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2010年05月03日
刺身の盛り合わせ、、豚の塩焼き、めばるの煮付け、じゃこ御飯ほか
馬事公苑でホースショーを見た帰りに三茶の「肴奉行 儘」で翻訳家の松岡和子さんと元ミセス副編の福光さんと食事。
例年GW中にやっぱり欠かせないのはJRA主催のホースショーだが、今年はお天気も良かったから非常に多くの人出で賑わい、おまけに寒い春が続いたせいか、藤が満開なのに八重桜もまだ咲いているという文字通りの華々しいグラスアリーナで、大障害レースやアンダルシアのダンスなど盛りだくさんのアトラクションがあったにもかかわらず、ケータイの写メだとシャッターチャンスが巧くつかめず、結果まともに撮れた写真がほとんどありませんでした(;_;)
同行したおふたりとも乗馬歴バッチリの方々で、ことに福光さんは中学時代からここでの出場歴もあるくらいだから、いろいろ蘇る想い出をお聞かせになるし、松岡さんは目下ちょうどシェイクスピアの「じゃじゃ馬馴らし」を翻訳中なので、アンダルシア馬の馬装を見ながら「ああ、あれが鞦(しりがい)よねえ。翻訳しながら、どんな時に使うのか気になってたのよね~」てな具合にお仕事と直結したお話を伺いながら、観戦を楽しませてもらった。
以前NHKの「知る楽」で歌舞伎の舞台に登場する馬の話をする際に、シェイクスピア劇の場合は一体どうなのか松岡さんにお尋ねして、まず歌舞伎のようなかぶり物の馬は出さなかっただろうというお答えを頂戴して、NHKブックス「歌舞伎の中の日本」にも載録したが、「じゃじゃ馬馴らし」を翻訳なさって、その原文の注釈書に当たられた結果、馬が絶対出てきてしかるべきシーンにも、実際には馬を登場させなかったらしいという確証が得られたとのお話を伺えたのも有り難かった。
こちらは先月見た永井愛作「かたりの椅子」の感想を申しあげたところから、新国立劇場の芸術監督解任をめぐる問題でも毅然とした対応をされていた故井上ひさし氏の話になり、現役バリバリの劇作家が亡くなられたという点もさることながら、大きな発言力を有したリベラル派の知識人が喪われた痛手は、それにもまして大きいのではないかという見解の一致をみた。私はNHK「百年インタビュー」の再放送を見て、改めてそのことを強く感じたのだった。
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コメント (1)
本当に井上ひさしさんの死は惜しまれます。同じ鎌倉在住の精神科医にして作家のなだいなださんの記事が神奈川新聞にのっていましたが今この時期にリベラルな大きな存在の方が亡くなられるなんて何か不安です。確りと駄目なものは駄目と言う勇気が果たして自分にあるだろうかとも思います。
投稿者 ねこ かおる : 2010年05月04日 11:23