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2010年04月03日

カレーライス

国立劇場で「吾妻徳穂十三回忌追善舞踊会」を見て、幕間に食堂で一番腹の立たないメニューを選択。
故人とお目にかかったのはもうそんなに前になるのか~という感慨を催しながら拝見。お弟子さんたちの発表会とはいえ、この一門の幹部クラスはみな素人離れしてるし、中でも清元の「文屋」を素踊りで披露した節穂などは近ごろのプロの役者よりもはるかに見応えのある舞いぶりだった。次いで長唄の「鶴亀」は、現家元徳彌の夫である中村翫雀、息子の壱太郎、舅の坂田藤十郎、親族の中村亀鶴(きかく)といったプロの役者の出演によるゴチソウ的な出し物で、大切りは徳彌と藤間勘右衛門の共演による「吉野山」。よくやる義太夫と清元のかけ合いとはちがって、地が義太夫のみだからいささか渋い感じはしたけれど、それなりに面白く拝見した。昔から思えば勘右衛門もずいぶん見られるようにはなっている。徳彌は後半ちょっと疲れが見えるような気がしたが、前半はとても風情がいい。


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コメント (1)


え?!なんちゅう元気なオッサンやねん、と、思わず書かせて頂きます。藤十郎さんは昨日歌舞伎座に出てらしたので。お歳を考えると仰天してしまいます。歌舞伎役者さんのスーパー体力ってどこからくるのでしょうか。観客の生気を吸い取っているのでしょうか。同日に少しづつ時間をずらしてパフォーマンスするってミッキーマウスみたいです。(ミッキーは非公式には複数なのに・・・)。
 ところで、松井様監修の1991年2月発行の『ぴあ歌舞伎ワンダーランド』を最近拝読し、激しく面白く楽しみました。文体が愉快で、全体にとても親切。歌舞伎好きの母の為に、姉が当時プレゼントしたもので(現85歳の母も愛読していたらしく、よく読んだあとがあります)最近貰いました。大切にいたします。
『円朝の女』は年初に拝読。私が前半を読んだところで、夫が読み始めてしまったので(´`)私としては途中時間が空きました。ところがこれが効果があって、前半部が私の想い出のようになって後半に入ったので、全体の、女性の思いの層が余計濃くなり、最後はじわっと、そしてあたたかくなりました。
 昔から思えば勘右衛門もずいぶん~、というお話、やはりそうか・・・と個人的に深く思いましたです。
長々失礼いたしました。どうかお体お大切に。

投稿者 かぶきまま : 2010年04月04日 15:46

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