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2006年11月15日
牡蠣のマヨグラタン
前にQPで見た料理を想いだしながら作ってみた。簡単にできるので急にグラタンぽいものを食べたくなったときはオススメ。牡蠣とほうれん草は下味をしてあらかじめ電子レンジで熱処理をしておく。ソースはマヨネーズに牛乳と牡蠣の煮汁、ニンニクのすり下ろしを加え、醤油、豆板醤で味付け。ソースを薄く敷きほうれん草の上に牡蠣を置き長ネギのスライスを載せてソースを振りかけてオーブントースターで加熱。パスタを加えてもいい。
アジアカップのサウジ戦を見ながら食べていたら、スラッシュの進藤さんから電話があって、仕事の愚痴をどどーっと聞いているうちに試合が終わってしまった(笑)。
彼女は現在某大手教育系出版社から出す児童向きの古典芸能百科事典の編集を引き受けていて、その事典の中に能狂言文楽歌舞伎併せて100点の写真を載せる予定だが、肖像権がからむので演者各位に使用許可を取らなくてはならない。歌舞伎に関しては何度か経験があるし、文楽も意外にビジネスライクにクリアできたものの、「問題はお能なのよ!50人全員に手紙を送って署名捺印をお願いしなくちゃならなくなったわけよ」と憤然としている。「肖像権たって仮面かぶってるのよ」「たしかに……」と私(笑)。「ワキの人がちらっと写り込んでてもやっぱり別に使用許可が要るらしいのよ」「へー、そうなんだ。シテの許可だけでいいってわけにはいかないんだ……」「あそこは御家騒動があったので写真は絶対に使えないだとか、使用許可を取る相手が不明な場合とか、名前を変えてる場合とか、演目によって使わせない場合とか、もうあんまり色んなケースがあり過ぎてノイローゼになりそうよ!」「たとえば歌舞伎の俳優協会みたいに一括で処理してくれる機関とかってないわけ?」「どうもそれを創ろうとして失敗したらしいのよね」というようなわけで、これが古典芸能関係の啓蒙書作りの実態である。
私も以前歌舞伎の啓蒙書を作った際の経験で、この肖像権問題ほど厄介なものはないという実感がある。あきらかにその演者の人気に負ぶさって作る本の場合と、事典でただの演目紹介に写真を使う場合とでは全く別物ではないかというふうに本を作る側は思うのだけれど、演者の側にはそうした区別はなくて、自分の写真がどう扱われるかについて異常なまでに神経質になる人と無頓着な人の違いがあるばかりだった。肖像権というものがあらわれたおかげで啓蒙書作りが大変面倒になったことだけはたしかであります。
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コメント (1)
こんにちは。先月に一度、書き込みさしあげたOです。
「風鐸」と名を改めてお邪魔させていただきます。
舞台に立つ方の写真は難しいでしょうね。写真一枚といえども自分のイメージを壊すようでは困るという気持ちも分かるような気がします。一方では、ただでさえ一般の人々にとってはまだまだ敷居が高いと思われている古典芸能の世界で、写真のしかも啓蒙書のためのものにあれこれ注文をつけすぎてしまっては、ますます自分の首をしめて骨董化あるいは化石化への道を加速してしまうともいえるし…
投稿者 風鐸 : 2006年11月20日 15:15
