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2006年11月13日
イカの高菜炒め
QPで見た料理。イカは酒塩胡椒で下味し、片栗粉をまぶして油通しをしておく。油通しは低温でするのがポイント。胡麻油に鷹の爪を入れて高菜と茹で筍の細切りをじっくりと炒め、イカを混ぜ合わせてから鍋肌に酒を注いで仕上げにネギのみじん切りを振りかける。味付けは高菜だけで十分。
NHKの「クローズアップ現代」を見ながら食事。今夜は「走り続ける女性」と題して男女雇用均等法施行20年目のOL像を取りあげており、これは昨日たまたま乗馬クラブで交わした会話にドンピシャ一致!したのが面白かった。
乗馬クラブでよく話をするようになったAさんはまさにその均等法の第1世代で、某大手有名企業の営業課長を務めるバリバリのキャリアウーマンであるが、変に取り澄ました感じはないし、見た目も振る舞いも大らかで親切で人なつっこい頗るキモチのいい女性である。週に2回は出張があり、毎日残業で深夜帰宅し、へろへろで土曜日を迎え、日曜にクラブに来ると生き返るのだという。で、彼女が尊敬している社内唯一の女性重役がちょうど私くらいの年齢の女性だそうで、その重役から均等法後の女性の社内ネットワーク作りを勧められ、仕事のほかにもうひとつ負担が増えたという話なのだった。たとえば女性が管理職になるとセクハラを受けてもそれをどこにも訴えられないというような問題が実際に起きていて、そうした問題に対処するには社内女性ネットワークのようなものが必要になってくるらしい。いっぽうで管理職になると社内での女友だちは失われたも同然となるようで、なにせモデルケースが乏しい存在だけに、話を聞いていろいろと悩みは深いものと察せられた。
おかしかったのは私と同年代の重役は自らが独身であるにもかかわらず「それにしてもAさんはなぜ結婚しないのよ!」とよく仰言るのだそうで、「松井さんたちの世代って、結婚はしなくちゃならないものみたいに思ってらっしゃるでしょ。でも私たちは恋愛の延長で結婚もありだとは思うけど、そうじゃなくて結婚するのってよくわからないんですよね」と言われてしまった。
なるほど、たしかに私も独身なのに周囲の若い独身女性編集者にその手のことをよく言ってしまうのだが、思えば別にそう深い意味はないのだった。私は結婚しなかったから後悔してるので貴方にはそんな後悔をさせたくないというような気持ちから言ってるわけでは全然ありません(笑)。まあ強いていえば、旧来の年寄りの役目としておざなりに言ってみるのだけれど、そこは昔の年寄りと違って本心から言ってるわけではないからまるで説得力がないのだろう。ただ私たち世代以上で独身を通す女性はそれなりにクセがあったり、アクが強かったりして、さもありなんという雰囲気を漂わせていたような気がするが、下の世代になると別にふつうにステキな女性として通るような人が多いのはたしかで、だからつい「何故?」が飛びだすわけであります。
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