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2008年05月08日
海老カレー
近所のマッサージ師に薦められた「森のスパイシーカレー」というキットを買って、そのレシピ通りに作ったら美味しくできた。
昨日は胡錦涛国家主席の来日で福田首相との記者会見があって、ちょうど昼飯どきだったのでTV中継を見ていたが、ふたりともなんだか慎重でじみ〜な印象の会見だった。
ところで夜に妹が電話をかけてきて、「情けのうてホンマに涙が出た」と嘆いたのは「吉兆」の記者会見で、私は今日のニュースでそれを知って、さすがに涙は出なかったけれど笑う気にもなれなかった。「もったいない」というのが使い回しの理由だそうで、決してお客様の「食べかす」を他の客に出していたのではないと弁解しながらも、刺身のツマまで洗って再度使っていたというのだから驚く。妹の話だと父もニュースを見て泣いていたそうで、何も泣くほどのことはないように思うが、日本料理の地位を高めた湯木貞一の子孫が引き起こした不祥事だけに、料理界に与えた衝撃はさほどに大きいのだろう。わが家は「瓢亭」や「美濃吉」とは遠戚でも「吉兆」とはまるで無縁なのにそれだから、「船場吉兆」以外の「吉兆」の人たちはどれほど泣いていることかと思うと本当に罪な話である。
料理屋はとても「冥加が悪い」商売だと私は父から教わったものだ。現代語に翻訳するのは難しいが、大変にもったいないことをするので畏れ多い商売だというような意味である。とにかく本当に美味しいものを提供するには、新鮮でないものはもちろんのこと、材料のいい部分のみを使ってほかは捨ててしまわなければならないのが料理屋なのである。その癖が身についていて、私はちょっとでも古くなった食材を片っ端から捨ててしまうので、ともすればうちに訪れた親しい友人の顰蹙を買ってしまうのだけれど、食糧危機が叫ばれる今日に決して褒められたことではないと知りつつも、素人はともかく、高いお金を取って料理を食べさせるプロならば「冥加が悪い」と覚悟して、ある程度もったいないことをしてほしいとやっぱりと思うのでした。
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コメント (1)
ポプラ文庫「今朝子の晩ごはん」を読んで以来の、つまりはほやほやのファンです。このホームページのような、まっとうな大人の意見がマスコミの大騒ぎに隠れて聞こえにくくなっているように思います。昨日の「靖国」問題へのコメント同様、これからも率直なご意見をお聞きしたいです。ところで「種取拍子郎」シリーズ面白いですね。読んでいるうちに朗読したくなってこっそり声に出して読んでいます。気持ちいいですよ。
投稿者 小川智子 : 2008年05月08日 22:05
