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2006年11月19日

五穀米弁当、もっちり豆腐

乗馬の帰りに東横のれん街でゲット。
まさかこんなに降るとは思わず、乗馬用レインコートを持たずに出かけてずぶ濡れに(涙)。でも騎乗した馬は意外とヤル気満々で快調な駈歩を披露してくれた。この馬は「あーチャン」と染五郎のようなあだ名で呼ばれてる(楽屋オチですいません)クラブの人気モノで、人の指示を素直に受け入れてくれるばかりでなく、見た目もあきらかにカワイイのである。ディープインパクトの人気なんかも実力はもちろんだけれど、あの馬の顔が非常にカワイイということも手伝ってるような気がしないでもない。
今日は何故こんなことにこだわるかというと、朝いきなり電車の中吊り広告で「人は見た目が九割」という書名のデカイ活字が目に飛び込んだからだ。たしかにそう言われたら、政治家の見た目はほぼ全員アタマが悪そうか、人柄が悪そうかのどちらかで、これはかなり当たっているような気もするのであるが、なぜそんな風に感じるのかは考えてみればふしぎである。この手の顔の人は大体こういう性格だというような統計が過去の人類の経験則としてDNAに刷り込まれていたりするのだろうか。
それにしても、動物を見てカワイイと感じるのは何故なんだろう。あくまでカワイイ人間に近い顔だからカワイイと感じるのだろうか。あるいはこれもやはり過去の人類の経験則で、この手の顔をしてる馬は従順だとか、この手の顔の猿は凶暴だとかいった統計が刷り込まれているのだろうか。
ところで「人は見た目が九割」と言われたら、おい、新潮社、そんな本出していいのか!と文句が言いたい人も沢山いるはずで、私なんかも見た目と内実にけっこう落差があって、人前では見た目に合わせるのに苦労しているのだが、これは別に見た目がイイと言いたいわけではありません(笑)。
忘れもしないその昔、まだ学生のころに服を買いに行ったら、店員さんから「あの、失礼ですが大臣の秘書をなさっておいでで?」と言われて仰天した覚えがある。よくぞまあそんな限定された職業を考えついたものだと思うが、当時の私の一体どこがそんなふうに見えたのだろう。当時の大臣秘書で私に似た人でもいたのだろうか。20歳で大臣秘書なら、今はもう大臣になってておかしくはないのであります(笑)。
もう一つおかしかったのは、ある出版パーティで講談社の某社員が野間社長を玄関ロビーで待ち受けていて、ホテルの従業員が「おいでになりました」というので駆けつけてみたら、そこにいたのは野間社長ではなく私だった!というオチがついた話である。
要するに私はどうも昔からえらそうに見えたらしく、他人からあまり舐められずに済んだ反面、生意気だと思われて憎まれたことも多々あり、また大変な役目を背負わされて参ったこともしばしばあって、つまりは見た目でけっこう苦労したように感じられる半生だ。本当のところは見た目ほど気が強くはないし、ちっとも落ち着きがない慌て者だし、幼稚きわまりない性格だし、てなことを周囲の友人はよく知っていて、とにかくあまり世間には出ないほうがいいというので、今の仕事を始めたのであります(笑)。


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コメント (4)


「人は見た目が九割」そんな本を新潮社は出しているんですか。その通りだと思います。ついでに、声としゃべり方で騙されるし、私などは作家の名前で勘違いします。小山内美江子さん、富岡多恵子さんをはんなりとした美人だと思っていました。松井先生の今朝子さんというお名前も素晴らしいと思ってます。他に聞いたことがなかったので、珍しく貴重な。。。 今、品種と書きそうになり、そんな失礼なことを書いたら今後コメントを書いても削除されそうです。とにかく、オンリーワンと感じさせるお名前は羨ましい。「人は見た目が九割」は、週刊誌が売れなくなった時代に、週刊新潮は伝説の編集長と言われる齋藤十一の「人間は所詮俗物だ」という齋藤イズムを継承し続け、ブレない編集方針で売り上げトップ?の座を維持し続ける出版社の出す本だなと感心しました。

投稿者 バルサミコ : 2006年11月20日 14:00

こんにちは。「ギャップ」の話に反応してしまいました。

松井さんの姿を初めて拝見したのは、何かの講演だったと思います。全身のいでたちからキレ味よいしゃべり口まで、一分の隙もない方というイメージだった記憶があります。

外見と中身のギャップがあるとは、なぜか私もわりとよく言われます。「クールに見えるのに…」「まじめっぽいのに…」という感じで。今は、それを楽しんでしまえばいいのではと開き直ってます。

投稿者 風鐸 : 2006年11月20日 15:40

作家で名前とご本人のイメージが一致する人を思い出しました。塩野七生さんです。あの方は塩です!サトウじゃない。「先生、七つの海くらいのスケールの大きい作品をお願いします」と読者としてお願いしてもいいかなという名前です。ただ、執筆家がみんな塩野さんタイプだったら、読者は塩分とり過ぎに気をつけます。

投稿者 バルサミコ : 2006年11月20日 16:51

>バルサミコさんへ

>小山内美江子さん、富岡多恵子さんをはんなりとした美人だと思っていました。
 
 コレ受けました(笑)。私は30代の一時期、富岡さんと大変親しくさせて戴いて、旅行をご一緒したりしてました。たしかに書かれた物とのギャップは多少ありつつも、人間的にはとても魅力的な方でしたよ。小山内さんと塩野さんは全く面識がありませんが、共にお会いするのはコワイような方々です(笑)。


>風鐸さんへ

>松井さんの姿を初めて拝見したのは、何かの講演だったと思います。

きゃー恥ずかしい。さぞかしもっともらしい顔つきで話してたことと存じます。外見と中身のギャップがあるというふうにはみんな思ってるんでしょうね。初めてテープレコーダーで自分の声を聞いたとき、この声ゼッタイ違う!私の声じゃない!って感じと同じで。

投稿者 今朝子 : 2006年11月20日 21:58

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