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2007年05月08日
鶏肉のソテー茸ソース
ソースは玉ねぎ、ニンニク、マッシュルーム、舞茸のみじん切りをオリーブ油で炒めて白ワイン、塩、胡椒で味付けしたもの。玉ねぎをじっくり炒めて甘みを引きだすのがポイント。
昼食時にNHKBSでフランスのTV放送を見たが、やっぱり!というべきか、パリで暴動が起きているようだ。なにせ「社会のクズ」発言で名を馳せたサルコジ新大統領の誕生とあって、学生や若年労働者のカゲキ派が投石や火炎瓶で市中を破壊している様子と警官の凄まじい鎮圧活動が映しだされていた。私が若い頃は日本でもしょっちゅうこの手のシーンが見られたが、それを想いだすと世の中はえらく様変わりしたものだとつくづく感じてしまう。
従来は左派系の支持層だった地域でも今回は右派に転じた地域が多かったようで、こうしたフランスの右旋回はきっとEU連合の誕生と密接にからんでいるのだろうと思う。グローバリゼーションの進行とその反動としての地域共同体依存、民族主義の高まりは不可分である。サルコジは経済的グローバリゼーションと国家主義の推進という本来は裏腹であるべき両刃の剣を抜いて勝利を収めたかっこうだが、今や世界各地でこの手の右傾化と保守反動の傾向が顕著であり、日本もまた例外ではなさそうなのが頗るイヤな感じだ!としかいいようがない。20世紀を代表する歴史学者A・トインビーがいみじくも述べたように、歴史はラセン状に前進し、長い目で見れば人類は一つになろうとしながら、時としてその流れが逆行する時期が必ずあるのだとしても、今やもう地球にとって逆行のロスタイムが勿体ない!という話はこのブログに何度もしつこく書いた。ただきっとこの逆行の流れが終わると、今度はドラスティックな転換を迎えて、これまで私たちが拠り所にしてきたありとあらゆる文化が一掃されてもおかしくないのだけれど、正直言うと、私はそれが究極の自己否定につながるとしても、さっさとそうなったほうがいいと思っております。
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