トップページ > 蛸の刺身ほか
2008年03月04日
蛸の刺身ほか
3日の夜は紀伊國屋ホールで永井愛作・演出「歌わせたい男たち」を見た帰りに近所で食事。
2005年の初演時に見逃していた話題作を文春の内山さんに誘われて見たが、永井さんの作品の中でも大変にストレートなメッセージ性のあるコンパクトな作品で、その視点も同年代の作家ならではだと感じた。シャンソン歌手から音楽教師に転職した女性が、卒業式の「君が代」の伴奏を通して、これまで全く無縁できた政治的な問題に巻き込まれるというストーリーをコミカルに描きつつ、石原都政下における教育現場の混乱及び日本の右傾化の問題をシリアスに考えさせるドラマである。音楽教師の戸田恵子、風見鶏的な校長の大谷亮介、元々ノンポリなのに「君が代」で不起立の立場を貫いて左翼のレッテルを貼られた社会科教師の近藤芳正いずれも芸達者な役者たちがハイテンションで緊迫した舞台を作り上げている。客席には明らかに学校関係者とおぼしき観客が多く見受けられた。劇中には都の教育委員会等から各学校に対して、「君が代」斉唱を求める圧力が異常なまでにかかっているふうに描かれているのだけれど、これがもし現実だとしたら、とても恐ろしい話だと思わざるを得ない。先日、日教組の大会が開催できなかった事件なども含めて、学校現場が今どのようになってしまっているのか、全く知らない私としては頗る気になるところである。もし詳しいことをご存知の方があれば教えてください。
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.kesako.jp/cgi-bin/mt/mt-tb_kesako2.cgi/706
