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2006年10月28日

筑前煮

 QPで教えた下ごしらえのポイントは鶏肉に酒を振ってしばらく置いてから霜降りにすること。里芋は水から少し茹でたあとに粗塩でぬめりを取り、硬めに茹であげること。むろんコンニャクの湯通しは忘れずに。レンコンは酢水でさらす。牛蒡は水でさらしたあと鍋でしっかり乾煎りしてから油で炒めること。ほかに戻した干し椎茸、人参なども炒めてから出汁を入れ、砂糖、酒、醤油、薄口醤油の順番で味付けし、煮汁がなくなってから味醂でつや出しする。別に塩茹でした絹さやを彩りに。
 昨日の観劇で一緒になった現代人形劇センターの塚田さんは私より1歳年下の方であるが、今週世間を大いに騒がせた例の履修洩れ騒動が話題にのぼり、アレってやっぱり3教科とも要るのでは?と、同世代的な意見の一致をみたのだった。世界史が要らないとはもちろんいわないけど、日本史も地理も欠けるのはまずいんじゃなかろうか。もちろん学校の勉強なんてどうでもいいっちゃどうでもよくて、別に授業で何を習ったかなんて私も全く憶えてないのだけれど、「応仁の乱って何それ?初ミミー」とか言われちゃうと、京都の町をどう説明したらいいか困るのである。「ラオスってアフリカにあるんでしょ」と言われたら、毎年アジアの人形劇を招聘している塚田さんも困るのである。
 私も塚田さんも一応は3教科とも習っている世代なのだが、もう1歳年下のわがマネージャー進藤さんは高校でなんと日本史を習わなかった!から意外に知らないのだそうで、ある日それを聞いて私は愕然としたのだった。ということは、昭和30年生まれの人を境にして社会科が選択制になったということなのだろうか?それとも進藤さんの出身校は県立の名門進学校だから今回のような履修パスを先取りしてたのだろうか?ともあれ今の学校は(学校だけじゃないけど)一事が万事本末転倒で、私たち世代で子どものいない人間は驚き呆れることばかりなのでした。


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コメント (3)


昨日のエピソードに誤りがあり、訂正させていただきます。私は日本史をとらなかったのではなく、自主的に(!)学んでいなかったのでした。だって県立だもん。そりゃあ、全教科ありました。ただ、日本史の教師が面白い人で、私が一番前の席で、受験用の教科の内職をしてても、「おい、英語は進んだか?」とか言ってくれる人だったのでした。問題はその先生の授業が面白くて、勉強の邪魔になることぐらい。ま、むかしの、バンカラ学校のバンカラ教師だったのですねえ。今、そういう先生、いないんだろうなあ。

投稿者 shindo : 2006年10月29日 07:30

エラ〜イ人達が「日本の歴史教育が云々」「日本の歴史認識が云々」とどんなに喧々諤々議論しても、どんなに一生懸命教科書を検定しても、実は現場で教えられていなかったとは・・・トホホな実態ですね(もっともちゃんと授業していてもそういう近現代史までは行き着かないみたいですが)。物理や地学は全く無知でもいいけれど、社会科系は基本を押さえておかないと、ニュースをみても本や漫画を読んでもドラマや映画を観ても、日々の生活が面白くないんではないかと余計なお節介ですが同情します。
かくいう私(昭和30年代後半生まれ)も実は高校(私立)で全く日本史を勉強していませんが、個人的に好きだったので歌舞伎や時代小説や茶道の面白さを味わうことができています。「勉強」しなかった弊害は・・・信長は高橋英樹、光秀は近藤正臣、淀君は池上季実子、柳沢吉保は石坂浩二で実朝は篠田三郎という変なビジュアル・イメージがこびりついたことでしょうか(日本史の知識はNHK大河ドラマによるところ大なため)。

投稿者 雲の絶間姫 : 2006年10月29日 18:20

>信長は高橋英樹、光秀は近藤正臣、淀君は池上季実子、柳沢吉保は石坂浩二で実朝は篠田三郎という変なビジュアル・イメージがこびりついたことでしょうか(日本史の知識はNHK大河ドラマによるところ大なため)。

ああ、それは私も同じです。ただ私の場合は断然もっと古い!のであります(笑)。信長といえば高橋は高橋でも幸治であり、光秀は佐藤慶、淀君はなぜか淡島千景、柳沢吉保に至ってはフグ中毒で亡くなった先々代坂東三津五郎つまりは池上季実子のお祖父さんだったりするわけです。篠田三郎は私の中では吉田松陰なのでした。

投稿者 今朝子 : 2006年10月29日 21:51

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