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2010年05月11日
野菜のマリネ、ほうれん草のキッシュ、オニオングラタン、子羊のローストほか
NHK出版の加藤氏、加納さん、黒島さん、スラッシュの進藤さんと一緒に渋谷の「シェ・アズマ」で会食。ここは正調ビストロといった雰囲気の名店で、盛りつけのきれいな有機野菜のマリネに始まって、デザートに至るまで、シンプルな調理だが、いずれも美味しく頂戴して、量的にも十分に満足のいくメニューだった。
「歌舞伎の中の日本」の打ち上げということで久々にお会いし、まずはこちらから1つ重大なうっかりミスがあったことを申しあげて、早く再版の手直しができるようお願いするばかりだった。
歌舞伎座の話やガラパゴスの話や黒島さんがUチューブでハマったジュリーの話や、さまざまな意見や笑いが飛び交う歓談の中で、やはり出るべくして出たというべきなのは電子書籍の話であろう。最近NHK出版ではクリス・アンダーソン著「フリー」の邦訳版を、ネットで全文無料公開したところ、書籍の売上げが意外に伸びて20万超の大ヒットとなったところから「やっぱり従来の発想を根本的に変えなくちゃならない時が来たんだなあ、という気がしてます」と加納さん。有料にできるのはごく一部と割り切った上で、一旦フリーにして新たな読者を広く掘り起こすという発想に切り替えたほうがヘタにガードするよりも結果的には得策なのかもしれないという考え方を示された。「以前DTPが普及した時には結果的にペーパーレスにはならなかったけれど、今度の電子書籍化の波は根本的に変えちゃうかもしれませんね」と加藤氏も仰言っていて、私も今後これで電子教科書が普及すれば、ペーパーレスの流れは加速化するだろうと見ているのだけど、「でも、大丈夫。紙の出版は絶対になくなりはしないから。ほそぼそとでも続きますよ。ただしそうなると紙の出版に携わる編集者はもう古典芸能の人たちと同列扱いにしてもいいのかもね」てな具合に話を転がしてしまったのでした(笑)。
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