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2006年10月21日

鰺のたたき、茄子と茗荷としめじの味噌炒め、栗ご飯

待ちかねた!日本シリーズ初戦を見ながら食事。
序盤はどうなることやらと思われた落ち着かないゲームだったが、終わってみれば、やはり下馬評通りに中日内野陣の守りの堅さが印象に残る。さすがに若さが出て敢えなく敗戦したダルビッシュも敵のバットを3本も折る剛球を披露し、花の新庄も攻守ともに魅せてくれた。それにしても日ハム選手はなべてキャラと顔が濃いから(笑)初戦でレギュラー陣がほぼ把握できた。元ヤクルトの稲葉がいるのはもちろん知ってたけど、元巨人の岡島がここに移籍していたのはオドロキでした。
 今日は朝6時から仕事に集中して午前中にノルマをこなし、下北沢「劇」小劇場のパニックシアター公演を見に出かける。この公演を主宰する女優中村まり子は同い年の旧友で、この自主公演も相当な回を重ね、近年は作・演出も兼ねるようになった。彼女の亡父である新劇の名優中村伸郎も文章と絵が巧みな才人だったが、娘もなかなかの才女であり、年に1度はパリに出かけて現地で芝居を見歩く中で発見した「タンゴにのせて」という若い女流劇作家の戯曲を今回は自身で翻訳し、演出した。これが小品ながら実に拾いもので、翻訳も原語との対比はできないものの、日本人の役者が話して違和感のないセリフに仕上がっている。
 気ままで奔放な洒落者である老いた父親と生真面目で野暮な息子がそれぞれの妻との関係から人生について語り合うというドラマで、そこに時代の移り変わりや、人生の儚さをさらりと描いたハートウォーミングな芝居で、終演後客席で涙を見せる人が多かった。それなりのキャスティングプロデュースをすればもっと大きな劇場でも十分上演にたえる戯曲だろう。
 しかし今回のキャストでつくづく感心したのは老父を演じた川辺久造で、昔から文学座で見ていても決して主役ができるようなタイプではなかったし、どちらかといえば生硬な演技で皮肉な役どころの多かったこの男優が、こんなチャーミングな老人を演じることが出来るなんて本当にビックリで、役者はどこでバケるかわからないと改めて思った次第。


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