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2010年05月01日

塩鮭、カブと油揚げの煮物

夕方まで仕事をしてから美容院に行ったので、料理する時間があまりなくてこんなメニューに。美容院もスーパーもガラガラだったのは世間が連休モードのせいだろう。上海万博がついに開幕したから今年のGWはそちら方面に向かわれた方も多いのかもしれない。私は10年ほど前に上海に行って、近代化が著しいのに驚いたものだが、けさのTVの報道番組で見たら町の様子が一段とグレードアップしているので、中国パワーの凄まじさを改めて感じさせられた。現地では馬(マー)さんというとても親切なガイドさんのお世話になって色んなお話をしたが、彼に言われて今でも忘れられないのは「日本人の観光客、お年寄りが多いですね。日本人はお年寄りのほうがお金持ちみたいですね。中国は年寄りでなく若い人のほうが金持ちなんですよ」との言葉である。私は彼に言われるまで、そのことをハッキリ意識したことはなかったのだけれど、
以来ずっとひっかかっていて、近年ようやく日本でもそれが問題視されるに至って、如何せん気づくのが遅すぎたのではないかと思われるのだった。むろん中国の格差社会は日本の比ではなく、当時はまだ、目抜き通りの歩道橋に病を患った物乞いもいれば、農村を捨てて都市に流入した若者が道ばたに寝ている姿もたくさん見受けられたし、それらの問題はいまだ完全に解決されたようにも思えないのだが、恐らく中国は当分のあいだ格差是正を目指すよりも、能力と富力に恵まれた者たちだけで、先へ先へと前進することに力を注ぎ続けるだろう。とにかく人口が多すぎるためか、全員がひとつの同じ船には乗れないし、乗れない者は置いていくしか仕方がないという極めてシビアな割り切り方が、エリートの間には浸透しているというふうな印象を、私は短期間の旅行で受けたのだった。30代の富豪が急増しているという中国と、30代の死因のトップが自殺だという日本と、単純に比較をしてはなるまいと思いつつも、やはりこの間の政治の無策には憤りを覚えずにはいられない。


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コメント (1)


これまでの60年間ほど、日本はどちらかといえば幸福に過ごしてきたので、今、自殺が多いのは幸福の反動?または教育の失敗なのでしょうか。
自殺したいと思った事はありますが、探ると、結果人に迷惑をかけタイミングがよくない限りきれいに死ぬ事もできません。今の子育て支援金はありがたいですが、今の郵政民営化は、庶民の生活になんのプラスはなく、それに関わる人や、敵対したり、もっと影でおいしい利権をすする人だけがありがたいことなのではないかと思います。
 民主党だって、今まで与党になろうとして何度もチャンスがあったのに身内やかたきに足を引っ張られ続けています。
約二十~三十年昔に今の状況をわかっていて何もできず、しなかった人すべてに責任を取ってほしいです。
 今、誰が政権をとっても再建策は難しそうですが、どうか国債を今より半分以下に減らせる人を出現させてほしいと願うばかりです。

投稿者 nao : 2010年05月04日 00:39

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