トップページ > 筑前煮、タコとトマトのマリネ、塩鮭ほか

2008年05月20日

筑前煮、タコとトマトのマリネ、塩鮭ほか

夕方、読売新聞の科学部記者、野依英治氏が車で迎えに来てくださって上野の国立科学博物館で開催中の「ダーウィン」展をご案内戴いて、その後「進化論」をめぐるインタビューをお受けした。野依氏のご父君はノーベル化学賞を受賞なさった野依良治氏で、やはり顔も少し似てらっしゃるし、極めてソフトな感じで人の話をとても熱心に聞こうとなさるので、その点は話しやすくて助かったのであるが、何せこっちはまさか科学部の記者からインタビューを受けるとは思いも寄らない商売をしてるわけでして(笑)、なぜ私に白羽の矢が立ったのかといえば、ひとつはポプラ社の矢内さんから情報が入ったらしく、もう一方で生物学者の長谷川真理子先生からご推薦があったそうなのである。「長谷川先生とは一体どういうご縁で?」と車中で訊かれ、そもそも以前うちのTVが勝手に受信していた放送大学の講座を何度か見て面白かったので注目していたら、その先生がポプラ社の雑誌でマンガ家の萩尾望都さんとたまたま対談をなさると聞いて、聴講させてもらったのがきっかけでお付き合いが始まったことを想い出して、本当に人生は一体どんなご縁が何につながるかわからないなあ〜という気が改めてしたのでした。
で、閉館後の博物館で「ダーウィン展」見てまわったが、全体にパネルが多くてその内容は非常にマジメにかなり深く突っ込んだところまでダーウィンの進化論に迫っているのであるが、如何せん一般には地味で難しいかも?というのが正直な印象だ。ただ私にとって非常に嬉しかったのは、何といっても生きたガラパスゾウガメが巨大なガラスケースで展示されてたことで(笑)、どうやらお隣りの動物園から出張なさっているらしい。これで生きたイグアナも展示されていれば、もっと人気が出たのではなかろうか。
現代にダーウィンをどう再評価するかという難しい問いに、私なりの答えとして挙げたのはまずダーウィンが進化論を唱えた時代背景である。彼の進化論はマルサスの「人口論」がヒントになっているくらいで、産業革命直後の英国の状況と進化論は切っても切り離せない関係にあり、それゆえ適者生存の原理がいわゆる社会ダーウィニズムの悪しき温床ともなり得たことはダーウィン自身にとっては非常な不幸であった。要は近年のグローバリゼーションによる勝ち組負け組という発想の原点は当時に遡れるわけで、だからこそ当然進化論嫌いの人たちも出てくるわけなのだけれど、私にいわせれば、ダーウィンは人間が動物と共通の祖先を持つ生き物だという事実をキリスト教社会の中で勇気を持って発言した人であり、その意味では人類と自然の共生を意識的に提唱した人でもあるのだから、今日的にはそれこそが再評価されるべきではないか。などと適当に話をまとめにかかったのだけれど、野依氏はその後も実に熱心に私の今の仕事と進化論の関連づけや果ては人生観のようなものまでお訊きになって、ざっと1時間半近くお茶も飲まないで話し続け、帰りも自宅まで送ってくださった。
帰宅後近所で総菜をゲットして晩ご飯を食べながらTVで女子バレーの日本VSカザフスタン戦の第2セットを文字通り手に汗握る感じで見入ってしまった。柳本ジャパン3連勝おめでとう!栗原この調子でガンバッテ!


このエントリーのトラックバックURL:
http://www.kesako.jp/cgi-bin/mt/mt-tb_kesako2.cgi/789

コメントしてください




ログイン情報を記憶しますか?


確認ボタンをクリックして、コメントの内容をご確認の上、投稿をお願いします。


【迷惑コメントについて】
・他サイトへ誘導するためのリンク、存在しないメールアドレス、 フリーメールアドレス、不適切なURL、不適切な言葉が記述されていると コメントが表示されず自動削除される可能性があります。