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2006年12月29日
鯛茶漬け
昼間は松竹・永山会長の葬儀に参列。そのあと父と落ち合って銀座5丁目の「銀圓亭」でステーキランチをたっぷり戴いたので、夜は軽めのメニューに。
さすがに日本一の老舗興行会社の社葬とあって、築地本願寺前には延々と大行列ができ、歌舞伎役者はもちろんほぼ全員が列席し、ほかにも私のそばを通った人の中には五木ひろし、舟木一夫、岩下志麻、森光子、山本富士子といった往年の大スターがいた。で、目近にした彼らはいずれも私の中で定着していた顔とは微妙にデッサンがくるっており、要は当然ながらそこに老いを滲ませていたのだが、それを見るにつけても一つの時代が終わったことを強く印象づけられたのである。
こと歌舞伎にかぎらず、商業演劇の公演は今後成立のさせ方が難しくなるのは必至だろうと思う。昔ならひとつ当たればマンネリといわれても10年は保たせられたが、こうも時代の流れが速いと、舵取りにも相当なフレキシビリティーが要求されるはずで、極めておっとりとした社風の松竹がそうした舵取りを出来るのかどうか、今や他人事ながらOGとしては少し心配にもなるのであります。
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コメント (3)
永山会長のご葬儀に参列されたのですね。ご冥福をお祈り申し上げます。思えば、歌舞伎を見出して35年。(大学の授業でレポートを書かされたのがきっかけです。教授に感謝!)今日、こんなに歌舞伎を見ることができるのも永山会長が中心になってひっぱってくださったからですね。何しろ見始めた頃の関西での興行といえば「顔見世」ぐらいでしたから。それにつけても、(以前のHPに載っていましたね)会長がおっしゃったように、歌右衛門さんに新作を書いていて下さっていればと残念でなりません。少しずつ変化は見えますが、いくら好きでも同じような演目ばかりでは、お値段が高いこともあって、そうそう食指が動きませんもの。今の日本で役者に合わせて毎月のように新作を書いている劇団といえば「宝塚」ぐらいしか思いつきません。古典も大事ですが、新作がもっと見たいです。
投稿者 岩谷真知子 : 2006年12月29日 18:21
今日、朧の森のプレビュー公演を見に行ってプログラムを買い、最初のページにある興行主の挨拶が当然のことながら違う人になっていたのをみて、やっぱりちょっと不思議な気分になりました。ホントに亡くなったんだ…近しい方ではないせいか、まだ、なかなか実感がわきません。
そして、少しでも実感につながるかと、初めてあの挨拶ページを熟読してしまいました(^^ゞ
投稿者 猫並 : 2006年12月30日 00:38
岩谷さんへ
>少しずつ変化は見えますが、いくら好きでも同じような演目ばかりでは、お値段が高いこともあって、そうそう食指が動きませんもの。
ひと昔前と比べれば、それでも新作は増えたように思います。ただ一回使い捨てみたいな感じで上演される傾向にあるのが、作者にとっても役者にとってもちょっと残念な気がします。
猫並さんへ
>今日、朧の森のプレビュー公演を見に行ってプログラムを買い、最初のページにある興行主の挨拶が当然のことながら違う人になっていた
私も年明けに見る予定ですが、興行側の挨拶は我孫子さんでしたか?
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投稿者 今朝子 : 2006年12月30日 01:24
