団パフォーマンスだと思うがいまだ機会は得られておらず、今回の上演も犬島での本公演とはだいぶ違うのだろうけれど、わりあいテーマ性が濃厚に打ち出されているためか、個人的にはとても面白く見られた。面白かったのは明治大正昭和初期における日本人の移民入植者の実例が次々と読み上げられる形で進行し、これまであまり顧みられなかった日本とアジアの近代史が浮かびあがるなかで太平洋戦争とその結末が淡々と提示される点だ。日本をふくめた大小さまざまな島と半島で成り立つ東アジア諸国では昔から人びとが海流に乗って縦横に移動しており、本来的にはボーダーレスであるというテーゼもくっきりと描かれ、大規模な手作りの装置もスケール感のあるテーマに巧くマッチしているように見えた。
私の席のお隣は偶然にも翻訳家の松岡和子さんがお座りになられたが、どういうわけか開幕直前までお互いまったく気づかずにいてビックリ。真後ろの席でふたりの様子をご覧になっていた扇田昭彦氏と帰りにご一緒し、「いや~ふたりが全然しゃべらないから、最近なんか仲がまずくなるようなことでもあったんだろうか?って思ってましたよ」と言われて大笑いしてしまいました(^_^ゞ
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