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2009年08月08日
愛媛行その2
きょう8日は早朝からまた一風呂浴びて、8時には食事を済ませ、9時1分の宇和島線特急に乗り込んだら、お隣に座ったご婦人方からいきなりご挨拶をされて「これからセンセイの講演をお聴きにしに行くところです」とのこと。まずいなあ〜と思いながらも温泉で弛緩したカラダはついつい睡魔に襲われて、車中ですっかり眠りこけてしまい、思いっきり舌を噛んで目が覚める(笑)。松山から1時間で卯の町駅に到着。お迎えのクルマに乗り込んで小高い山を登ると、超モダンな巨大建築物が忽然と姿を現した。
正直いって、愛媛山歴史文化博物館は山あいの小さな町にどうしてこんなものが!と驚かざるを得ない立派な建物で、江戸東京博物館の規模をやや小さくしたような施設である。ここでは現在、「歌舞伎と文楽の世界」と題して、愛媛県の地芝居に伝わる衣裳や人形等の展示を行っており、私はそのイベントの講師として招かれたわけである。11時から約1時間に及ぶ講演を終えたあと、聴衆の方々から、「武智歌舞伎の唯一の映像資料といってもよい日生劇場の『勧進帳』はDVD化されないんでしょうか?」とか「歌舞伎の方以外の蜷川さんが演出をなさったりすることや、『花組芝居』の活動はどう思われますか?」といったような質問が飛びだすあたりは、さすがに地芝居が盛んな土地柄だけあると感心!
講演終了後はその地芝居の意外なほど豪華な衣裳や数々の立派な文楽人形を見せて戴きながら説明をお聞きして、同館を出てからもクルマできれいに保存された古い町並みを案内して戴いた。同町は二宮敬作がシーボルトの娘オランダお稲を育てた町でもあり、高野長英が隠れ住んだといわれる家も)現存している。また西日本では一番古いとされる開明学校の校舎も残されており、初期の学校の教科書代わり使われた掛図が沢山見られた。
3時過ぎに卯の町を発ち、自宅にたどり着いたのは8時半。松山空港でゲットした鯛の押し鮨とじゃこ天、イカ天、野菜天を晩ご飯にした。これが結構おいしかったのでオススメします!さすがにくたびれてはおりますが、明日は谷中の円朝祭に行ってから軽井沢に向かう予定です。
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