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2006年11月25日

マッシュルームピザ、シーザーズサラダほか

国立小劇場で「京阪座敷舞の会」を見た帰りに伝統文化放送の前川さんと近所のホテルで食事。
舞いはつくづく不思議なもので、ある程度以上のレベルになると、技巧的にどこがどう違うとはいえなくなるが、見ていて時間が長く感じられて、まだ終わらないの!と言いたくなるものと、あれ、もう終わるの、ああ残念!と言いたくなるものとがあって、同じ舞い手でも前者の場合と後者の場合がある。今夜の井上八千代の『八島』は明らかに後者で、久々に胸が空く素晴らしい舞台だった。若返ったような清々しさが感じられた好演で、惚れ直したといってもいい。先月の四世八千代追善の重荷を下ろしてようやく雑念が消え、この人らしい集中力が発揮できたのだろう。川口秀子の『山姥』は後見を二人に介添えされた高齢をおしての舞台ながら、この曲があらわす空間の広がりを感じさせた実にみごとな舞台だった。エッちゃんこと吾妻徳彌と並んだ席で拝見したが、終演後は彼女も私も涙なみだであった。


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