トップページ > 豚肉と里芋とネギの味噌マヨグラタン

2009年12月11日

豚肉と里芋とネギの味噌マヨグラタン

 こないだのQPで見た料理。里芋は電子レンジで火を通して輪切りにする。豚肉と長ネギのぶつ切りを炒めて里芋を加え、味噌とマヨネーズを混ぜて酒でのばしたソースをかけ、パン粉を振ってオーブンで焼く。里芋は皮が剝きやすいようにあらかじめ切れ目を入れておくこと。パン粉は油を混ぜておくといい。
BSフジのプライムニュースを見ながら食事。今日のゲストは生物学の長谷川真理子氏と社会学の橋爪大三郎氏で、進化学で斬る現代ニッポンというテーマに基づく討論番組だったが、長谷川真理子先生が相変わらず立て板に水状態で、どんな質問にもクリアにどんどんお答えになるもんだから、司会者も面白くてどんどん訊いちゃう感じでほぼワンマンショー的な展開となり、何しろ本当の「進化」とはタイムスケールのデカイ話であるし、昨今の政治文化的状況をアナロジー的に斬るのもいい加減バカバカしい気がしてきたらしく、司会者も結局はテーマを離れて進化学のお勉強に終始した恰好だ。橋爪氏の話で印象に残ったのは、日本人が進化論に対するアレルギーが少ないのは創造主を想定するキリスト教文化の「創る」という概念に対して、日本の神話は「国生み」話に代表される「生む」という概念が濃厚であるためだとする説だったが、そもそも近代初期における日本の神話の浸透度がどの程度だったかか若干疑問で、近代以前の日本人一般の文化的基盤は、日本神話よりもはるかに仏教の影響が大きいと考えられるので、進化論に対するアレルギーが薄いのは、輪廻転生というもっとドラスティックな変化論を平気で受け入れていたせいだと私は考えている。とにかく生物全体の進化論や自然淘汰論を文化的アナロジーに用いる社会ダーウィニズムが非常に危険なことは、今日の社会にはっきりと警鐘を鳴らすべきであり、全くつけいる隙を与えないクリアな議論を展開できる頭脳明晰な長谷川先生の存在はいつもながらに頼もしく感じられたのでした。



このエントリーのトラックバックURL:
http://www.kesako.jp/cgi-bin/mt/mt-tb_kesako2.cgi/1387

コメント (2)


昨日(10日)の今朝子さんのブログの記事に関してですが、私事で恐縮ですが、昨日と今日歌舞伎座の12月公演を見にいっており読めなかったので、本日コメントをさせていただきます。延廣真治先生のお元気な消息を今朝子さんの記事で読ませていただきうれしかったです。大学時代のアドバイザーでした。四十年も前のことですが。名古屋から東京へ戻られてから同じ業界仲間に、「彼女は3回も結婚したんですよ!」と仰ったらしく、東京の仲間はすっかり信じ込んでしまったのです。結婚は2回で名前は3回かわるんだけどな・・・先生の頭の中では三回変わったら結婚三回ということらしいです。先生の「好色五人女」の講義を真ん前で目をランランとさせて聞いた学生時代を懐かしく思い出しました。

投稿者 名古屋の紫式部 : 2009年12月12日 01:05

うちはBSフジが入らず、長谷川真理子先生のお話聞けなくて残念でした。先日長谷川先生もパネラーとして参加された日本学術会議主催の『ダーウィン生誕200年』というという公開講演会を聞きに出かけたのですが、生物学だけでなく、思想史や社会的影響などの観点からの講演もあってたいへんおもしろかったです。「進化」という定着した訳語も最初は「変遷」と混在してたとか、日本にはスペンサー主義を補完する形でダーウィンの進化論が知られたのではないか、日本人が進化の考えに抵抗ないのは確かだが、今に至るもちゃんと理解していない人も多いなど、いろいろなお話が出ました。でも輪廻転生ありなら変遷もあり、と考えてもおかしくないですね。進化論って生物学的にもおもしろいし、受容のされ方も興味深いです。日本でもほんとにショックを受けながら受け入れた江戸?明治?の先達がいたのかなあ、と想像してしまいました。

投稿者 なかた : 2009年12月12日 10:29

コメントしてください




ログイン情報を記憶しますか?


確認ボタンをクリックして、コメントの内容をご確認の上、投稿をお願いします。


【迷惑コメントについて】
・他サイトへ誘導するためのリンク、存在しないメールアドレス、 フリーメールアドレス、不適切なURL、不適切な言葉が記述されていると コメントが表示されず自動削除される可能性があります。