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2010年06月01日
八寸、おから汁、鶏手羽焼き、鶏すき、湯葉刺し、つみれ鍋ほか
「星と輝き花と咲き」の初校がようやく完了したので、今日はお昼から幻冬舎のヒメと一緒に国立博物館で開催されている「細川家の至宝」展を見て、帰りに上野公園内の「韻松亭」で食事。ここはその昔かの横山大観が経営者だったこともある老舗料亭で、店内の雰囲気も接客もいいし、「招福楼」のように古きよき時代を偲ばせる、奇をてらわないオーソドックスな料理がとても美味しく戴けた。
「細川家の至宝」展のチケットはお茶の阪本先生に頂戴し、前に「大徳川展」をご一緒して、本当に歴史モノがお好きだとわかったヒメを今回はこちらからお誘いしたのだった。会期終了間際とあって平日でもかなりの込みようだったが、出かけた甲斐がある逸品ぞろいで、ちょっとびっくりするような斬新なデザインの兜や鎧具足をはじめ、絵画や調度品もなかなか見応えがあったけれど、やはり茶人としても有名な大名家だけに、茶道具の数々は圧巻といえる。中でも利休作の竹筒の花入れや大きな粉引の高麗茶碗などは、ナマで見るとその迫力に打たれてしまう。
食事しながらヒメには電子書籍の現状や今後の展開についてまたいろいろと話を伺ったが、今日はそれ以上に面白く聞かせてもらったのがGAKT主演の「眠狂四郎」についてのお話だった。ヒメの叔父上は商業演劇界で知られた演出家の金子良次氏で、この芝居の脚本演出を担当されたために、ヒメは棚ぼたでプラチナチケットをゲットしたらしく、「スゴイもん見ちゃったって感じで、ふつう芝居だと、あそこまでの発想はできないと思うんですよね」と興奮気味に語られるのである。「刀の鯉口を切るとチャリンって音するじゃないですか、それを舞台で効果音を同期させて大きな音で聞かせるんですけど、同時にバックの映像でキラキラキラ~って星を飛ばすんですよ。チャリン、キラキラキラ~を何度も何度もやるんですね。で、対決のシーンはバックからビカーって目つぶしのような物凄い光があたって一瞬のうちに暗転。ラストはGAKTの顔が映像でどアップになって、眼がキラ~っと光って幕。これってもう商業演劇の新たな地平を開いたって感じでしたよね~」と聞いて、ウ~ン、それは見てみたかった!と思われたのでした。
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