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2010年01月29日

白菜と豚肉の重ね蒸し

QPで見た料理。白菜の葉と豚肉を一枚一枚重ねて、酒と鶏ガラスープを振って、QPは電子レンジで蒸したが、私はタジン鍋で蒸しました。辛子ポン酢と韓国唐辛子粉入りのマヨネーズで食す。
午後はNHK出版の加納さん、黒島さんが出校ゲラをご持参になって、3月末に刊行が予定されているNHKブックス『歌舞伎の中の日本』(タイトル正式決定)に載せる写真のチェックや、表紙についての打ち合わせをした。この本は「知る楽」の放送テキストを元にしているが、放送テキストは何しろ急ごしらえで遺漏が多かったから今回はそれを訂正し、且つ「忠臣蔵」と歌舞伎舞踊に関する章を新たに加え、巻末の注では論拠の出典や文献の引用をすべて明示するようにしたため、大幅にボリュームアップし、頁数がなんと80ページ!も増えた結果、校正するのもメチャメチャ大変なのでした(-_-;)で、たとえば「忠臣蔵」の章には『傾城三つの車』というほとんどの日本人がまず知らないであろう近松の歌舞伎作品から、私が子供の頃に見た東映アニメ『わんわん忠臣蔵』までちゃんと「注」を付けたので、「こんな本まず二度と出ないよね~」という自画自賛自嘲ぎみの(笑)の内容となっております。
ところで表紙の打ち合わせをしているうちに話がなんとなく篠山紀信氏のヌード撮影事件に及んで、「自分の家の墓地でヌード撮られたらそりゃ嫌がる人もいるだろうけど、昔なら誰かが彼の芸術家としての立場を擁護する側にまわっただろうに、誰もそうしなかったのがホント不思議だよね」と進藤さんが言われたように、現代の日本では、芸術や芸能に生きる人びとにも、社会的モラルを求めることがごく当たり前になってきて、それを誰も疑問視しないのは、昔の日本を知る者にとってはなんだかだらしがないような気もするし、また子供に砂場遊びをさせたがらない若いお母さんばっかりになっちゃったみたいな不気味な感じもするのだった。芸術や芸能は本来的に「反世界」(というと物理学用語みたいになっちゃうので「反社会」のほうがいいのかも)に属するものだという認識がかつては一方できちんとあったのである。それが経済最優先の世の中になった結果、売れてる芸能人芸術家=金持ちなのだから社会のモラルを率先して守るのが当たり前的な幼稚な認識になってしまったのではないか。これは経済的な豊かさが日本人の精神的な貧しさを助長した一例のように思われてならない。「紀信さんにはいっそ国会議事堂前でヌード撮るくらいの覚悟をしてほしいよね」てな話になったのだけれど、これは酔っぱらって一般人の顔を殴った?朝青龍の擁護までしてるわけではありません。


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コメント (1)


篠山紀信さんの写真ニュースでちょっと見ましたが、別に騒ぐ事も無いと思いますけどね(^o^)

なんか中途半端な世の中になってきたような気がします。砂場で遊ばせないで、遊ばせる塾に通わせる親がいたり。
朝青龍の件も、相撲を神事のまま日本人以外の選手を使うからややこしいのであって、相撲協会もエエかげん文部科学省とは縁を切り、「ザ・すもう」という格闘技にすれば品性がどうとかという事にもならない。もちろん今回の朝青龍の件は「ザ・すもう」を運営する興行主が不適当とみなせば契約を切ればいいのであって、いつまでも日本国の神技として庇護を受けているから親方株の問題、床山さん達の待遇の問題も改善されない。一技術者として契約条項に待遇問題を記載すれば済む事ですけど。どっちに回っても特する事を今の相撲協会はしているから八百長問題もウヤムヤのままです。

投稿者 お : 2010年01月30日 11:51

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