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2007年09月12日

のどぐろの干物、ニラ玉、メカブ

いやはや、大変な1日でした。色んな意味で。
まずは私的なことからいうと、土砂降りのなか、お昼過ぎに迎えのハイヤーが来て神楽坂の某料亭に向かい、CS「本よみうり堂」の収録で司会の坂田明氏とマンスリーゲストの宮谷理香さんとの鼎談。
宮谷さんはクラシックのピアニストだけれど、司会がなにせジャズプレーヤーだからアドリブ満載だと承知して、こちらも勝手なお喋りをするつもりで臨んだが、坂田さんは期待通りのとぼけた味わいで全く緊張を強いられない方だし、宮里さんもホンワカした美人で且つ訊きどころは心得てらっしゃる方だったので、初対面ながらそこそこ突っ込んだ話はできたように思う。ただ前半は『吉原手引草』をメインにした割合マジな紹介だったが、後半はガラリと調子が変わって、どうもカメのことばかり訊かれていたような気がします(笑)。こちらが聞いて面白かったのは坂田さんが馬に乗ってヒマラヤ山中を跋渉されたという話で、馬に乗って崖を登ったり下ったりする様子は聞いただけでも怖そうだった。
 収録後に待ち受けていたのは「週刊文春」の著者インタビュー。文藝春秋社では希少価値のある(笑)イケメンの高橋夏樹氏と「オール読物」の山口さんがお揃いであらわれて、神楽坂の喫茶店で新刊の『果ての花火』について大いに語らせてもらった。ところで神楽坂は新潮社の地元だけに「おたくらにとっては敵地に乗り込んで来たって感じじゃないの」と私は文春の2人に冗談を飛ばしたけれど、そもそも『果ての花火』の版元は新潮社なのだから、別に気にすることはなかったのでした(笑)。
 インタビューを無事に終えてタクシーで帰宅する途中にケータイを見たら、収録に立ち合った幻冬舎のヒメからメールが入っていて、安倍辞任を知り、アッゼーン(××);帰宅後はTVを見まくって、つい晩ご飯がおざなりなメニューになりました。
 それにしてもナゼ今日なの?とは誰しも思うところで、「小沢君が僕のこと相手にしてくれないよ〜」と母上に泣きついたら「ああ、そんならもういいわ、あなた辞めておしまいなさい」と母上がやっと辞任を諒承されたという感じにしか見えないような人物を、一国の総理として仰がねばならなかった国民の情けなさを痛感する次第だ。
昨日たまたま長谷川真理子さんともこの人を話題にしていた。長谷川さんの友人に彼と高校の同級生だった女性がいて、その方いわく「お勉強で、これといって何か得意な科目があったわけでもないし、クラス会でも何ひとつ発言しなかったし、本当にゼンゼン目立たない子だったのよ。そんな子が総理になったから、もうビックリしちゃって」とのことだから、もちろん本人的にはよくぞここまで保ち堪えたと言うべきだろうが、そんな人物を担ぎ上げた人びとのみならず、担がれた当人の責任も重大なのである。
 敢えてボンクラを御輿に担いで優秀な人材が周囲をしっかり固めるというのは太古から日本の典型的な権力構造とはいえ、激動期にはそれが通用しなくなるのも歴史の語るところである。自民にしろ民主にしろ、安倍よりはチョイワルならぬチョイマシ程度の2世3世議員しか見あたらない日本の命運や如何に。ただただ暗然たる気持ちにならざるを得ません(-.-); 


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