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2010年06月23日

鰺のたたき丼、アスパラガスの練り胡麻和え、冷や奴

丼はQPで見た料理。酒と昆布と梅干しを加えて炊いたご飯をベースにする。たたきは市販の刺身を使えばお手軽に作れる。味噌、おろし生姜、万能ネギを混ぜ込んで叩いただけ。大葉の千切りを添える。
今日は午後から講談社で『星と輝き花と咲き』に関するアマゾンの著者インタビューをお受けした。
動画で流されるインタビューとあって、引っ越し準備の渦中に大勢の撮影スタッフは自宅にお迎えできず、講談社旧社屋の貴賓室でお受けしたのだが、担当の堀さんがインタビュアーとなり、国兼ブチョーや文庫担当の森山さんも立ち合われるなどして撮影後に歓談する。
出かける直前は自宅でメンテナンス業者と新居のカーテンや照明器具等々の打ち合わせをしており、この間、造りつけの本棚やその他の家具もろもろの出費で、まさに絵に描いたような引っ越し貧乏になりつつある私だが、それでも引っ越しがいいのは家の中をひっくり返すことで忘れていたものを発見することである。
 『星と輝き花と咲き』は明治時代に活躍した娘義太夫の大スター竹本綾之助の半生を描いた小説だが、私はその昔、古本屋で義太夫節の文献を買いあさっていた時期があり、書庫の整理をしていたら、その当時手に入れた床本(ゆかほん=太夫はこれを見ながらが語る)が出てきて、裏表紙を見たら「昇菊」の署名があり、ひょっとしてこれは綾之助引退後に大活躍して、木下杢太郎や志賀直哉らを虜にした豊竹昇菊の
持ち物だったのではないかと思われるのだった。なので今日は、同じく私物の浄瑠璃正本や稽古本と併せて講談社に持参し、堀さんたちにお見せしたところ、この時期に引っ越しをしなかったら、気がつかないままだったわけから、これってやっぱり縁がある証拠だよね~と大いに盛り上がったのでした。
中段の写真はサイズの違いをご覧頂くために浄瑠璃正本と床本を重ねたもの。下段の写真は床本の裏表紙にある「昇菊」の署名。


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コメント (1)


すごいですねえ、綾之助や昇菊の床本をお持ちとは。国立文楽劇場で文楽がかかるときには必ず見にゆき、番付を購入すると床本の印刷されたのが付いています。大夫が使っておられるのは劇場の中の展示室でしか見た事がありません、随分字が大きいですよね。

しかし、文楽は親切だと思います。大夫の語る言葉が舞台上に字幕ででますし(これは無くても良いように思いますが、住大夫師匠は反対らしいです)床本が付いているのは助かります。

投稿者 お : 2010年06月23日 23:23

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