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2007年01月26日

初釜

 今年の初釜が開かれたのは紀尾井町の「ふくでん」。ここは北大路魯山人ゆかりの料亭「福田家」の別館だが、意外にカジュアルな雰囲気の店である。初釜の茶懐石はたいていおせち料理のような感じだが、ここはお椀も白味噌のお雑煮だったのはお茶の先生が京都の人だというのを考慮したのだろうか。待合いには表千家先代宗匠即中斎のお軸が用意され、屏風も当代宗匠の花押入り、膳の箸の置き方もちゃんと表流にしてあったのは当然といえば当然だろう。料理屋たるもの、これくらいの心得と各流儀の道具がそろっていなければ茶事は引き受けないはずである。で、肝腎のお味はまずますといったところか。濃茶、薄茶ともにたっぷり戴いたにもかかわらず、帰りにミルキィ・イソベさん、今野さん、三村さんとHニューオータニの別館でまたお茶してしまいました。

 


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