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2006年12月04日

小松菜チャンプルー

 QPで見た料理。ゴーヤチャンプルーの小松菜バージョン。しっかり水切りした豆腐を胡麻油で色づくまで炒めて溶き卵をふわっとからめて取りだしておく。生姜の千切りと豚肉、次いで小松菜を炒め、最後に取りだしておいた豆腐卵を加えて酒、塩、砂糖、醤油で味付け。
 NHKBS2でミロス・フォアマン監督作『アマデウス』を見ながら食事。なんたってモーツアルト生誕250年の今年はどこかの局で放送するだろうと思っていた作品だが、映画封切り時はもちろんのこと、ピーター・シェーファー原作のこれがロンドンのナショナル・シアターで初演された舞台も私は見てるのである!コレはっきりいって自慢です(笑)。
 当時はなにせロンドンのみ1週間滞在の旅行に¥60万近くかかった。それだけの旅費をかけて行くのだからなるべく良い舞台を見たいと思い、事前に海外の演劇事情に詳しい方にお会いして何を見たらいいかお話を伺った。その相手は何を隠そう、知る人ぞ知る翻訳家兼演出家の青井陽治氏で、青井さんは初対面だった私に何かと親切に教えてくださった上で、『アマデウス』は絶対に見ろと強く薦められたのである。『アマデウス』の主人公サリエリは同時代に持て囃されてもモーツアルトのように後世には残らなかった凡庸な音楽家だが、作家ピーター・シェーファーはきっとそこに自らを重ねてアーチストとしての限界を自覚してコレを書いたのだろうと青井さんが仰言ったのは今も忘れられない。青井さんがそのとき薦められた『キャッツ』の初演も短い滞在のなかでちゃんと見ることができました。


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コメント (6)


私はキャッツは劇団四季のものより、確かBBC制作でテレビで放送された英国のキャッツの方が感動して胸にぐっときました。劇団四季の浅利慶太さんが、英国や米国の優れたミュージカルの上演権をみんな取ってしまうのは問題ですよね。 このせいで、来日公演が日本ではできなくなります。 浅利さんのおかげで日本のミュージカルファンが増えたことは認めますが、浅利さんの演出であちらのミュージカルが「レトルト食品」のようなお味になってしまいます。 いえ、レトルトは手軽で便利なんでいいのですが、そのお味しか知らないミュージカルファン、もっと怖いのは本場のミュージカルを観ながら「四季の方がいいわね」なんて言う日本人も出てきてしまって、これでいいのかって思います。 演出家の浅利慶太さんは観客は女、子供なんだから、作品においての社会的状況や時代背景なんて、どうせわからないだろうという考えで手直ししてしまいます。そして、それがヒットしてしまう。残念ながら、優れた興行師なんですね。

投稿者 バルサミコ : 2006年12月05日 01:33

>バルサミコさんへ
いちいち仰言る通りです!
浅利慶太さんのお父さんは、たしか鶴男さんという松竹の敏腕プロデューサーだったと聞いております。興行師としての毛並みはいいんでしょう(笑)。
私が『キャッツ』の初演を見たのは1981年の忘れもしない12月31日。夜10時開演で12時終演。つまりキャッツを見て年越しをしたのです。帰りは地下鉄が全部只で乗り放題でしたが、間違えて乗って見知らぬ駅に行ってしまい、いつの間にか車両がアフリカ系黒人ばかりでちょっと怖くなった想い出があります。でも本当に素晴らしい舞台でした!後日、四季版を見て呆れました(笑)。ロンドン在住の友人はこのミュージカルを実にイギリスらしい、つまりディケンズを生んだ国ならではの作品だと言い切りましたが、当時のロンドンは『キャッツ』の舞台で見るような荒んだ風景が本当にまだ至るところで見られたのですよ。

投稿者 今朝子 : 2006年12月05日 08:19

先日ふと思い立って、年明けに、「キャッツ」と「オペラ座の怪人」を見ることにしました。いまさらながらもいいところ。四季の舞台を見るのも初めて。なんとなく予想はしていましたが、やはりそのような感想をおもちですか...

ごく少ない自分の経験からは、翻訳物のミュージカルや芝居はあまり好みとはいえません。だったら原作、本物を見たほうがよい。本当によいものなら言葉の壁を超えても伝わるものがあるはず。

まあでも、世の中でこれだけ話題になっていて長く上演が続いているものなのだから、とにかくまずは自分の目で見てみようというつもりで行ってみます。少なくとも優れた「興行」ではあるはずだし。

投稿者 風鐸 : 2006年12月07日 14:20

これからご覧になられる方もいらした! ごめんなさい。この日記は芝居好きな方に読まれていると思い、気を許して書き込みました。こういう書き込みは他では我慢してやってないんです。せっかく舞台はいい!!四季はいい!!と盛り上がっているのに、「え〜〜?そうなんですかぁ〜。。。。」なんてネ、まずいと思って書かなかった。それで溜まってたものをここで出しちゃいました。オペラ座の怪人は私は観てないんです。で、これから観たいとも思っているんです。四季も昔からダンスはまあまあだったんですが、歌がひど過ぎて。。。そこで四季もちゃんとクラッシックの人を入れて、今怪人をやっている高井治さんという方の声はいいと聞いたものですから、気になってました。コーラスラインはお勧めしません。何年か前に観たら、初演の時より薄くなってました。アメリカらしい台詞をカット(初演から)して、さらに薄〜〜いお味のコーラスラインです。初演は前田美波里さん、市村正親さんが出てました。四季も公演数を増やし、あっちでもこっちでも公演をやっているんで、人手不足なんでしょう。店舗数を増やして80%もバイトに頼るしかないダイエーみたいなスーパーマーケットのように、役者もバイトさんみたいなのが増えました。

投稿者 バルサミコ : 2006年12月07日 16:47

>バルサミコさま、

いえいえ、とんでもない。いろいろな意見に耳を傾けることで、多面的に楽しめると思ってますので。万一自分の期待からはずれているとしたらそのハズレ加減を楽しんでしまおう、とか。そもそも、松井さんの歯に衣着せぬ物言いが心地よいのでここを訪れているくらいですし^^

屏風と食べ物屋は広げると倒れるとかいう話がありますが、それが当てはまらないことを願いたいものです。それをいうと歌舞伎公演もなにかどんどん増えているような気が。大丈夫でしょうか...?

投稿者 風鐸 : 2006年12月08日 17:12

>風鐸 さま
 お返事、ありがとうございます。調子に乗り過ぎたと反省し、しばらくはコメントを書き込むのはやめようと思っていました。『>松井さんの歯に衣着せぬ物言いが心地よいのでここを訪れている』そうなんです! 私にとっても心地よくて、癒しの場所です。歌舞伎のことは、よくわかりませんが、商売も興行も栄える時もあれば衰退していくこともある。時代の要求で、また新たな流れがやってくるかもしれません。私も興行の新たな流れなるものを見たいと思うのですが、今の注目は通信業界ですよね。

投稿者 バルサミコ : 2006年12月09日 14:42

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