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2010年07月02日

海老のテリーヌキャベツ包み、ハチノスのパスタ

三茶グルメアンコール第1弾は「プロヴァンス」のハチノスのパスタ。「引っ越しちゃうんで、その前にもう一度食べたくて」と話したら、「実はうちも今月で店を閉じて引っ越すんですよ」と言われてビックリ(@_@)シェフが実家のほうに戻られるのだそうで、シンクロしちゃったのはなんとも不思議なご縁である。私の本もちゃんと読んで戴いているので、「新作はどういうもんなんですか?」と訊かれて、今月中旬に発売される講談社新刊『星と輝き花と咲き』のこ話をお聞かせし、「秋にまた別の新刊も出るんですよ」といって、ちゃっかり「銀座開化おもかげ草子」シリーズ第3弾『西南の嵐』の宣伝もしちゃったのであります(^_^ヾ
『西南の嵐』の話までしたのはちょうど今日初稿がアップして新潮社の田中範央氏にお渡ししたからで、これで引っ越し前の仕事はゼ~ンブ片づいたのでホッとひと息であります(^_^)/
たまたま田中氏にお会いする直前に、私が愛用すっる知識検索サイト「ジャパンナレッジ」の新たなコンテンツに「国史大辞典」が加わったのを知ったので、その話をして、「この際これを廃棄しちゃうかどうか迷ってるのよ~」と書棚の一角を指さしたのだった。「国史大辞典」は1冊が7,8㎝の厚みがあって、全15巻という物凄く場所を取る代物なので、早く電子化してほしいと願っていたのだが、あまりにも急なことで、しかもこのタイミングだから、引っ越し先に持って行くべきかどうか大いに迷ってしまうのだった。「国史大辞典」は田中氏曰く「これを持ってることは時代小説作家であることの証みたいなもんじゃないですか。作家のお宅に行くと書棚に必ずこれがドーンと置いてあるっていうイメージだったんですけどねえ……」と、感慨深げで、「たしかにウチの会社でも、(ジャパンナレッジに入ってる)『日本国語大辞典』はもう廃棄しちゃいましたからねえ。辞書や事典の類はみんな電子化されちゃったほうがいいんでしょうねえ」とのこと。
「日本国語大辞典」は私も2年ほどサイトで使ってみてそれで十分だと確信したので、本のほうはこの際廃棄するつもりなのだけれど、「国史大辞典」はサイトをもう少し使った上でないと、本をのほうを完全に廃棄することにはまだちょっと不安がある。
 それにしても、さまざまな機器の進歩や変化がこうもめざましいと、今使えるものも将来使えるとは限らない気がしてくるわけで、私は今回大量のビデオを処分するはめになり、一部はDVD化して残すつもりではあるが、音楽をCDで聴く人が少なくなりつつある今日、DVDだってあと10年したらどうなるかわかんないよね~という感じだ。ところでこの期に及んでまだLPが何枚か残っていたのでそれはもちろん棄てるつもりでいたら、LPのプレイヤーをお持ちの田中氏が歓んでお持ち帰りになった。中に現地で買ったロンドン初演のミュージカル「CATS」のLPがあって、「これなんか今すぐにでも聴きたいですよ~」とのことでした。


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コメント (7)


いつも楽しく拝見しております。
 20年以上も前に「川上」さんへ茶の湯の研究会の会食をお願いに行ってから「川上」さんと松井新七様の隠れファンでした。(筒井先生や熊倉先生・名和先生、吉倉宗匠や堀内國彦宗匠・楽さんや宗哲さん他、昔の茶書を翻刻していました。)
 「川上」さんは私のような若造がお伺いすろには格が違うという雰囲気でしたが、ご主人松井新七様(高校の大先輩であるとその時わかりましたが)が快く引き受けていただき恐縮したことを昨日のように覚えています。
 しばらく京都を離れていましたがここ数年何度かお伺いさせていただき、昨年隠居される前の8月終わりにも御挨拶にお伺いしました。
 本当の京料理の凄さ美味しさ(見た目や趣向にとらわれ過ぎない)を今に伝える希少なお店だと思っています。
後を継いだ加藤さん初め若手の皆さんが頑張ってこの良さを残してくれるように外野から見守っています。
 さて「日本国語大辞典」廃棄されるのなら是非お譲りいただきたく厚かましくコメントいたしました。
 小学生の子供がおりますが、辞書を引き原本にあたる楽しみと大切さを味わわせたく思っております。
 最近は言ったもの勝ちで先日も、「新参者」で注目を集めている人形町を紹介するテレビで、ふと見ると「三条大橋のたもとで天正4年に創業し、高山彦九郎が酒を呑みに来た店で御所に州浜を納めていて24代目の和菓子屋(昭和29年に京都から東京に移った)」が出ていました。調べてみるとかなり怪しい由来でしたが、ネット社会では確認せずに信じてブログに上げたりされる方が多く嘘がホントになる危うさをを感じています。

投稿者 杓庵 : 2010年07月04日 03:22

お送りしますので住所氏名をお報せください。今週の金曜日が引っ越しで、木曜日にゴミ出ししようと思っていたので、それまでにお知らせくださるようお願いします。

投稿者 今朝子 : 2010年07月04日 20:52

コメントを投稿してから不躾なお願いをしたことに穴に入りたい気持ちでおりました。
お譲りいただけるとのこと誠にありがたく存じます。
このコメント欄から住所・氏名を直接お報せしてもよろしいのでしょうか?

投稿者 杓庵 : 2010年07月04日 23:29

そちらでお差し支えなければどうぞ。

投稿者 今朝子 : 2010年07月05日 10:28

ありがとうございます。

これも17年ほど前ですが「河繁」さんのカウンターの隣に上品な老紳士がお二人食事をしながら料理と包丁の話などをされていました。
砥石の話になり「良い砥石は何十万以上もする」という話に河繁のご主人が「そんなに高い砥石があるんですか?」と言われたときにふと「本山(鳴滝)ならそれくらいしますね(学生時代から茶杓を趣味で削っていたので刃物とか砥石に興味がありまして)」と漏らした私の言葉を聞き止められた老紳士のお一人が「君は若いのに面白い、この方を紹介してあげよう。河竹登志夫先生だ」。思わず「河竹黙阿弥の」とふるえながらいうと「君は河竹黙阿弥を知っているのか?」という話になりその後「バー飛鳥」さんへご一緒し、私が生意気にも「先生島原へ行かれたことはありますか?吉原と違って大門や見返り柳、さらば垣などが残ってますよ」と「輪違屋さんの傘の間」にご案内したことを昨日のように覚えています。
その少し前に南座で見た「白波五人男」の中で勘九郎が弁天小僧で、「弁天小僧と南郷が呉服店にて・・・」のくだり「五両」を「十両」と言ったのにその後の「なあ、菊や長くいたなら十、二十・・・」というところがそのままなのはどちらかがおかしいのではありませんかと先生にお聞きしたりしました。先生からは真顔で「橋元さん、二つほど聞いてよろしいか?」「今、何人くらいの女性とお付き合いされていますか?」 「今までお付き合いされた女性は二桁ですか?三桁ですか?」という思いもかけない質問をいただきました。(もちろん上手く答えられませんでした・・・)
当方の住所は〒605-0828京都市東山区金園町388-3「望庵」 080-4022-8310 です。お手数をおかけいたしますが着払いでお送りいただければ幸いです。(ご不要の本などございましたらお譲りいただけましたら幸甚です。)
こちらの住所でお願いいたします。先のコメントは削除していただけますようお願いいたします。

投稿者 杓庵 : 2010年07月05日 14:53

私が見た時間が次のコメントを頂戴するより早かったせいで(ほんのちょっとの差ですが)、先の住所に送って家を出ました。帰宅してからあとのコメントを見たので先のコメントは削除しておきます。

投稿者 今朝子 : 2010年07月05日 23:49

 本日無事に到着いたしました。
冷や汗ものの不躾で厚かましいお願いを、お聞き届けていただき本当にありがとうございました。
 今回の郵パック問題でヤマトの一人勝ちでしょうか?
それにしてもただでさえ宅配の増える7月にいきなり統合するなんて現場を知らない人が決めているんでしょうね。
 『日本国語大辞典』大切に活用させていただきます。
小2の娘が早速、興味深げにページを繰っていました。
まだ読めない漢字がほとんどですが、私も小さい頃、父が疑問点をすぐに百科事典で調べてくれて辞典を読むのが
好きになったように娘も自分で探求する興奮を知って欲しいと思います。
 ipadなどの登場で電子書籍化されるものが増えていく時代を生きていかなければならない子どもたちだからこそ、
書物の森に入り浸る楽しみを味わって欲しいと思っています。

投稿者 杓庵 : 2010年07月06日 19:29

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