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2006年11月12日
いなり寿司、和総菜、もっちり豆腐
乗馬の帰りに東横のれん街でゲット。
まさに天高く馬肥ゆる秋晴れの下、私の食欲もめでたく全快致しました(笑)。
今日騎乗したのは2鞍とも反動がきつい馬で、駈歩は小刻みなジェットコースターという感じだったが、これが却って面白かった!といえるくらいに恐怖心は薄れてきた。物事はなんでも習うより馴れろである。
ところで話は全然変わって昨晩フジTVで『たけしの平成教育白書』なる番組に見入ってしまったのであるが、この局は何せフジサンケイ・グループという右寄りのキケン思想に満ちあふれたマスメディア企業体に属しているにもかかわらず、現場レベルで時に思いがけない一面を覗かせるのが面白いのだった。ことにドキュメンタリーに関しては民放一良心的な番組を提供してくれる局でもあるから、ある程度警戒心は払いつつも、私はつい見てしまうのである。
で、昨日の番組で何が面白かったかといえば、やはり石原慎太郎の登場だろう。そもそも石原を登場させるあたりがこの局のイカンところなのだけれど、どこまで意図したのかどうかは知らず、あるいは意図したことが裏目に出たのかもしれないが、現場レベルではこのイカン男の人間的な弱みが暴露された感じでとても笑えたのであった。
生番組でも勿論シナリオはあるはずだが、「この人のそばにいるだけで僕は嫌なんですよ」と久米宏がのっけからぶちかましたのは、かりにシナリオ通りとしてもよく出来ていた。その後石原がいかにも実証的な発言であるかのような口ぶり彼のキケンな「優性思想」を得々と語り、これに対して太田光がかなりの演技派ぶりを発揮して泣きそうな顔でその「優性思想」に噛みつくあたりもなかなか巧い展開だった。かくしてTV芸人の中で四面楚歌状態になったシロウトである石原の表情が大写しになると、この人が所詮は世の中にありがちな「威張りたがりの男に限って内心気が弱い」の典型に過ぎないことが顕わとなり、そこに加えてあきらかに「劣性」が出た感じの息子が登場すると、こんな息子を引き連れて「優性思想」を語る男の滑稽さがさらに際立つといった塩梅で、「映像」というものの怖さを改めて感じさせられたのである。
TV映像の功罪はさまざまあるが、素顔を大写しにして図らずもその人間の本質を曝くという点は功の最たるものといえそうで、たとえば政治家がどんなきれい事やもっともらしいことを並べても、その顔を見れば一発で嘘だと見破れる時代に私たちは生きているので、こんなにも政治に対して白けてしまったのだろうからなんとも皮肉であります。
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