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2010年08月03日

刺身の盛り合わせ、卵焼き、鶏つくね、鮪とアボガドのサラダほか

パルコ劇場で「空白に落ちた男」を見た帰りに翻訳家の松岡さんと文春の内山さんと一緒に渋谷で食事。帰宅が午前様だったので、ブログの書き込みは翌日まわしになりました。
「空白に落ちた男」はベニサンピットでの上演が話題になり、今回のパルコ上演でも大勢の観客が詰めかけ、千秋楽前の今日は関係者が何人も姿を見せていたから業界でも注目の作品なのだろう。松岡jrの泉さんが美術を担当なさっていて、私としては思いがけず面白い舞台にお誘い戴いた格好だ。
鬼才パントマイマーの小野寺修二と世界的に活躍するダンサー首藤康之のコラボが人気アコーディオニストcobaの演奏にのせて展開する。日本人のものでは初めて見る感じのパフォーマンスで、ジョセフ・ナジの「ヴォイツェック」を見たときの昂奮をちょっと想いださせた。ミステリーっぽく、且つ不条理なストーリーを底流に忍ばせて、見る側の想像をさまざまにかき立てる、スタイリッシュなダンスシーンが満載。時にコミカルに、時に意表を突く展開で進行して飽きさせない。首藤以外のメンバーも役者でなくダンサーだとわかってビックリするくらい皆さん表情豊かで優れた演技力の持ち主だし、舞台装置を巧みに使いこなすことにも驚かされる。海外の探偵ミステリーに出てくるような室内をイメージさせる舞台装置は可動式で、ファイルボックスが次々と開いて階段と化し、物置が死体を入れた冷蔵庫になり、窓枠が被害者?を撮した写真の枠に用いられ、書棚を舞台全体に大きく動かしながら追跡シーンが展開されるなど、パフォーマンス自体にとても大きくからんで主役並みの存在感を発揮している。こうした舞台装置の場合、果たして演出家の要請がどの程度あって製作されるのか、美術を担当された松岡泉さんに是非お尋ねしたいものだと思われた。


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