トップページ > 焼肉

2009年08月25日

焼肉

午前中に星野夫人からお電話を頂戴し、京都からお母様が来ていらっしゃるとのことで、ご一緒に焼き肉をご馳走になることになった。で、私は前に幻冬舎のヒメから、雑誌「ゲーテ」の特集「軽井沢旨い店完璧ガイド」の色刷り校正用紙をもらっていて、そこに紹介された店の中に前回星野さんにご馳走になった蕎麦懐石の「東間」が入っていたので、ひょっとして今回も?と思いつつその色刷りを持参したら、案の定そこに紹介されている焼肉店「一龍」でした(^_^)厳選された信州牛を使った特上ヒレや特上カルビ、タン塩いずれも歯ごたえは杏仁豆腐なみに柔らかくて脂が甘く、生肉で食べてもいいようなクセのないすっきりした味わいで、私の焼き肉観を変えてくれました。これで私はその特集で取り上げられた店を4店も味わっていて、まるで「ゲーテ」のモニターのようです(笑)。星野さんは「一龍」のママともお知り合いなので私が持って行った色刷りを見せられたのだった。
 で、毎回オイシイものをご馳走になった上に、面白いギョーカイの裏話をお聞かせ戴く星野さんだが、今宵は武智鉄二先生が昭和30年代に演出されたオペラ「アイーダ」を実際にご覧になっているという話を伺えたのが私にとっては最大の収穫だった。神宮外苑で歌手2000人を動員し、生きた象やラクダや馬や羊を練り歩かせたという当時としては度肝を抜くような演出は婦人画報に掲載された写真と、朝倉摂さんによる観劇記録でしか知ることができなかので、「正直ご覧になってどうでした?」とお伺いしたら、「そりゃ当時は音響が今みたいによくないから、聞こえる場所と聞こえない場所があったり、風によって音の運ばれ方違ったりということはありましたが、そりゃ凄かったですよ。へえー、スペクタクルってのはこういうのを指すんだって、ひたすら魂消てましたよ」とのこと。で、そのときに演出助手を務めたのが永六輔氏だということはご本人からお伺いしていたので、その話をしたら、そこから永さんや野坂昭如氏らが放送業界におられた頃の面白いエピソードをお伺いし、帰り道ではプリンスホテルと天皇家の関係からまたまた面白い話をお聞きしたのだけれど、「今日はさすがにちょっと書けない話ばっかりですよね〜」と私が言ったら、「今朝子さんでも書けないことがあるんですね」とお互い大いに笑ってお別れしたのでした。


このエントリーのトラックバックURL:
http://www.kesako.jp/cgi-bin/mt/mt-tb_kesako2.cgi/1272

コメントしてください




ログイン情報を記憶しますか?


確認ボタンをクリックして、コメントの内容をご確認の上、投稿をお願いします。


【迷惑コメントについて】
・他サイトへ誘導するためのリンク、存在しないメールアドレス、 フリーメールアドレス、不適切なURL、不適切な言葉が記述されていると コメントが表示されず自動削除される可能性があります。