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2009年08月17日
野菜のグリル、鶏の丸焼き、骨付き豚のローストほか
新潮社の小林姐さん、クスノセ氏、田中範央クンと軽井沢六本辻の「ピレネー」で食事。ここは大きな暖炉で地元の肉や新鮮な野菜を焼いて塩でシンプルに食べさせてくれる店で、オススメの千代幻豚(ちよげんとん)のローストは脂身が甘くて美味しかった。野菜のグリエや前菜もたっぷり食べられてGOOでした。
新潮社の方々にお会いしたら必ずお話ししたいと思っていたのが村上春樹の新作「1Q84」のことで、エンターテイメント的な仕掛けを使って、メタ・シアターならぬメタ・ノベル的な試みを意図した作品であることはわかるのだけれど、非常にポピュラリティーを意識したアイテムのちらばらせ方や、わざとのような文体の稚拙さや、時間を逆行させて結果何もかも放り出したエンディングが果たして意図的なものか、単なる失敗なのかが気になっていて、続編が書かれるという噂もホントなの?とか訊いたところ、さすが新潮の方々は小説の話になると皆さん俄然いきいきと持論を展開なさるので面白かった。で、結果、これだけ色んな意見が言い合える小説として作者は提示したのかも?てな結論に達したのもおかしかったのであります(笑)。で、拙作に対してもいろいろとご意見を頂戴し、今後どちらかといえば歴史小説をハッキリと意識した作品を書いたほうがいいのではという話から、誰か書いてみたい人とか時代とかありません?という質問に、「これ言うとゼッタイ呆れられると思うけど、バロン西」とつい口にしたら、「ああ、それいいかも」とあっさり言った姐さんである。たまたま先週TVで「硫黄島からの手紙」を見て思いついたうわけではなくて(笑)、私が西竹一大佐のことを知ったのは小学生の頃に「冒険王」か何かで読んだのが最初で、当時からずっと悲しくてカッコイイ人だなあと思い続けていたのであった。関心を持ったのは当時から乗馬に対する憧れが強かったせいもあるのだろう。華族の妾腹に生まれたという生い立ちや、日本ではなかなか理解されにくい人柄で、そのことが結果的に悲劇的な最期を遂げさせたという点など、私好みの人物ではあるし、趣味の乗馬もしっかり役立つので、いつか書けたら書きたいなあと漠然と思ってはいたのだけれど、うっかり口走った相手が小林姐さんだったから、「じゃ、来年はそれでよろしく」てな話になって引き揚げていかれたのであった(-_-;)私はこうして色んなうっかり発言でドツボルのである。「小説新潮」の企画で作家の健康法みたいな特集をやるらしく、姐さんはまたもう一度取材でこちらにいらっしゃるとのことでした。
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コメント (2)
初めまして。
京都下京在住の小娘です。
松井さんの小説やブログは、以前から楽しく拝見しています。
この記事を見て、嬉しくなってしまいました。
私も、子供のころに週刊ジャンプでバロン西のマンガを読んで以来、気になる人物だったので。
松井さんの書かれるバロン西、是非読んでみたいです。実現しますように…。
うちの母も、松井さんのファンです。
乱文失礼いたしました。
投稿者 usa : 2009年08月18日 08:29
「1Q84」店頭に山積み・・・。熱し易く冷め易い日本人にしても早すぎ^_^;
自民党も駄目だけど、民主党も若けりゃいいってもんでもないでしょうに、頼りない人ばかりが。30日までが長く感じどうでもよくなってきました〜。
投稿者 五島 : 2009年08月18日 21:30
