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2006年10月18日
サンマの塩焼き、小松菜と油揚げのさっと煮、あけびの味噌炒め、むかご御飯
あけびは生で食べるものかと思っていたら、油で炒めて練り味噌(酒、砂糖を加えて練る)で味付けするという調理法がスーパーの売り場に書いてあったので作ってみた。私は50年以上生きてきて、あけび食すのはなんと初めて!なので頗るコーフンしながら味わったが、炒めると柔らかい茄子のような食感で少々ほろ苦さがあるのはまさしく想像通り。これならもっと一般食化してもいいと思うのだけれど、あけびがスーパーで売られるようになったのは最近で、野生のあけびを採取して出荷してるとは思えないので、恐らく新たに栽培品種が開発されたのだろう。見かけたらお試しあれ。むかご御飯は水に酒と塩と醤油をほんのちょっと加えてふつうに炊くだけでOK。よく作るがこんなに大きなむかごを使ったのは初めて。
. 今日いよいよ初会合を持った教育再生会議なるもののメンバーについて、わが妹は「がっかりしたわ。あんな人らに何がわかるの!」と電話口で怒っていたが、まあ、あの手の有識者会議なるものはだれがメンバーになろうと同じで、要は官僚の立案に免罪符を与えるだけの存在であるのは想像がつくのだけれど、とにかくこれまでは文科(文部)省が棹を差すたびに教育現場がどんどん間違った流れに乗ってしまったことは、もういい加減みんな気づいているはずである。で、さらに官邸主導なるもので船頭が増えたわけだから、子どもたちを乗せた船はもう瀧に向かって真っ逆さまなのではあるまいか、と、子ども嫌いの私でも多少は憂うのであった。
教員評価制度がイジメを隠蔽する体質を助長したといわれているなかで、教員免状を更新制にすることがどんな結末をもたらすかもまた容易に想像がつくのである。
体制に従順な教員や生徒をつくり出そうとするのはいつの時代も国家の当然のスタンスだし、別にそれがいけないわけではちっともないが、一方でそれに対してあってしかるべき陽性のレジスタンスが近年急速に影をひそめ、陰湿な面従腹背ばかりが社会人にも子どもにも蔓延していることのほうが深刻な問題だろうと思う。イジメのコロニー(培養温床)ともいうべきこうした風潮が一体何に由来するのか、脳天気な私には本当のところよくわからないのだけれど、21世紀にもなって、これじゃまるで封建時代に逆戻りじゃないかと、時代小説作家としては呆れるばかりなのであります。
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コメント (5)
むかごご飯、大好きです。ですが…こんな巨大なむかごは初めて見ました!
パッと見、むかごというより、渋皮つきの栗ご飯のよう。
売り物のむかごですか?それとも自家製とか?あるいは中国産???
大きくても普通に炊けちゃうってのがすごいです。
投稿者 猫並 : 2006年10月18日 23:51
>売り物のむかごですか?それとも自家製とか?あるいは中国産???
近所のスーパーで売ってたもので、パックに「茨城産」とあります。まさか原発の放射能で大きくなったわけではないでしょうが(笑)
投稿者 今朝子 : 2006年10月19日 00:13
「教育再生会議」関連の松井さんのコメントは、的を得ていると思います。何故そうなるのかというと、松井さんは、物事の本質を探り取るセンスがキチンとしているからだと思います。松井さんのブログは、勝手気ままな私にとって、ときには胸焼けしそうな文章がありますけれど、やはり貴重なブログだと思いますね。
教育の現場は、良くも悪しくも、世の中の縮図、私どもの生き様の反映に過ぎません。政治家は、「教育再生」を怒号するよりも、私どもの日頃の生活が安心して生活できるよう例えば、「少子化」・「年金」の二大課題にまじめに地味に取り組んでいただくことが、結局「教育再生」につながります。「教育再生」とかを政治家が言うてまわってるうちは、駄目ですね。政治問題にしたところで、しゃぁないです。
投稿者 夕焼けさん。 : 2006年10月19日 13:03
現代人は精神の病にかかっています。しかも、流行病のようです。画期的な治療法は見つからず、大人から子どもへも感染し、深刻な問題になろうとしています。もしかしたら、身体の健康よりも精神の健康の方が手に入れにくい時代になっているのかもしれません。
投稿者 バルサミコ : 2006年10月19日 17:54
>夕焼けさんへ
>ときには胸焼けしそうな文章がありますけれど、
すいません(笑)。アグレッシブで露悪的な書き方をするときがあることは十分自覚しています。ただ同じ書くのでも、日ごろ原稿料をもらって書いてると、自分をかなり抑え込んでしまうので、自分のブログだと公開を承知の上で言いたいことをどっと書いてストレスを発散しようとするのです。どうぞご辛抱くださいませ。
>私どもの日頃の生活が安心して生活できるよう例えば、「少子化」・「年金」の二大課題にまじめに地味に取り組んでいただくことが、結局「教育再生」につながります。
これは本当に仰言る通りだと思います。
>バルサミコさんへ
>現代人は精神の病にかかっています。
一番の原因はやはり過度のトリビアリズムに陥った競争社会だということにあるような気がします。別にお受験とかだけじゃなくて、商品ひとつ取っても、どこで差をつけるかだけを競っていて、冷静に見れば別にどっちでもいいじゃんというようなことでも、どっちがよりお得かを強調して煽り立てる。ひとつの商品を選ぶのに四苦八苦するのが現代です。選んでる時間が勿体ない!と思うこともしばしば。
人生もまたどっちがよりお得か、どうやって人にちょっとでも差をつけるかだけを子どもの頃から考えさせられて生きるのは本当にシンドイことだと思います。どうせいずれは死ぬんだし、そりゃものすごーく得な人生や損な人生だってあるかもしれないけど、大方はちょっとした差で、そんなことで一喜一憂してるほうが、この短い人生を過ごすには勿体ない!と私は思っています。
投稿者 今朝子 : 2006年10月19日 21:32
