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2007年02月24日

刺身、天ぷら、ブリ大根、卵焼きほか

お茶の稽古の帰りに岡野夫妻と食事。
お茶の稽古の前に渋谷Bunkamuraのル・シネマで『華麗なる恋の舞台で』を見たが、この邦題はちょっと戴けない。原題は″Being Julia(主人公の名)″で原作はS.モームの『劇場』だから「女優」とするのが順当だろう。それだと地味だし、ほかと紛らわしいから、こうした長い陳腐なネーミングになったのだろうけれど、考えついた宣伝部員はきっと『華麗なる一族』ファンだったのでしょう(笑)。
 ともあれ中身は洒落たオトナの映画で、戦前のイギリスの興行界を背景にした典型的なバックステージ物だ。『イヴの総て』(リメイク版が『アプローズ』)とやや似ている点もあるが、こちらは年寄りのほうが結構したたかで痛快な勝ち方をするから中年女性向きの映画といえる。別にそうたいした作品ではないけれど、役者、付き人、プロデューサー、劇作家、パトロン等々、いわゆる芝居関係者が細部に至るまで実に丁寧に描かれており、ああ、洋の東西を問わずこの業界はホントに似たような人間がそろって似たようなことをしてるわけだ……とバックステージで働いていた私なんかは妙に納得できて面白いのだった。で、劇場を出て、本屋に立ち寄ってからぶらぶら帰ってくる途中ですれちがった相手が、えっ!一体この人が何故ここに?と言いたい某大手興行会社のA専務だったのは単なる偶然とは思えませんでした。


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