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2010年11月04日

ショーパブの夕べ

今日は午後から千歳烏山の粕谷区民センターで恒例の「花の会」で講演。今回は全くの語り下ろしでなく、
夏に近代文学館主催の講演で話した「戦後歌舞伎三國志」とほぼ同じ内容にしたのは、夏の講演時間が短すぎて用意した草稿を十分に語り尽くせなかったこともあるのだけれど、やはり「花の会」のメンバーは全員歌舞伎をよくご覧になってらっしゃる方々なので、余計な説明をしなくてもご理解いただける点がとても有り難いのであった。話すときもさることながら、書くときにおいても、芸能や演劇に関しては、興味や知識が全くない人に向けて発信するのが非常に難しい。少しでも知識がある方を相手にすると、話がいくらでもころがるので、話す側、聞く側、双方がリラックスして楽しめるのである。私は日ごろ歌舞伎をあまり知らない方にもなるべくわかるように話したり書いたりすることを心がけているつもりではいても、昔からお馴染みの「花の会」のメンバーにお話するときは、やはりふだんよりはるかに密度の濃い話をさせてもらえる気がするのだった。で、今日の会場は初めて場所で、駅からの通り道に大きなお屋敷があり、そこの庭の木に沢山の鶏が泊まっているのを見てビックリし、メンバーの話だと界隈では有名で、TVでも紹介されたというので、思わず写メしてしまいました。
講演を終えたあとは元米朝事務所の大島さんとPメディアの三村さんと六本木で合流し、俳優座の裏にある「たつのおとし子」で食事。鯨の刺身、鶏手羽と大根の煮物、南瓜の煮付け、里芋のそぼろ煮等々お総菜的な料理がどれも非常に美味しくリーズナブルに食べられて、隠れ家的な店の雰囲気もよく、おまけにママさんが拙著の愛読者であることを大島さんが発見して、今回初めてご案内いただいた店である。大島さんが今宵誘ったこの店ばかりでなく、本命はすでに有名な「金魚」というショーパブで、大島さんはつい最近初めて知って、「今朝子さんにも絶対見て欲しくなったのよ。ダンサーのテクニックはともかく、舞台機構にビックリするから」と言われ、実際に見て、狭い舞台の中に大ゼリあり、大階段あり、スライドあり、本水あり、宙づりありといった盛りだくさんなスペクタクルと、それら可動装置のスピード感やそれに合わせるダンサーの動きにすっかり感心してしまった。私も多少は舞台裏で働いた経験があるので、この舞台裏は一体どうなってるんだろう!!!とか、超スピーディな可動装置に合わせるダンサーの動きがいかにスリリングなものであるかについて一応理解もできるので、大島さんはその私に見せて自分が感じた驚きを分かち合いたかったのだという。ショー自体の内容も大劇場では決してできないような毒気の含まれている点も面白く、軽いお食事付きでリーズナブルに楽しめる空間だけに、ほぼ満席の客席も盛り上がっておりました。


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