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2006年12月06日
蕪と人参団子の煮物
QPで見た料理。人参団子は鶏挽肉に人参のすり下ろしをたっぷり加え、さらに生姜のすり下ろしと塩を足して少量の溶き卵とと片栗粉でまとめる。これを蕪と時間差をつけて煮て、最後に溶き卵でとじる。出汁は味醂、塩、醤油で味付け。見た目も味もやさしい料理で忘年会疲れの胃にオススメ。
きのう久々に会ったミルキィさんから聞いて興味深かったのが旅行先のシチリアで見たというカタコンベ(墓所)の話。きれいに着飾った何百年も前の死骸が屍蝋化してずらっと並んでいて、じっと見てると生前の人格がハッキリ窺えるそうだ。「面白いのは大人と違って子ども死骸はゼンゼン人格が見えないのよね。モノと一緒なの」とのことで、そこから「人格」って一体なんだろうと考えてしまった。
私の場合だと、10歳以前は記憶が鮮明にあっても、そこに今につながる自分が見えない気がする。たとえば芝居や映画の場面などを強烈に憶えていても、それを見てその場で自分がどう感じて何を考えたのかが想いだせないのである。両親や昔わが家にいた板場さんたちからは「あんた(けえチャン)はほんまに変わった子やった。育てる(世話する)のが大変やったで」と今でもボロクソに言われてしまうのだけれど、それに私は責任が取れない。なぜなら一体どういうつもりで親たちのいう「変わった」ことをしたのかが想いだせないからである。10歳以降はどういうつもりでやったのかも想いだせるので悪いことしたと責任を感じる。つまりはそこでようやく私の「人格」ができあがったのであろうと思うのである。
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