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2007年01月20日

鰺の干物、こんにゃくのステーキ、アスパラガスの練り胡麻和え

鰺の干物は大家さんにもらった小田原土産。あきらかに昨日の過食を調整するメニューであります(笑)。
 昨夜遅くある方からの電話で、名前は伏せるが、古典芸能の伝承者として非常に大切な存在である某が「世の中の先のことを考えると不安だらけで欝になってしまう」と周囲に訴えたという話を聞いて、さもありなんと思いつつ、「まあ、先が見えないのは古典芸能ばかりじゃありませんから」と明るく笑って慰めた私である。
  愚物鈍感を絵に描いたような保守反動の政治家が能天気に「美しい国」を鼓吹して国粋文化の見直しがさかんになっている現象の陰に隠れ、そうした文化の現場レベルでは送り手側と受け手側の劣化、及びそれを支える基盤の崩壊が深刻で、ある世代以降の当事者はだれしも不安でイッパイだろうと思う。けれど今や先が見えないのはどの業界も一緒だし、出版界だってあと10年保てばいいほうだけれど、10年保てばまあいいやと思って手をこまねいている人がほとんどではないか。
 なんたって肝腎の地球そのものが保つかどうかもわからない感じがしている昨今だが、けさ見た情報番組で米軍のイラク派兵2万人強の増員は単なる撤退戦略ではなく、イラン侵攻の足がかりだと読み解くコメンテーターの発言にはドッキリでした!ブッシュの目、あれはホントにそんなこともやりかねないアブナイ人の目だ。


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コメント (2)


今日、イヤホンガイドの企画で「衣装方さんにお話を聞いて観劇」というのに参加して、帰ってきたばかりです。衣装部屋に入れていただいて、実物を見ながらいろいろ貴重な話を聞かせていただきました。その中でやはり織物や生地、生地の間に入れる綿などが手に入りにくくなっていて、質も昔の物に比べて少しずつ悪くなっていると言われていました。人形の肩パッド(?)として昔からヘチマが使われているのにびっくりしました。人形に使われる鯨のひげと一緒で、代用が効かないんだそうです。このヘチマも手に入りにくくなっているとか。毎日生活に追われていると「何か変だな」とは思っても、日ばかりどんどん過ぎていきますが、振り返るとほんの数十年で日本文化の変遷(衰退)は、とんでもないものがあることに愕然とします。我々もその責任の一端はあるのですが、政治家の方々にはまず「美しい国」という前に「美しい政権・政治」をお願いしたいものです。とうてい無理かなあ?

投稿者 岩谷真知子 : 2007年01月21日 23:16

>岩谷様へ
 私も先年吉野に取材に行って『義経千本桜』「すし屋」のモデルになった店を訪ねて当代店主弥助さんのお話を伺い、江戸時代初期から連綿と作り続けていた例のつるべ鮨がわずか15年ほど前に製造中止を余儀なくされ、その理由が容器に用いる藤の蔓を採取してくれる人がいなくなったからだと知ってなんともいえない気持ちになりました。何百年も続けられたことがここ2,30年で消えたというような例はほかにも多々あろうかと存じます。

投稿者 今朝子 : 2007年01月22日 06:37

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