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2007年04月29日
鶏肉と根菜の黒酢和え、筍のそぼろ煮、シーザーサラダ
乗馬の帰りに近所の総菜屋でゲット。
好天の下、新緑冴えわたる馬場で2鞍騎乗。2鞍とも軽い馬にあたって快調な走りを満喫した(^。^)/
こんな日ばかりだと助かるが、仲間の話を聞くとやはり昨日は突然の雷雨で大変だったらしい。なにせ音に敏感な馬だけに雷鳴で昂奮して暴れるといけないから全員すぐに馬から降りてそばを離れるようにいわれたのだとか。
ところで今日は往き帰りの車中でずっとゲラを読んで過ごした。といっても拙作でなく東京創元社から出版される「中村雅楽全集」第3巻のゲラで、私は基本的に文庫本の解説や書評の類はお断りしてるのだが、これに関しては故・戸板康二先生のご著書だけに解説をお引き受けしないわけにはいかなかったのである。
TVで先代の中村勘三郎が演じた雅楽探偵シリーズを憶えておいでの方はまだ沢山あるだろうと思うが、戸板先生はこのシリーズを手がけたミステリー作家というよりも、私にとっては歌舞伎の啓蒙書で最初に名前を知った演劇評論家である。東京創元社も一般にはミステリー専門として知られているはずだけれど、私にとってはやはり「名作歌舞伎全集」全25巻を刊行した出版社なのだ。
戸板先生にお目にかかったときはもう喉頭癌の手術をなさったあとでお話らしいお話をした覚えはないのだけれど、武智先生の助手としてそばにいた私に畏れ多いくらい丁寧なご挨拶をしてくださったのが今も忘れがたい。
私は若いころ小説を書こうなどとは夢にも思わず、もし筆で立つなら演劇評論家・研究家の類だとして、小学校高学年のころからその手の本を読みまくっていた。そこでまず手始めに早稲田大学の演劇科に学んで河竹登志夫、故・郡司正勝両先生の謦咳に接し、大学院時代は服部幸雄先生はじめ多くの研究者の知遇を得て、その後はもっぱら武智先生のご指導を仰ぐことになったのだが、中では一番ご縁が薄かった戸板先生と後年こんなかたちでご縁が生じようとは!ホント人生わからないものであります。
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