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2008年03月10日

キッシュ

シアター・コクーンで『さらば、わが愛 覇王別姫』を見る前にドウ・マーゴで食事。
昨日のマラソンで高橋Qちゃんが惨敗した件や、川口市のとんでもない校長の件など、触れたいことはいろいろあるけれど、とにかく芝居の話をしておこう。
もう15年も前!に公開されて話題になった同名映画を蜷川演出で、というよりも東山紀之主演で舞台化したミュージカル作品で、昨今のジャニーズ系座長芝居の一環と見てよいのだろう。従って舞台の正否は一にヒガシという存在にかかっており、私も当然それを見に行ったわけである。
TVで見ていても、ヒガシはどうも大切にされすぎたアイドルの悲劇というべきか、妙な自意識の殻にこもってハジけない憾みがあるが、舞台ではやはりその難点が覆うべくもない。本人もむろん何とか殻を打ち破ろうとして京劇の女形という難しい役どころに敢えて挑戦したのだろうし、蜷川幸雄に身を預けもしたのだろうけれど、たぶんヒガシは殻ごとヒガシなのであって、ふつうの役者とは全然違う生理で成り立っている存在なのだろう。何もレスリー・チャンほどの可愛らしさを求めるつもりはないとはいえ、カーテンコールも含めて余りにもスカシ気味で、もうちょっと愛想があってもいいのではなかろうか。ひょっとしたら非常に不器用で照れ屋の人が、何かの間違いでアイドルを長く続けてしまい、本人も困っちゃってるのかも?とか思ったりもした。そこには演技が稚拙というだけではない根本的な問題があるように感じたのは、共演者の木村佳乃が舞台に登場した瞬間で、木村もまた演技が巧いとかなんとかいうより、映画でも舞台でも体当たりでハジけちゃえる女優だから、その相違点が際だったのである。
もうひとりの共演者、遠藤憲一は地声がいいし男臭い役者なのでけっこうご贔屓の俳優なのだが、如何せん今回は不器用な演技が目立ったし、一応はミュージカルなのだからゼンゼン歌えないのはいくらなんでもまずかろうと思う。比較的安心して見てられたのは脇役の西岡徳馬。演出はオープニングのシーンがなかなかいい。ヒガシも京劇の立ち回りはよくやっていた。


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コメント (2)


はじめまして。
ヒガシファンの蛍と申します。
松井さんの「覇王別姫」の感想を読ませていただきました。
私はまだ舞台を見ておりませんので、何も申し上げられないのですが、松井さんが満足されなかったことは残念です。
それより、松井さんがヒガシの本質的なことに触れておられるのに、興味をおぼえました。
「大切にされすぎたアイドルの悲劇、妙な自意識の殻にこもって弾けない憾み」というのは、どのような番組やドラマ等をご覧になって思われたのでしょうか?
ファンとして気になりましたので、よければコメントをお願い
いたします。

投稿者 蛍 : 2008年03月14日 22:25

「世界まる見え」や「喰い探」などをチラチラ見る程度なのであまりえらそうなことは言えませんが、なんとなくそんな感じがしました。ただスカして見えるのも一種のウリなのかもしれないとは思っています。実物はビックリするような美男子だったという話を妹から聞いてるので、たぶんキレイごとの世界で生きざるを得なかったのかとも思ったのでした。

投稿者 今朝子 : 2008年03月14日 23:56

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