トップページ > 中華五目麺、海老ワンタンの香味醤油かけ

2010年08月12日

中華五目麺、海老ワンタンの香味醤油かけ

渋谷のオーチャードホールで中国雑伎団のショー「CHA」を観る前に東急レストラン街の「銀座アスター」で食事。
「CHA」は上海万博の開幕に披露されたショーらしく、日本での公演も今日の初日から盛況だった。オープニングはなんだか昭和30年代の「ミカド」のショーみたいで困ったなあという感じだったが、みごとなアクロバットの技が次々と繰りだされるに及んで、さすがにホンモノの雑伎団はスゴイ(@_@)と感嘆するばかり。ことにとても同じ人間とは思えない軟体動物のような動きの美技には圧倒され、江戸川乱歩的な背筋がぞくっとするような感じさえ受けるのだった。タイトル通り「茶」をテーマにしたショーで、中国におけるお茶の歴史なんかもわかるように構成されており、これを見ている分には、日本のお茶は中国から渡来しながら実にオリジナルな発展を遂げたものらしいというのが知れて面白かった。それにしても日本は中国の近くにあって大昔から非常に強い影響を受けながら、文化的な色合いが全く違うことを、中国に旅行したり、こうして中国の芸能に触れるたびに感じさせられて、中国のパワーに圧倒されつつも、全く違う色合いの文化を持っているがゆえに、日本にも立つ瀬があることを知って毎度ほっとするのであった。日本人はショーアップの美的センスにおいても自信を持っていいと思います。


このエントリーのトラックバックURL:
http://www.kesako.jp/cgi-bin/mt/mt-tb_kesako2.cgi/1636

コメント (2)


ハンチントンが日本文明を、中国文明と別の一文明と分類したのは、西洋人(米国人)としては慧眼だと思います。たいていの西洋人は、「日本は中国の亜流」ぐらいにしか思っていませんし、だいたい中国人自身が「日本人なんて中国人の一種だ」と思っているフシがありますし、韓国人も内心は同じような気がします。そりゃ確かに地質学的大昔には日本列島は大陸とくっついていたのですし、最近は福井県の山の中で恐竜が続々と発見されていますし、列島が列島になってからも、偏西風や季節風、海流の影響で多くの類縁性が認められるのは確かですが、松井さんがお書きになったよぷに「文化的色合いが全く違う」ことも争われません。科挙・宦官・纏足を日本人は好まなかっただけでも大変な違いだと思います。もちろん中国は広大ですから南船北馬で、大陸性気候と必ずしも決めつけられませんが、温帯モンスーン地域で育まれた日本人は”基本的”に繊細だと思います。
少なくとも長い間「水は天からもらい水」でしたし、これだけでも大変な資源国なのでした。意識はしませんでしたが・・・。日本が南北に長い列島だったことは幸いだったと思います。これが東西に長い列島でしたら、こうはなっていなかったような気がします。
 参勤交代は、南北に長い列島を300年間、鎖国を可能にしたように思います。もちろん、鎖国といっても、実は大変スカスカしたものだったようですけれど・・・
 私は、まだ松井さんの何冊かの小説を読んだだけですし、『今朝子の晩ごはん』だって全部読んだわけではありませんが、松井さんの基盤が「歌舞伎」にあるということ、つまりスカスカであっても鎖国の期間に内発的にじっくりと醸成されることが可能だった芸能・文化を基盤にしていらっしゃる方だということが、あらゆる発言を正鵠を得たものしていると感じます。とくに政治問題についてそう感じます。多分、「松井さんは政治家になったほうがよい」という方々が少なからずおられるのも自然なことのように思います。
 残暑厳しいおりから御身ご大切に。

投稿者 荒谷 美智 : 2010年08月14日 10:59

ほえー。るウォッチング。
何故ここで書き込めるのか。
荒谷さん好きですが、六年前です。
 

投稿者 nao : 2016年11月11日 01:54

コメントしてください




ログイン情報を記憶しますか?


確認ボタンをクリックして、コメントの内容をご確認の上、投稿をお願いします。


【迷惑コメントについて】
・他サイトへ誘導するためのリンク、存在しないメールアドレス、 フリーメールアドレス、不適切なURL、不適切な言葉が記述されていると コメントが表示されず自動削除される可能性があります。