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2010年10月25日
サーモンとイクラのジェリー寄せアカザエビのボイル林檎ピューレ添え舌平目のキノコ詰め鴨肉のロースト生姜&コリアンダーソース
集英社の八代さん、横山氏、伊藤さんと大宮北袋町の「アルピーノ」で会食。横山氏の同僚で大宮にお住まいの編集者ご推薦の店で、アミューズからプチフールに至るまで、本格的なフレンチがいずれも美味しく戴けた。生姜とコリアンダーという意外な取り合わせの清涼感あるソースは逸品である。「アルピーノ」と言っただけでタクシーの運転手さんにわかったのだから界隈では有名な店なのだろう。新都心寄りの住宅街にイタリアンRやギャラリーなどと併せてアルピーノ村なる一区画を形成し、ウチからワンメーターの距離なので今後も利用できそうである。
ウチに早めにいらした皆様を例の如く氷川神社にご案内したら案のじょう「ホントにこの参道は凄いですねえ」と口々に驚かれ、「松井さんのブログ見てたら、各社の編集者の方が皆さんえらく感心なさってるように書かれてるので、正直ホントかなあ?って思ってたんですけど、いや~百聞は一見にしかずとはこのことですねえ」と横山氏。その横山氏からは当然のごとく今後の新作についてのお問い合わせがあったので、一応の構想をお話しした。こんどはガラリと時代を変えて、昭和初期の演劇界を舞台にしたバックグラウンダーミステリーを考えていて、なぜ昭和初期に設定するかというと、当時の不穏な世相が何となく今日に通じるような気がするからである。当時も二大政党が双方足の引っ張り合いでコケまくり、世界不況の波が押し寄せるなかで各国が保護貿易体制に突入し、日本の世相はエログロナンセンスの頽廃を極める一方、農村や労働者が疲弊して社会主義が台頭し、その一部がやがては右翼と合体して大政翼賛会につながるという意外な展開をみながら社会全体がどんどん国家主義的色合いを濃くしていくというコワイ時代であった。もっともそうした時代を真正面から書くというわけではなくて、基本はあくまで歌舞伎のバックステージ物にするつもりだ。「わ~面白そうで、楽しみですねえ」と八代さんは仰言るけれど、私としては現代物に近い作品を自分が本当に書けるのかどうか不安でいっぱいなのである。「そりゃ書けますよ~これまでずっと書いてこられたんだし、書けないわけないじゃありませんか」と伊藤さんにもおだてられて、なんとか書く気にはなったものの、今までどんな原稿も書く前はホントに最後まで書ききれるのだろうか?と毎度不安になるのだから、物書きという職業は自分のアタマだけ使う元手いらずの稼業とはいえ実に因果な商売なのでした。取り敢えず今後しばらくは構想を練るのと同時に資料読みに徹するつもりで、横山氏にはいろいろと資料の手配を御願いしてお別れしたのであった。
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コメント (1)
鴨肉のロースト生姜&コリアンダーソース
美味しそうです
鴨肉大好きです
投稿者 ryuji_s1 : 2010年10月31日 08:53