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2007年05月05日
深川丼、アスパラガスの胡麻和え、菖蒲の節句蒲鉾、
写真上段の蒲鉾は実家から送られた京都の茨木屋製。鯉のぼりや吹き流し、兜、菖蒲等々見た目の面白さばかりでなく味もいけます。
昼間は三茶キャロットタワーで麻生香太郎さんの取材を受けた、というより同年代で同じ関西出身で、しかもむろんお互いエンタメ好きだから話しやすいのもあって、ひとしきり歓談に時を過ごした感じだ。芝居に映画にマンガにスポーツにと色んなエンタメ話が出たが、「最近のTVのシナリオはホントひどいですよね」と言ったら「あんた書いたらどうですか」と即座に切り返すあたりがさすが大阪人である(笑)。で、最近の本でオススメは宮内勝典著『焼身』とアイン・ランド著『水源』とのことだったのでさっそく注文しようと思う。早くも「今年の一番はコレでしょ」と『吉原手引草』を推してくださったのは嬉しい。
ところでご連絡頂いてから急きょお会いできたのは深夜メールのおかげだが、昨夜遅くまで起きていたのはNHKBSで懐かしい新派の『明日の幸福』を見たからである。中野実が書いたこの喜劇は子どもの頃に見て非常に面白かった覚えがある。初演から半世紀以上たった今日に改めて見ても、意外とそこそこ鑑賞に堪えるのだから、不朽の名作といってもいいのだろう。時にドタバタ喜劇風の展開になりながらも姑、母、嫁の女3代を通して時代の推移を語らせ、「家」に縛りつけられた過去の時代における女の不幸が顕在化する中で心地よいカタストロフィーが訪れ、嫁を迎えたばかりの息子が「僕らには明日の幸福がありますからね」という幕切れのセリフで若さと希望にあふれる戦後ニッポンを象徴する。今の若い人はこんなセリフが吐けないだろうなあ……と思い、暗然とした。
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