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2009年10月23日
フカヒレの姿煮、海老芋の中華風ソース、鮑と金華ハムと椎茸のスープほか
集英社の八代さん、横山氏と赤坂の「笑美茶樓」で会食。ここは「トウーランドット」の脇屋シェフがオーナーで、 ご本人が姿を現したので、ここが本店なの?と思って尋ねてみたが、本拠はやはり横浜のホテルのほうだという。食材の目先が変わっているのは本店同様で、今日は海老芋やシシャモが変わり種といったところか。 写真はオードブル仕立ての前菜とスープである。
まず最初の話題は進藤さんの骨折の件で、中学高校ともに彼女の後輩に当たる横山氏はたいそう心配されていたらしく、昨日お見舞いしたときの話をしてほっとされたようだった。
本題は「非道」シリーズ3部作を完結した集英社での次回作をどうするかの話し合いで、同シリーズがいわゆる時代小説のジャンルに属するよりもむしろバックステージ・ミステリーに近い作品であるだけに、いっそキャラクターを活かしつつ江戸を離れて現代に近づけてもいいようにかねがね思っていたが、横山氏からもぜひ「昭和の時代」を背景にとのオファーがあり、その線で書くお約束をした。ただし、連載をいつから始められるかは未定で、横山氏はいつまでも待ちますから、またシリーズ化できるほど長続きするものにしてくださいとのこと。八代さんも「戸板康二氏さんがいない今、あの手のミステリーが書けるのは松井さんしかいませんよ」と大いに持ちあげてくださったので、次回作からはなんとか昭和モノにチャレンジしてみることにした。実際にやってみると大変そうな気もするけれど、とにかく今日は基本方針が決まったところでみんなホットしてめでたくお開きとなりました。
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コメント (1)
お勧めに従って「道絶えずば、また」の前に「非道、行ずべからず」「家、家にあらず」を再読して、3作一挙に読み、この夏は(私としては)歌舞伎枯れだった分、どっぷり江戸の芝居町に浸りました。宇源次や市之介のその後を知りたくなり、笹岡と奥様の関係や理市郎と舅とのやり取り等々、随所に面白さがちりばめられて、読み応えがありました。花伝書シリーズが終わっても、ぜひ番外編を読みたいです。特に一番好きだった瑞江、当時のキャリア・ウーマンの頂点に達したのは驚きでしたが、結婚してからの逸話をぜひともお願いしたいです。
そして「昭和のバックステージ・ミステリー」と読み進んで、(あ、雅楽の探偵モノ!)と思い当たりました。歌舞伎を見始めた頃、雅楽シリーズを知り、虜になりました。推理小説の面白さに加えて、歌舞伎の裏側をのぞくワクワク感、銀座界隈や昭和の雰囲気が盛り込まれて、私のツボにぴったりはまり、図書館や古本屋で探して読みあさりました。なるほど、これは絶対に読みたい!非常に楽しみです。読者の側も、いつまでもお待ちしますので。
上手く言えませんが、ずうずうしいとは思いながらも、このブログを知って以来、作家と編集者に、微力ながらも読者も加わって小説が発展して行くような気がして、小説を読む楽しさが増しました。
俊寛さんのファミリーショット、仲良さそうですね。寒くなって来たので、有王くんももうすぐ冬眠でしょうか。
投稿者 ウサコの母 : 2009年10月25日 21:44