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2007年01月12日
コロッケ
世田谷パブリック・シアターで『MANSAI解体新書』を見た帰りにスラッシュの進藤さん、守部さんと近所のお好み焼き屋でもんじゃ焼き等を食す。別にコロッケを食べたわけではありません。
これで10回目を迎えた野村萬斎主宰のトーク&パフォーマンスSHOWのゲストはなんとあのTVでお馴染みのコロッケ!で、いやー、物まね好きの私にはたまらない新年の初舞台見物と相成りました(笑)。
洋の東西を問わず物まねが演技の原点であるのはともかくも、萬斎が特にコロッケと話してみたいと思ったきっかけは、コロッケが自らの観察によって歌手は「押す声」系の人と「引く声」系の人に大別されるという話を何かで述べたことにあったらしい。萬斎自身は能の観世流と宝生流の謡い方に同様の違いがあるとして、自身でそれを物まねしてみせたのもそれなりに面白かったけれど、なんたってライブで見るコロッケは意外にもTVをはるかに上回るド迫力のおかしさで、萬斎が霞むほどの圧倒的な存在感を見せつけたのであった。五木ひろしのロボットバージョンなどはまるでSFXを見ているような錯覚を起こすくらいに表情筋が激しく動いて文字通り抱腹絶倒。さらにトークもなかなか達者で、物まねの出発点は何よりもまず対象の観察にあり、対象の切り口をいかに見つけるかという話を数々の事例を挙げて妙な理屈をつけながら喋るのがやたらに面白いし、しかもそれを実際にやって見せてくれるのだからもういうことなしの大満足。初笑いをプレゼントしてくれた世田パブに感謝!
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