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2008年05月17日

テニスの王子様

 集英社の音田笑(おんだえみ)ちゃんから「あの〜今度の土曜日『テニスの王子様』のコンサートがあるんですけど、ご一緒しませんか」と誘われたときは一瞬どうしようかと迷ったのだけれど、「なんでもジュノン・ボーイとかのイケメン系をずらっと揃えてて、若い女性の間で今ジャニーズ並にスゴイ人気なんだそうで、私も初めてちょっと覗いてみようかという気になりまして」と聞かされて、久々に物好きの血が騒いでしまった(笑)。『テニスの王子様』は少年ジャンプに9年間連載していたスポーツ漫画で、連載時から男性よりむしろ女性の間で人気が高まり、それをミュージカル化したものが「テニミュ」と呼ばれて評判になっていることは何となく知っていたが、誘われでもしなければ、まず行かなかっただろうと思う。
 公演会場は収容人数1万7千人の横浜アリーナで、まず新横浜駅から若い女性の大群がぞろぞろとそちらに向かっているのを見てビックリ。もろにゴスロリファッションの子や、コスプレ軍団もいて、巨大な会場をほぼ埋め尽くした観客の年齢はまちまちながら、99.9%はあきらかに女性である。そして舞台に登場する総勢三十数名は全員若い男性、それぞれタイプが違ったイケメンで、ひとりひとりの登場にキャーッという凄まじい歓声が湧き、無数のペンライトが一斉に大きく揺れるさまを2階席の最前列で見せられて、最初はただただ圧倒されていた。
およそどんな漫画にも、熱血漢や跳ねっ返り、お茶目におバカ、インテリ、人格者、不良系等々のくっきりした定番キャラがあって、『テニスの王子様』もむろん例外ではなく、その漫画キャラにぴったりの青少年を公開オーディションで配役するのがプロダクションの基本方針らしい。スタートから今年は5年目で、メインキャストは4代目ということだから、非常に短いスパンで若返りを図っており、それでいてファンがずっと持続しているのは、いわゆる「キャラ萌え」が大きな原動力となっているに違いない。とにかくキャラのバリエが豊富な分いろんなタイプのイケメンが揃っているから、女子がそのどれかにハマる確率も非常に高いわけである。ファン層の中核は、いわゆる流行りの「腐女子」ではなかろうか。ジャニーズとはまた一風ちがった形の興行システムであり、横浜アリーナで2日にわたって1日3回の興行を成功させている!のだから、もはやジャニーズにとっても侮れない存在になっているだろう。
ふだんは漫画原作に忠実なミュージカルを上演して、舞台でテニスの試合を再現するようなシーンをふんだんに見せるそうなのだが、今回はいわばガラコンサートといった形で、ほぼ歌と踊りに終始した。歌はなじみやすい80年代ポップス風で、バラードをそこそこ歌えるメンバーもいた。踊りはすべてラケットを使った振付で、これがバスケや野球じゃサマになりそうもなくて、やっぱりテニスだからこそ成り立つミュージカルである。
 終演後の会場はモノスゴイ混雑で、なかなか出口にたどり着けずにいたら、背後から「松井さん」と声をかけられ、振り返るとそこに演劇ジャーナリストの徳永京子さんがいて、お互いに、ええっ!なんでこんなところにまで〜と驚き合ってしまい、徳永さんとご同行の中井美穂さん(古田夫人)やマガジンハウスの編集者と一緒に近くのホテルでお茶することになった。
そもそも徳永さんに「テニミュ」の魅力を教えたのは中井さんだそうで、ご本人はすでにハマリ歴3年目、今回はなんと地方公演まで追っかけをなさるのだという。最初はDVDで見て、バカバカしくて笑ってたのが、ナマで見ると演出や何かが意外によくできているのにすっかり感心してハマられたらしい。ここに書いた「テニミュ」情報はほとんど中井さんに教えてもらったことである。徳永さんと一緒に小劇場の公演などもよくご覧になっているようだ。おふたりともども本公演のミュージカルも絶対に見たほうがいいと強く薦められたので、一度そちらも覗いてみたくなった。それにしても1万数千人もの群衆の中で、お互い2階と1階の全く離れた場所で見てたのに、それが偶然めぐり合う!なんて、何かのご縁があったとしか思えず、ひょっとしたら私もこれを機に「テニミュ」にハマってしまうのかもしれません(笑)。


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