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2009年07月23日
奄美日食ツアーVOL3
さて、いよいよ日食当日は早朝からの曇り空が心配ながらも10時頃には皆で浜辺に出て、ビニールシートを広げながら日食用グラスを通して徐々に欠けゆく太陽を見ていた。マスコミ報道によるところでは芋の子を洗うような混雑ぶりが予想されたが、われわれがいたのは超穴場ともいうべき遠浅の浜辺で、見ている人は数えるほどしかおらず、シートに寝転がって悠々と眺めることができたのはラッキーだった。ただし、風はかなり強くて上空の雲が次第に分厚くなり、途中からグラスを通すと見えず、カメラに収められなかったのは残念だけれど、裸眼だと変形してゆく太陽がハッキリ捉えられたのである。で、三日月状になっても地上はさほどの変化はなく、眉月状になったあたりから急速に気温が下がり始め、ついに太陽がすっかり消えた瞬間は空の色が異様な色に変わって水平線は夕焼け色に染まり(写真中段)、あたりはただならぬ雰囲気に包まれて動物的な不安とでもいうべきものに襲われてしまった。次いで太陽がふたたび姿を現した刹那(写真下段)はぞくっとするような興奮と感動を覚えた。この間おかしかったのは、浜辺にいる人びとがケータイでいろいろと連絡を取り合っていて、「悪石島は暴風雨らしいよ」とか、「上海は土砂降りで撮影を撤収したそうだぜ」とか各所の不運情報をまわしていたことである(笑)。午後からは激しい雷雨に襲われるも、われわれは赤塚さんのご指導の下で本格的スノーケリングを開始。海上が大荒れでも海底は意外に美しく澄んでいて、巨大な珊瑚礁の森を抜けながらクマノミやミノカサゴやアオダイやイソズズメダイ等々色とりどりの魚やさまざまな種類の海鼠や貝類をナマで見ることができたが、あまりにも鮮明に見えるため、まるでバーチャル映像の中にこちらが取り込まれたような錯覚に陥るほどで、使い捨て水中カメラに収めたそれらの写真はここにアップできないのが残念というほかない。晩ご飯は肉や魚介をふんだんに取りそろえたバーベキューで、島唐辛子を薬味にした食べ方がGOOでした(^^)/
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