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2007年04月24日

韓国風カツオ丼、わかめと豆モヤシのスープ

 QPで見た料理。醤油と味醂を合わせてニンニクと生姜のすり下ろしを加えたタレに鰹を漬け込んで、胡麻油と塩で味付けし胡麻と海苔を混ぜ合わせたご飯に載せ、キムチを足して小ネギをちらせば出来上がり。スープはニンニクと生姜のみじん切り、豆モヤシを胡麻油で炒めてから鶏ガラスープとわかめを加えて塩胡椒で調味。
 今日は取りあげるべきもっと大事なニュースが他にあるだろうに、私がちょっと気になったのはルーシー・ブラックマンさんの事件ではなく、元女優の愛染恭子が姪に暴行して逮捕されたという小ネタであります(笑)。
 愛染恭子の名付け親はわが師匠の武智鉄二先生で、愛染さんが『白日夢』に続いて『白日夢2』に出演され、先生がほかにも『花魁』を撮るなどして「ホンバン監督」の悪名をほしいままにしておられた当時、私は映画の助監督こそしなかったけれど、歌舞伎の演出助手として先生のおそばにいたから愛染さんともお目にかかっている。で、当時ビデオ版で「世界名作ポルノ全集」を撮るという企画があり、第1作目はなんと彼のジェームス・ジョイスの『ユリシーズ』で(笑)、私はその制作のデスクを短期間任されてもいたのでした。
 自分の師匠をこういうのもなんだけれど、武智先生ほどおかしな人を私は後にも先にも見たことがなくて、以来どんな方にお会いしても別にフツーの人に見えてしまうのである。こと日本の古典芸能に関していえば、単に該博な知識があったばかりでなく、あれほどの確かな見識をお持ちの方は他にいなかったと断言できるし、それは日本の古典芸能にまだ本物の名人が存在した当時に師が莫大な私財を投じて得られたものだけに他の追随を許さなかった。そんな人が今から半世紀も前に「ヌード能」と称して裸の女性とプロの能楽師を同じ舞台に立たせてしまうというような暴挙の数々を繰り広げ、映画を撮っては公然わいせつ罪で起訴されて、ある意味で反権力文化人の象徴のように振る舞いながら、何故かいきなり参議院選に自民党から出馬!というようなムチャクチャな世渡りをしてそれまでの支持者を一気に喪い、芸術面での功績まで台なしにして、結局はどんな人だったのか世間には余りわかられないままに一生を終えられたのだけれど、私から見れば本当にうらやましいくらい好き勝手し放題の人生で、親炙しながらもその域には到底達せられないのがなんとも悔しい(笑)。
 で、今日はなぜこんな風に改めて武智先生のことを書いたかといえば、さっき妹からの電話で『吉原手引草』をネットで見たら、HPでご推奨くださっているある方が、私のことを『花魁』の映画監督、武智鉄二最後の弟子と紹介されていたと聞いたので、自分でも少しは書いておこうと思ったのでした。武智師の話は書きだすとキリがないので今日はこのくらいにしておきます。


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